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ストレスで仕事変えたこともある木野花。ストレスフリーになった現在の考え方とは?

4月から放送を開始した金曜ナイトドラマ『女囚セブン』(テレビ朝日系、毎週金曜よる11:15~)。

主演の剛力彩芽演じる神渡琴音(かみわたり・ことね)が毎回ラストに“京都弁”で啖呵を切る場面などが話題の同作だが、5月19日(金)に放送される第5話でフィーチャーされるのが、女優・木野花演じる平塚うめだ。

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うめは、老老介護の末に夫と義理の姉を殺害してしまい刑務所に入った、雑居房(共同室)の中で最高齢の老女。少し耳が遠く、発する言葉は「は~?」ばかり。大人しく、他の女囚たちがやっていた“琴音いじめ”にも関与せず粛々と労務をこなしている。

が、しかし、そのウラで実は……と、大人しく優しい存在でありながらミステリアスな部分も併せ持つうめだが、演じている木野花自身はこの役柄についてどのように感じているのだろうか? 聞いてみた。

木野:「罪を犯す前のうめさんっていうのは、割といい奥さんなんですよ。夫と仲が良くて、夫のためにがんばって、自分のチカラでなんとかしようと思って必死に老老介護に取り組んで追いつめられていってしまうんですけど、私自身にはそういう“良妻賢母”な部分はないですね(笑)

でも、第5話で描かれる、罪を犯した後にもう失うものが何もないっていう気持ちになって腹をくくってしまうところは、いま演劇の演出をやったりしている自分と通ずるところがあるのかなって思いながら演じています」

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また、全体的にはコメディである『女囚セブン』だが、うめが抱える背景というのは非常にシリアスな問題。

木野は、「うめの話というのは、今後すべての人が抱えるかもしれない問題であって、他人ごとではない。それが描かれる第5話は、他のエピソードと比べるとシリアスな内容になっているかもしれませんが、これは逃げてはいけない、茶化せないところなので、監督と話したうえで潔くそこに臨んでいます」と話していた。

 

◆木野花が考える、ストレスをためない生き方

そして、腹黒い女囚たちが登場する同作にちなんで、「木野さんの腹黒な部分は?」と質問すると、こんな答えが返ってきた。

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木野:「うーん…。もう、この歳になると、“腹黒”というか“真っ黒”なんですよね(笑)というより、腹黒なのかどうかもわからないんです。若くて純粋だったらきっと、“私のこういうところ腹黒かな…”って反省するんだろうけど、もう最近は反省もない人生を生きているので(笑)やりたい放題ですね」

 

“やりたい放題”というと?

木野:「とにかく、いちいち反省しないし考えない、ということです。

私、ストレスに弱いんですよ。ストレスをためて、神経性胃炎になって仕事を変えた経験もあるくらいで。だから、ストレスを抱えたらダメだって自分に言い聞かせてここ何十年生きてるんです。

嫌なことがあったらすぐに対処するようにしていますし、あと、なるべく“たいしたことない”って思うようにしてます。考えてみると、実はたいしたことないことだらけなんですよね。時間が経てば笑って済ませられることがほとんどで、まぁ私が忘れればいいかなって。

忘れていくほうが楽しいじゃないですか。いつ頃からかそう思えるようになりました

木野がこのような考え方になったのには、ある人物の考え方が影響しているという。

木野:「あのね、ニーチェもそう言ってるんですよ。何か悩みを抱えて解決ができないときに、日記に書いたり反省したりするな。とにかく“寝ろ!”って

夜に悩んでしまうようなときは単純に疲れていることが多いから、とりあえずひと眠りしてみて、朝起きて考え方が変わっているようだったら、それはもうそういうこと。疲れてない元気なときには右から左に流せるってこと。

だから、いちいち反省したり考え込んだりしなくていいんです! 私が言ってもあれだけど、ニーチェが言ってるってなったら信じたくなるでしょ(笑)

最近では、撮影現場でよく共演者たちの“手相”を見ながら相談にも乗っているという木野。自身では「手相オバサン」と笑っていたが、このような考え方をもって悩みを受けて入れてくれる木野には、誰もが相談を聞いてもらいたくなるのも納得だ。

◇◇◇

そんな木野が演じるうめは、第5話で剛力彩芽演じる琴音からどんな言葉を投げかけられるのか。見逃せない。<撮影:長谷英史>

※番組情報:『女囚セブン』第5話
2017年5月19日(金)よる11:15~深夜0:15、テレビ朝日系24局(※一部地域をのぞく)

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