「最高傑作」西島秀俊&伊藤淳史、現代版・明智小五郎への“愛”語る!
3月30日(土)、3月31日(日)に2夜連続で放送されるスペシャルドラマ『名探偵・明智小五郎』。
同作の完成披露試写会と舞台あいさつが先日催され、明智小五郎役を務める主演の西島秀俊、明智とタッグを組む捜査官・小林芳雄を演じる伊藤淳史、監督の木村ひさしが登壇し、撮影時のエピソードなどを語った。
現代版にアレンジされた本作は、明智が狡猾なサイバー犯罪に立ち向かうという設定。第1夜では“警察のデータベース流出から巻き起こる犯罪者連続殺人事件”、第2夜では“巨大病院を襲う絶体絶命のサイバージャック”の謎を解決していく。
◆西島&伊藤&木村監督が誇る「最高傑作」
観客の前に現れた西島は晴れやかな笑顔で「これまでいろんなドラマに出演させていただきましたけど、最高傑作のひとつだなと思うほど、ものすごく面白い作品になりました」とコメント。そんな西島の言葉を受け、伊藤と木村監督も「最高傑作!」と激しく同意する。
伊藤は、「自分のなかで大切なものを手に入れることって、なかなか難しいことだと思うのですが、この作品はそういう存在になりました。一生の財産ですし、宝物になりました。何としてでも結果を残して、続編を作りたいという気持ちがすごくあります!」と熱く語った。
そして木村監督はジョーク混じりに「僕はいっぱい最高傑作を持ってるんですけど(笑)、そのどれにも負けないくらいの最高傑作です」と話し、それぞれ“明智愛”を爆発させた。
◆西島&伊藤が監督の指示で新境地を開拓
舞台挨拶では、撮影時の思い出話が続々と飛び出すことに。西島は現代の明智像を構築するにあたり、木村監督の指示に従って“意外な新境地”も開拓したという。
その“意外な新境地”とは、得意のアクション。西島は、「今回はかなりジャッキー・チェンさんにオマージュを捧げているんです。これまでやってきた“本気のアクション”というよりは、完全にジャッキー・チェンさんを意識したアクションをやらせていただいたので、自分のなかで新しい地平が広がったなと感じています」と明かし、顔をほころばせた。
一方、伊藤が演じる小林は滑舌が悪いという設定だが…。「僕は日頃から滑舌に自信がある方でない役者なのですが、そこを見事に拾ってくれたのが木村監督(笑)。台本では1カ所だけ『あれ?噛んでない?』と言われるシーンがあったんですけど、それがどんどん膨らんでエスカレートしていった」と伊藤。
現場ではセリフを噛むようにとの指示が次々と飛び、なぜか「いいセリフなので、噛んでください」とも言われたそう。「『あぁ、いいセリフはちゃんと言わせてくれないんだな…』と思いながら日々挑んでいました(笑)」と恨み節をこぼし、会場の笑いを誘った。
◆明智小五郎役 西島秀俊コメント
―完成した作品を見た感想をお聞かせください―
「僕は子どもの頃、故・天知茂さんの演じた“明智小五郎”をよく見ていたのですが、子どもは見ちゃいけないようなシーンもあってドキドキしたことを覚えています。ですが、今回はお子さんと一緒にご家族で見ていただきたい、とにかく楽しい“冒険モノ”にしようという思いがありましたし、そういう作品に仕上がっていると思います」
―小ネタもあちこちにちりばめられていますが…?―
「監督が現場でいろいろ思いつくので、その場で美術部さんが書いたり、作ったりしていました。美術部はつらすぎて、『これ以上やりたくない』と言っていましたね(笑)。
監督はどんどんアイデアを足すし、池田鉄洋さんも勝手に演技するので、どんどん撮影時間が伸びて連日深夜までかかったのですが、密度の濃い作品で、キャストもスタッフもキツイけど楽しく撮影していたという感じでしたね」
―アクションシーンについてはいかがでしたか?―
「腹筋を鍛えるシーンも含めて、アクションシーンに関しては、現場で監督に言われて、いろいろやりました。今回はかなりジャッキー・チェンさんにオマージュを捧げているので、明智ファンはもちろん、ジャッキーファンの方にもぜひ見ていただけたら…!なぜでんでんさんが金髪なのか、“木人拳”があるのか…なども分かると思います(笑)。
これまでやってきた“本気のアクション”というよりは、完全にジャッキー・チェンさんを意識したアクションをやらせていただいたので、自分の中で新しい地平が広がったなと感じています」
―監督からはほかに何かムチャブリはありましたか?―
「僕は監督からムチャブリされるというよりは、香川照之さん、生瀬勝久さん、石田ゆり子さんがものすごくノリノリで“自由演技”をしていたので、毎日サンドバック状態でした(笑)。
でんでんさんもかなり自由に演技されていて、いきなりセリフを博多弁にしたこともあったんですよ。監督に『やめてくれ』と怒られていました(笑)」
―明智小五郎という役はどんなふうに作っていきましたか?―
「“怪人二十面相”が現代にいるならば、きっとハッカーのように顔の見えない犯罪集団になるのではないかという、最初の発想がすごく面白かったんですね。今回は、それと対峙していく探偵はどういう人物なのか…というところから、明智という人物を作っていきました。
でも結局は、現場で木村監督がどんどん新しいアイデアを足され、役作りというよりは現場のみんなで明智小五郎像を生み出していくような感じでした。そんな新しい明智小五郎像をぜひ楽しんでいただけたら、と思っています!」
※番組情報:2夜連続スペシャルドラマ『名探偵・明智小五郎』
第1夜「SHADOW~警察データベース流出!! 犯罪者連続殺人」
第2夜「VAMPIRE~巨大病院サイバージャック!!」
【第1夜】2019年3月30日(土)午後9:00~午後11:10放送
【第2夜】2019年3月31日(日)午後9:00~午後11:05放送
テレビ朝日系24局