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「ランナーの目になりきる」視覚障がい者マラソン、伴走者の知られざる努力

テニスの現役を退いてから、“応援”することを生きがいにしている松岡修造。

現在は2020年に開催される東京オリンピック・パラリンピックに向けて頑張る人たちを、「松岡修造の2020みんなできる宣言」と題して全国各地を駆け巡って応援している。

今回、修造が訪れたのは福岡県・福岡市にある大濠公園。修造が園内を自転車で走っていると、そこにはすごいスピードで走っている集団がいた。

視覚障がい者マラソンの道下美里さんと、伴走を担当する「チーム道下」のみなさんだ。

©TOKYO応援宣言

このチーム、実は3年前のリオパラリンピックで銀メダルを獲得。そして2時間56分14秒という驚異的な世界記録を叩き出している。

そんな中、2020年での金メダル獲得に向けて熱い想いを抱いているのが、チームの中心人物・堀内規生さんだ。

©TOKYO応援宣言

堀内さんはリオパラリンピックでも伴走して銀メダルに貢献したが、喜びよりも悔しさのほうが大きかったという。

「めちゃくちゃ悔しかったですね。ずっと泣いていました。あー、銀か。金が欲しかったなあと」(堀内さん)

◆“伴走愛”あふれる工夫

堀内さんにとって、伴走は“愛”だという。

「僕はよく、“伴走愛”と呼んでいます。道下のために何をするか、何が出来るかをとことん考え抜いて、相手の目になりきる。そこには“愛”がなければいけないと思います」(堀内さん)

©TOKYO応援宣言

視覚障がい者マラソンの伴走は、1レース最大2名まで許されている。その役割はランナーの目となり、距離や方向、ペースなどの視覚情報を伝えること。

一方で、ランナーへの叱咤激励や、“きずな”と呼ばれるロープを引っ張り、ランナーを牽引することはルール上禁止されている。

©TOKYO応援宣言

禁止事項がいくつかある中で、堀内さんは“伴走愛”あふれる工夫をしていた。

例えば、「歩幅」。身長144cmの道下さんとぴったり合わせて走る。

そして、「腕の振り」。堀内さんは、腕を大きく振る道下さんの邪魔にならないように、普通のランナーのようには腕を振らない。

さらに、道下さんの性格を知った上で、「情報の伝え方」でも“ある工夫”をしていた。

「道下は、マイナスイメージを持つのをすごく嫌います。例えば、走っていてペースが落ちている時に“今の1キロ5秒ペースが遅いよ”と言うと、彼女は嫌がります。

彼女の歩数を僕が把握しているので、“今の一歩分ぐらい、ペース上げようか“と言うようにしています」(堀内さん)

そんな堀内さんを、道下さんは“戦友”として信頼している。

「私はよく“戦友”と呼んでいます。ともに戦う仲間で、誰よりも私の見え方を知っている気がしています。家族よりも実は私のことを知っているんじゃないか、という存在です」(道下さん)

©TOKYO応援宣言

◆「“金を取らせてあげたい”じゃなくて“一緒に金を取りたい”」

堀内さんは会社員として働きながら、ボランティアで道下さんのサポートを続け、彼女のスピードを生かすため、自分の走力を上げる個人練習まで行っている。

もともと趣味でマラソンをしていた堀内さんは、なぜこれほどの“伴走愛”に目覚めたのか?

「彼女から“夢”を貰いました。パラリンピックに出て金メダルを取るなんて思ってもいなかったのですが、彼女と出会って、本気で金を取りにいこうとしている姿勢を見るうちに、『俺も金が欲しい』と思うようになりました」(堀内さん)

2020年東京パラリンピックに向けて、もちろん目指すは“金メダル”だ。

「一番近い場所で絶対、彼女の首に金メダルが掛かるのを見たい。そのために自分も鍛えて頑張りたいです。

“金を取らせてあげたい”じゃなくて“一緒に金を取りたい”という思いでやっています」(堀内さん)

©TOKYO応援宣言

堀内さんのできる宣言は「チーム道下を最強にして、みんなで走って金メダル!」。修造はこの願いが叶うように、エールを送った。<制作:TOKYO応援宣言>

※番組情報:『TOKYO応援宣言
毎週日曜あさ『サンデーLIVE!!』(午前5:50~)内で放送、「松岡修造の2020みんなできる宣言」も好評放送中、テレビ朝日系

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