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「ガイドブックの教科書的な部分をなくしたい」人気スタイリストがこだわり抜いた“写真”

2018年8月、クリエイターを目指すミレニアル世代を対象にオープンしたオンラインサロン「CREATOR’S BASE byテレビ朝日」。

この「CREATOR’S BASE」は、クリエイターを目指す若者を対象とした会員制コミュニティサービスで、各界で活躍する若手クリエイター陣によるセミナーイベントを軸に、「好き」を仕事にする方法や才能の育て方を発信している。

第9回として開かれ同サロンのイベントでは、「旅を仕事にするって、どういうこと?」をテーマに、実際に「旅を仕事にしている」人気スタイリスト・山脇道子氏と、旅するクリエイティブディレクター・伊澤慶一氏によるトークイベントが行われた。

©CREATOR’S BASE

◆ガイドブックの教科書的な部分をなくす

山脇氏が著者、伊澤氏がプロデューサーとして手掛けたのが、女の子のためのLAガイドブック「GIRL’S GETAWAY TO LOS ANGELES」。

同ガイドブックを制作する際、ある程度決められたもので作られているガイドブックの“教科書”的な部分をなくそうと思ったという。

例えば、レストランの写真。外観と食事の写真という決められたものを撮るのではなく、読者が“その地に行った時の自分”をイメージしやすい写真を撮ることを心がけた。

「今、誰でも色々な写真が検索できる時代に、読者の人が欲しい情報はそれかな?と常々感じていました。(決められた写真は)テンションがあがるものではないなと」(伊澤氏)

また、ロケ場所に応じて、山脇氏自身がその場所にあったスタイリングを全て考えた。

こうして写真をこだわり抜くことで、「行くことを決めた人」が読むガイドブックが多い中で、「どこに行くか迷っている人」が見て、LAに行きたいと思ってもらえるガイドブックにしたそうだ。

◆寝る間もないくらい“ハードな現場”

同ガイドブックの制作を実現するため、伊澤氏はプロデューサーとして資金調達に奔走。カリフォルニア州観光局や、航空会社、ホテルなどに駆け寄ったという。

また、ガイドブックの現地取材スケジュールもかなりハードで、朝から晩まで予定がぎっしり埋まっていたそうだ。

「朝から晩まで、着替えて撮影して移動してということを、1週間~10日ほど繰り返しました」(山脇氏)

ほとんど寝る間もないくらい“ハードな現場”だというが、「旅が好き」の原動力で、取材自体は楽しいと感じることが多いという。

◆「自分の“好き”と“スキル”を誰が評価してくれるのか」

トークイベントの後は、事前に与えられた課題「街または国×クライアント(旅行系)×自分の好き(またはスキル)」について会員が発表し、山脇氏・伊澤氏がフィードバックを行った。

この課題を出したのは、2人が「好きを仕事にする」ための考えるきっかけを与えたかったからだという。

「誰でもクリエイターと言える時代ではありますが、仕事にしようとするなら、誰かが必要としてくれてその対価としてお金を払ってくれる必要があると思います。自分の“好き”と“スキル”を誰が評価してくれるのかを、考えるきっかけになってくれたら良いなと思いました」(伊澤氏)

“好き”の気持ちだけでなく、その先に誰が評価してくれるのか、お金を出してくれるのかを考える――実際に“好き”を仕事にしている2人だからこそのアドバイスだった。<制作:CREATOR’S BASE>

※『クリエイターズベース』次回イベント
「常識の外し方」
登壇者:石井リナ・市橋正太郎
日時:2019年2月27日(水)19:30~21:30(開場19:00)
女性向けエンパワーメント動画メディア『BLAST』を運営する石井リナ氏と、家を持たずに世界中を旅するアドレスホッパー・市橋正太郎氏。
ともに、固定概念を覆す挑戦を続ける2人が、 「常識の外し方」をテーマに対談します。
詳しくは、『クリエイターズベース』の公式サイトまで。

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