テレ朝POST

次のエンタメを先回りするメディア
menu

映画『アリータ』監督&主演に直撃!原作・木城ゆきと氏の言葉が「最高に嬉しかった」

コンサート、映画、舞台など、あらゆるエンターテインメントをジャンル問わず紹介する番組『japanぐる〜ヴ』(BS朝日、毎週土曜深夜1時~2時)。

同番組の映画コーナーでは、映画評論家の添野知生と松崎健夫によるイチオシ映画を紹介する独自目線が人気。3月9日の放送では、松崎は3月22日公開の『バンブルビー』を、添野は上映中の映画『アリータ:バトル・エンジェル』を紹介した。

◆『トランスフォーマー』の秘密が明かされる前日譚

©2018 Paramount Pictures. All Rights Reserved. HASBRO, TRANSFORMERS, and all related characters are trademarks of Hasbro. ©2018 Hasbro. All Rights Reserved.

『バンブルビー』は、全世界で累計興収4,300億ドル超(※2017年現在)の大ヒットを続ける『トランスフォーマー』シリーズのスピンオフ作品。シリーズ1作目から20年前にあたる1987年のサンフランシスコを舞台に、シリーズの人気キャラクター=バンブルビーと孤独な少女チャーリーとの交流が描かれている。

「『トランスフォーマー』シリーズの前日譚で、なぜトランスフォーマーのロボットの中でバンブルビーだけ言葉が話せないのか、秘密がここで明かされます。言葉を話せないバンブルビーの心情を伝えるために使われるのが、1980年代当時のヒット曲です。SFロボット映画であると同時に、1980年代にオマージュを捧げた青春映画でもあります。

『キタキツネ物語』『マリリンに逢いたい』など、日本人が好きな動物と触れあう物語に例えると非常にわかりやすいでしょう。SFが苦手な方にもおすすめです」(松崎)

◆日本の漫画/アニメ文化をハリウッドの技術で昇華

©2018 Twentieth Century Fox Film Corporation

添野は、「最新技術なしでは作れなかった作品」として、上映中の映画『アリータ:バトル・エンジェル』を紹介。「アリータが目を覚ますシーンは、とても活き活きとしていて、その場面を観ただけで、観客は彼女のことを好きにならずにいられない。そんな魅力がある」と賞賛した。

映画『アリータ:バトル・エンジェル』は、くず鉄町の「アイアンシティ」で目覚めたサイボーグの少女アリータが、自分の命の意味を見つけるため、大切なものを守るため、2つに分断された世界の秩序に立ち向かうストーリー。

漫画家の木城ゆきと氏が1990年代に集英社『ビジネスジャンプ』で連載した漫画『銃夢』を原作に、『アバター』や『タイタニック』で知られるジェームズ・キャメロンが製作・脚本を手がけ、同ジョン・ランドーが製作、『デスペラード』や『シン・シティ』のロバート・ロドリゲスが監督を務めて映画化された。

©BS朝日

同作の監督ロバート・ロドリゲスと、アリータ役のローサ・サラザールのスペシャルインタビューも行われ、SF映画やコミックに造詣の深い添野らしい質問によって『アリータ』の魅力を浮き彫りにした。

◆「サラザールのアドリブには笑った」

添野:「監督は、原作のどこに惹かれたのでしょうか?」

ロドリゲス:「一番惹かれたのが、アリータです。彼女はSF漫画、アニメといったジャンルを超えた、驚くべきキャラクターです。彼女は元からスーパーヒーローだったわけではありません。結果としてヒーローになってしまった点が、とても気に入っています」

添野:「アリータが目覚めたシーンを演じる上で、サラザールさんが工夫した点は何でしたか?」

サラザール:「あのシーンは、ほとんどの撮影が終わっていたころに撮ったシーンでした。それがとても良かったと思っています。彼女の成長や、経験で変わっていく様子を先に知った上で演じることができましたから。私も大好きなシーンで、彼女が生まれ変わって、最初の一歩を歩きだすことを表現しています」

ロドリゲス:「でも彼女には、笑わされました。アドリブでパジャマの裾を持ち上げて覗いたりするから(笑)。それで撮影時に、脚本にはなかった、彼女が笑顔を作るシーンを加えたんです。なるべく、愛しいキャラクターにしたかったから。彼女が戦士になることはわかっているから、だから最初は生まれたばかりの赤ちゃんのように描く必要がありました」

サラザール:「彼女は最初、『私は何者なの!?』と、自分自身に驚いているんです。原作の漫画にも、それは描かれています」

添野:「これまで漫画の映画化は、漫画の絵を実写に近づけることが普通でしたが、今作は漫画の絵を実写に活かす方向で制作されています。どうしてそうしようと思ったのでしょうか? それによって苦労したことは何ですか?」

ロドリゲス:「漫画の絵に近づけたのは、原作のストーリーを尊重したいと思ったからです。同時に、世界中の観客に訴えかける映画的なストーリーにする必要がありました。脚本を書いたジェームズ・キャメロンも原作に忠実にしようとしていて、ハリウッド的なストーリーにせず、エピソードの展開やキャラクターなどは原作の雰囲気を維持しています。

しかし観客は、リアルな舞台やリアルなロケーションに現実感を見いだすものです。だから僕らは原作に忠実でありながら、物語がリアルに感じるようにする必要がありました。なので『シン・シティ』のように、世界感を洋式化することもしませんでした。原作の木城先生が『思い描いていた通りだ』と言ってくださったたことは、最高に嬉しかったです!」

©BS朝日

添野:「今作は、OVAアニメ版『銃夢』の影響も強く感じました。アメリカでは、アニメ版も有名なのでしょうか?」

ロドリゲス:「ジェームズ・キャメロンは、最初にアニメ版を観て、この作品を知ったそうです。1999年にギレルモ・デル・トロ監督が、『これを映画化するべきだ』と言ってアニメ版を見せました。キャメロンはその後に原作を読んでアニメ版とは異なるストーリーがあることを知り、さらにストーリーを膨らませました。つまり今作は、どちらも混ざったような感じです。だからアニメの影響も受けています」

『AKIRA』や『攻殻機動隊』と並び賞される日本の伝説的SFコミックが、20年以上の時を経てハリウッドで実写化。現代のCG技術でこそ実現した、究極の映像体験は必見だ。(文=榑林史章)

※番組情報:『japanぐる~ヴ
毎週土曜深夜1時~2時、BS朝日

LINE はてブ Pocket
関連記事
おすすめ記事