高中正義&久保田利伸の熱いコラボ!バービーボーイズ、RCの名曲も<japanぐる~ヴ>
コンサート・映画・舞台など、あらゆるエンターテインメントをジャンル問わず紹介する番組『japanぐる~ヴ』(BS朝日、毎週土曜深夜1時~2時)。
3月30日(土)放送の同番組では、昨年10月に開催された『CLUB CITTA’ 30th Anniversary Flying KITTY Party 2018』の模様の後編を放送する。
◇
高中正義の『READY TO FLY』は、1986年のフュージョンの金字塔と呼べる楽曲。青い空と海をほうふつとさせるサウンドが壮快だ。
高中は、加藤和彦や高橋幸宏が在籍した「サディスティック・ミカ・バンド」や「サディスティックス」のギタリストとして活躍し、ソロとしてトロピカルブームを取り入れた『BLUE LAGOON』などがヒット。日本を代表する世界的ギタリストとして現在も活躍する。40年以上に渡って第一線に君臨するギターテクニック、イマジネーション豊かなフレージングは必聴だ。
また久保田利伸を迎え、久保田の名曲『You were mine』をコラボレーションで披露。
1988年、当時大流行したトレンディドラマの主題歌としてヒットした同曲。高中のギターとのかけ合いは大迫力で、年月を重ねてより艶とグルーヴ感を増した久保田の歌声には感動させられる。最高峰のエンターテインメントを見せ、最後には観客と手を揺らして<ラララ〜>と合唱し会場がひとつになった。
高中と久保田のコラボで披露したスティーヴィー・ワンダーの名曲『迷信(原題:Superstition)』も実に聴き応えがある。
『迷信』の印象的なリフが高中のギターで奏でられると会場はドッと沸き、すかさず流れるようなフェイクに続けて久保田が熱い歌声を聴かせる。久保田の歌声とシャウト、高中のギターソロは思わず「かっこいい」の一言。何十年も一緒にやっているかのようなチームワークで繰り広げられるセッションからは、音楽の楽しさが溢れ出していた。
◆一夜限りのスペシャルバンドが登場!
バービーボーイズの杏子とKONTAによる一夜限りのバンド「BBD BARBE de BAND」のステージもオンエアされる。
バービーボーイズは、杏子とKONTAという男女ツインボーカルのスタイルで80年代のバンドシーンを牽引した存在のひとつ。恋愛の機微を男女の両視点から表現した音楽スタイルは今でも希有で、杏子の華やかなステージングとKONTAの鋭くまっすぐなハイトーンとサックスプレイが大きな話題になった。
バービーボーイズの楽曲『目を閉じておいでよ』は、当時と変わらないスリリングなボーカルのかけ合いとキャッチーさで会場を沸かせた。『なんだったんだ?7DAYS』では、軽快なビートに乗せて冒頭のコーラスを会場がひとつになって合唱する。ステージを駆け回りながら歌う杏子とKONTAの嬉しそうな表情も印象的だ。
RCサクセションのトリビュートバンド「THE RHAPSODY ONLY CLUB CITTA’BAND」は、参加メンバーがとにかく豪華だ。
忌野清志郎の盟友である仲井戸麗市がギターを務め、フィーチャリングボーカルには竹中直人や山崎まさよし、森高千里など。ホフディランのワタナベイビーは、忌野清志郎風の衣裳とメイクで話題を呼んだ。
『いい事ばかりはありゃしない』は、RCサクセションの1980年の名作『PLEASE』に収録された1曲だが、同年に久保講堂で行われた『RHAPSODY』ライヴ・レコーディングの完全版『RHAPSODY NAKED』(2005年発売)にも収録されたナンバーである。
フォーク、ブルース、ロックといったジャンルを超えた懐の深いサウンドとシンプルなメッセージは、時代を越えて胸に響くものがある。(文=榑林史章)
※番組情報:『japanぐる~ヴ』
2019年3月30日(土)深夜1:00~深夜2:00、BS朝日