『徹子の部屋』のセットが“土足禁止”な理由。ソファには意外な工夫も<デザインのシゴト展>
4月7日(日)まで横浜の放送ライブラリーで開催されている『デザインのシゴト展』。
同展では、音楽・報道・バラエティ・ドラマなどテレビ朝日のさまざまな番組のセットが観覧・体験できるほか、セットの模型・パース画、番組で使われた小道具や台本などの展示、またCG映像やVRなど最新技術も紹介されています。
本記事では、テレビ朝日・技術局コーポレートデザインセンターのスタッフの解説をもとに、国民的番組『徹子の部屋』などのセットについて紹介しましょう。
話を聞いて最初に大きく感心させられたのは、『徹子の部屋』のセットはあくまでも“徹子さんのお部屋”ということで、黒柳徹子さんは靴を履いていても、スタッフは「土足禁止」なのだそうです。
そしてセット内には、立ち位置を示す“バミリ”も貼ることができないとのこと。では、ゲストの方に最適な位置に座ってもらうにはどうしたらいいのか?
実は、ゲストが座るソファのカバーに、ハートのパッチワークがあるんです!
ゲストの方は、このハートの上に座ればいいというわけですね。座ってしまえば見えないということで、“美術さん”のナイスアイデアが光ります。
◆『アメトーーク!』セットのこだわり
こちらは、なんともカラフルな人気バラエティ番組『アメトーーク!』のセット模型。
毎回のトークテーマによってセット内の美術を変えるという手の込んだ番組ですが、座って喋るという番組の特性上、ゲストの背景に映るものが重要になってくるからこそ毎回変えるのだといいます。
また、「バイク芸人」の際には、椅子の前にバイクのハンドルを付けて出演者たちのテンションが上がったという話も。「出演者の気分を盛り上げたい」「セットからも面白い話を引き出したい」という思いが込められているとのことです。
そして実は、セットのどこの部分でも、30cm角で切り取ってみたときに、必ずカラフルな柄になるように、細かいところまで、美術スタッフのこだわりがあるそうです。テレビを付けてすぐに『アメトーーク!』だと分かるよう、また楽しい雰囲気が伝わるように工夫されているんですね。
◆貴重すぎる写真撮影スポット!
そんなテレビ美術の裏側をたっぷりと紹介している同展では、以下のような写真撮影が楽しめるポイントも!
まず、音楽番組コーナー。
続いて、『報道ステーション』。
こちらは、フィギュアスケートコーナー。選手が滑走後に採点を待つ場所、“キス&クライ”です。
そして、サッカーコーナー。サッカー中継でおなじみのインタビューパネルの前で記念撮影! 他では撮れない、とっておきの写真になることでしょう。
この春休み、ぜひ遊びに行ってみては?
※イベント情報:『テレビ美術の作り方 テレビ朝日 デザインのシゴト展~最新技術と匠の技で魅せるテレビ美術の世界~』
開催期間:2019年4月7日(日)まで<※月曜日休館>
会場:放送ライブラリー 展示フロア
時間:午前10:00~午後5:00
料金:入場無料