異例中の異例!2大自動車メーカーが初めてタッグを組んだ“ヨダレ”イベント<モースポフェス2019>
テレビ朝日系の朝の情報番組『グッド!モーニング』(平日毎朝4時55分~8時)では、4日の放送にて、3月2日~3日の2日間にかけ三重県・鈴鹿サーキットで行われた『モースポフェス2019』の模様が紹介された。
このイベントは、トヨタ自動車株式会社と本田技研工業株式会社という日本を代表する“2大自動車メーカー”が初めてタッグを組んだファンイベント。
トヨタからは世界三大レースのひとつ「ル・マン24時間レース」の2018年優勝車や、WRC(世界ラリー選手権)2018年製造部門年間王者車両のヤリスWRC、さらには2019年1月に行われたデトロイトショーで世界初披露された新型スープラなどが登場。
そしてホンダからは、F1マシン、世界三大レースのひとつ「インディ500レース」2017年優勝車、世界選手権を戦うバイクの数々などが登場した。
2つの自動車メーカーが出揃ったことで、世界中のモータースポーツで頂点を獲得したマシン、また世界選手権で戦うマシンたちが実際にファンの前で走行するという非常に豪華なイベントとなり、入場者数も2日間で5万人を超える大盛況ぶりとなった。
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通常のレースとは違い、多彩なクルマが次々とサーキットを走行し、イベントスベースではドライバーとファンが一緒に楽しめる運動会が開催されるなど来場したファンにとって大満足となった今回のイベント。
番組でも紹介されていたが、本イベントで最も注目の瞬間となったのは、トヨタの豊田章男社長とホンダの八郷隆弘社長が揃って登場したことだ。世界のトップクラス企業であるトヨタとホンダの社長が同時にファンイベントに登場するというのは、まさに異例中の異例。
また、イベントのオープニングセレモニー時には、トヨタの豊田章男社長がWRCに出場しているヤリスWRCに、ホンダの八郷隆弘社長は2輪レースのFIM世界耐久選手権に出場しているTSR CBR1000RRというレーシングバイクに実際に乗って登場。
一般車ではなく、ラリーやレースで戦う車両そのものを運転するという2人の腕前にもファンは大きく驚いていた。
インタビューでも豊田章男社長は、「(トヨタとホンダ)両社が協力してこういう場を設けた。大変豪華な、ヨダレが出るほどのイベントだと思うんです。ホンダ、トヨタが動いたことによって、本当に多くのメーカーさんも参加頂いている。これは大変ありがたいことだと思います」とコメント。
レースや世界の販売現場では、ライバル同士の両社がタッグを組むことで、ファンのみならずモータースポーツにこれまで興味がなかった人々にもSNSなどを通じて広く拡散していくことが期待されている。
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日本の自動車メーカーは、モータースポーツの世界でトップレベルを常に争っている。2020年が近づくにつれ、ますます各種スポーツへの注目度が高まるなか、モータースポーツにも注目していきたいところだ。