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「“ポツンと一軒家”って尽きないの?」番組プロデューサーに率直に聞いてみた

衛星写真で見つけた人里離れた場所にある一軒家を実際に訪ね、そこにいる人物の人生に迫る番組『ポツンと一軒家』

©ABCテレビ

山奥にある“一軒家”に辿り着くまでのドキドキ感、そしてそこで暮らす人物の人生を知ったときの高揚感。また、“一軒家”探しをする番組スタッフと地域の人々との温かいふれあいも見どころとなっており、2018年10月の放送開始から着々と人気を伸ばしている番組だ。

スタジオでは毎回、MCの所ジョージとパネラーの林修、そしてゲストたちがその様子を見守っている。

テレ朝POSTでは今回、同番組の植田貴之プロデューサーにインタビュー。“ポツンと一軒家”の具体的な探し方や訪ねた先での苦労、さらに「視聴者を楽しませるためのこだわり」について聞いた。

◆別番組の1コーナーから生まれた

最初は『人生で大事なことは○○から学んだ』という番組の1コーナーとして放送されていた『ポツンと一軒家』。2018年10月から独立し、レギュラー番組として新たなスタートを切った。

「人里離れた“ポツンと一軒家”で暮らす人を実際に訪ねてみる」という斬新な発想は、一体どこから生まれたのか?

植田P:「元の『人生で大事なことは○○から学んだ』という番組は、芸能人の人生を紹介するものでした。どこかで聞いたことのある話など既視感があったのか、番組の打ち切りが決まり、最後に何か爪痕を残そうとスタッフで新しい企画を考えてていたところ、一般の方のほうが今まで聞いたことのない話が出てくるんじゃないか、となりまして。

そこで放送作家さんが、『以前から人里離れた場所にある一軒家でどんな人が暮らしているのか気になっていた』という話をしてくれて、確かに面白そうだとなり、実際に行ってみることにしました。

それで試しにディレクターがとってきたVTRをみんなで見たら、全員が全員食いつくように見てしまうくらい面白くて。すぐ番組でやることになりました」

◆衛星写真で見つけた一軒家に「とにかく行って確かめる」

とはいっても、衛星写真と地域の人からの情報だけを頼りに“ポツンと一軒家”で暮らす人と出会うのは至難の業だろう。そこで実際の探し方を聞いてみると…

植田P:「ディレクターとADが各自(Google Earthで)探し出して、それをもとにディレクターが『これは道がない!』とか『デカいけどどんな家だろう?』など自身が興味を持った一軒家を重視してピックアップしていきます。

Google Earthで見つけた“一軒家”のなかから行く場所を絞るのではなく、とにかく目ぼしい場所は実際に行って確かめています」

しかし空き家や廃墟にあたってしまうこともあり、その割合は7~8割と高確率だという。そんな過酷な状況のなか、どのようにロケを行っているのか?

―ロケはどのくらいの頻度で行くんですか?―

植田P:「常にロケには出ています。誰かに辿り着くまで帰ってこない感じです(笑)。衛星写真も1枚だけではなく、行く地域ごとに何枚も持って行っているので、見つかるまでそこを全部あたっていくという流れです」

―泊まりがけでロケに行くことも?-

植田P:「関東近郊のロケだと日帰りのこともありますが、泊りがけのロケも多いです。日が暮れてから地域の方に道を尋ねるのは失礼なので、日没後は動かないようにしています」

―山奥でのロケが多いですが、何か怖い思いをしたことはありますか?―

植田P:「雪山で遭難しかけた回はありました。迷って、迷って、結局最後は元の場所に戻ってきました…(笑)」

◆ポツンと一軒家は尽きないの?

さらにここで、“最も疑問に思っていたこと”を率直に聞いてみた。

―ずばり、“ポツンと一軒家”は尽きないのですか?―

植田P:「ポツンとした“一軒家”自体は、日本全国に山ほどあるものなんです。でも今の社会現象もあり、空き家や廃墟が多かったりもするので、そこで生活している人がどれくらいいるのかは僕らもまだ分からない、というのが現状です」

日本国内でポツンと一軒家が見つからなくなっても、「海外で探すことは考えていない」と話す植田プロデューサー。“日本で暮らす人たちの人生を追う”ことにこだわっているという。

―まだ行っていない県などもありますか? また現状で“ポツンと一軒家”が多い地域は?―

植田P:「季節によって行けない県はあります。北海道とか東北は冬場は雪で危ないので行けてないです。Google Earthで見ると、人が住んでいるか分からないけど人里離れた場所にある一軒家はどこの地域も同じくらいの数なのですが、今まで放送した回数が多いのは宮崎でした」

―たくさんの“一軒家”を見てきて気づいたことはありますか?-

植田P:「そういう場所で暮らしている方は皆さん元気で表情が明るいんです。また、“肌ツヤ”がよい方が多い気がします。あと捜索中は、イノシシと鹿とヒルに出会う確率が高いです(笑)」

◆事前情報なしで行くから「リアルで面白い」

最後に植田プロデューサーは、“アポなし”で番組を作ることへのこだわりを語ってくれた。

植田P:「視聴者の方にはご自身が住んでらっしゃる地域の“一軒家情報”を送ってくださる方もいます。

でも、『住んでいるのかいないのかが分からないまま一軒家を探す』道中も楽しめるのが、この番組の面白いところだと思うので、こちらから“一軒家情報”を受け付けるということは今後もしません。

ディレクターが恐る恐る一軒家を訪ねるところや、少し困惑気味に家の方が登場する感じがリアルで面白いんですよね。よく、『事前に取材申し込みしてるんでしょ』と言われますが、あの表情を見てもらえば違うと分かってもらえると思います」

※番組情報:『ポツンと一軒家
2019年3月31日(日)午後18:30~午後20:54、ABCテレビ・テレビ朝日系列にて全国ネット

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