板谷由夏、“忙しい時のストレス解消法”明かす―「NOと言えない」課長役に奮闘
杉咲花演じる主人公・的場中(=アタル)が、職場での人間関係や仕事との向き合い方に悩む社員たちの心を“特殊能力”で救っていく木曜ドラマ『ハケン占い師アタル』。
2月21日(木)に放送される第6話でメインとなるのは、アタルの所属するイベント会社「シンシアイベンツ」制作Dチームで課長を務める大崎結(板谷由夏)。
Dチームメンバー最後の“お悩み人”となる大崎は、NOと言えない性格から会社では上司と部下の板挟み。そして家庭でもさまざまな問題を抱え、常に思い悩んでいる。
そんなリアル働き女子を演じる板谷は、仕事をしながら2人の子供を育てる母親。大崎と重なるところも多いという板谷に、作品や日ごろのストレス解消方法について話を聞いた。
◆30代から40代の女性は「女として一番大変」
―今回演じられる大崎は、“NOと言えない”性格から仕事でも家庭でも日々頭を抱えっぱなし…という役どころですが、演じられていていかがですか?―
「30代から40代の女性で中間管理職、上からも下からも色々言われて…という大崎のような女性は世の中に多いと思います。家庭もあって女性として子供を産むか悩んでいたり子育てで悩んでいたり、親の介護が始まったりなど40代のこれくらいの時期は女として一番大変な時期なのかなと。大崎に共感する女性は多いと思うし私自身もそうです」
―板谷さんご自身も仕事と家庭の両立でお忙しいと思いますが、時間があまりないなか、どのようにストレス解消していますか?―
「1番好きなのは家に友人を呼んで食べたり飲んだりすることなのですが、時間がないときは…自分で車を運転しながら大声で叫びます(笑)。『うわーーーーーー!』って(笑)」
―言葉じゃなくて叫び声なんですね(笑)―
「誰に対してとかではなく、自分が置かれているてんやわんやな状況に叫びたくなるんです。私はとにかく時間がなく色んなことが宙ぶらりんになってしまうことがストレスなので…」
―お子様もいらっしゃるので本当にお忙しいですよね―
「そうなんです。6歳と10歳の子供がいて、子供が小さいときは仕事も家庭も両立したいと必死だったのでよく(車を運転しながら)大声で叫んでました(笑)。
本当にここ10年くらいは忙しくて、『どうやって子供育てたんだっけ?』と記憶がおぼろげなほどです」
◆遊川和彦「あまり見たことのない板谷さんが見たい」
―今回、脚本家の遊川和彦さんが演出も手掛けています。遊川さんと現場でお話しされることは多いですか?―
「遊川さんにはよくお世話になっていて、演技については『あまり見たことのない板谷さんが見たいんです』と、言われました。
いままでは、部下をどんどん引っ張っていくキャリアウーマンのような強い女性を演じることが多かったのですが、今回は『困ったり悩んだりする、今までと違う板谷さんを見たい』と言われて、これは面白そうだと。まあ眉間のシワは増えてしまいましたが…(笑)」
―常に悩んで頭を抱えている役柄なので、演じられるのも大変ですよね―
「みんなアタルちゃん(杉咲花)に悩みを解決してもらうと、どんどん元気になっていくんです(笑)。でも大崎は(解決してもらうのが)最後なので…私も早く抜けたいなあと思いながら過ごしています。
今回、みんなの役名の苗字が都内の駅の名前なのですが、このあいだ山の手線に乗って寝ていたら『大崎~ 大崎~』というアナウンスですごくビックリして起きてしまいました。早く元気になりたいですね(笑)」
―最後にドラマの見どころを教えてください―
「このドラマでは、登場人物がアタルの占いをきっかけに自分の弱点やコンプレックスと向き合っていきます。
このような内容の作品を60代の遊川さんが書くってことは、『自分を知る』ということに年齢は関係ないのかなと改めて感じて。
普段忙しく働いていると、“自分を見つめ直す”ことってあまりないと思うし、さぼってしまいがち。なので、この作品をきっかけに、『自分はどうかな』と考えてみてほしい。そして観てくださる方の人生の助けになれたらいいなと思っています」
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「自分を知る」きっかけを与えてくれると同時に、「助けを求めれば味方になってくれる人がいる」ことにも気づかされる作品だと板谷は話す。
観た人をちょっぴり元気づけてくれるドラマ『ハケン占い師アタル』。板谷演じる大崎の“お悩み”をアタルはどのように解決していくのか? 第6話も目が離せない。
<撮影:石井明和、取材・文:佐藤菜月>
※番組情報:木曜ドラマ『ハケン占い師アタル』第6話
2019年2月21日(木)午後9:00~午後9:54、テレビ朝日系24局