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人口わずか2万人の町に“バドミントン専用”体育館 「東京五輪でタイの選手を…」

テニスの現役を退いてから、“応援”することを生きがいにしている松岡修造。

現在は2020年に開催される東京オリンピック・パラリンピックに向けて頑張る人たちを、「松岡修造の2020みんなできる宣言」と題して全国各地を駆け巡って応援している。

今回、修造が訪れたのは秋田県の南部に位置し、人口2万人ほどの美郷町。この町は東京2020にむけて特別な思いを持っているという。

人通りの少ない通りから一転、体育館に行くと驚きの光景が広がっていた。

©TOKYO応援宣言

「バドミントンしかしていない!確かに熱い!ものすごい気合だ!」と修造が思わず漏らす。

体育館を埋め尽くしていのはバドミントンをする子供たち。

美郷町のスポーツクラブの中でバドミントンは、野球、サッカーを抑え、ダントツの人気で、この体育館はバドミントンのためだけに作られた。

松田知己町長いわく、こだわりの1つは天井。バドミントンのシャトルを打つ時に、まぶしくない位置に照明が配置されている。

©TOKYO応援宣言

そして、もう1つは壁。シャトルと壁が同化しないように暗い色にしている。

©TOKYO応援宣言

◆バドミントン熱の裏にある「壮大なプロジェクト」

美郷町がこれほどにまでバドミントン熱が高いのには、ある理由があった。

実は、秋田県には昨年2018年「世界バドミントン」で金メダルを獲得した永原和可那、松本麻佑の“ナガマツペア”が所属するクラブがあり、町民にとってバドミントンが身近な存在なのだ。

そして、もう1つの理由は、この体育館を活用した壮大なプロジェクトだという。

©TOKYO応援宣言

「ぜひ2020年東京五輪の事前合宿でタイの選手をお迎えしたいと思い、色々アプローチをした結果、事前合宿地に決まったんです。

秋田と言えばバドミントン、バドミントンと言えば美郷町となるように、今自分ができることはやろうと一生懸命やっています」(松田町長)

なんと、人口2万人ほどの小さな町が強豪国タイを合宿地に招くことになったのだ。

2017年から、この体育館でタイの代表合宿が行われ、美郷町とは縁が深い関係にあったというが、決定までの道のりは地道な活動の連続だった。

何度もタイまで足を運び、美郷町の情熱をアピール。さらにタイの関係者を美郷町に招き、施設の快適さを伝えた。

©TOKYO応援宣言

そしてタイの関係者、選手の信頼を勝ち取り、交流が深まる中、松井町長をはじめ美郷町民には今までになかった感情がわくようになっていった。

「昨年2018年、日本で行われたダイハツヨネックスオープン、男子シングルスの優勝は桃田賢斗選手ですが、決勝で戦った相手はタイのコシェット選手だったんです。大会の前に美郷町のこの体育館で練習していました。

今のような関わりがないと持てない感情だと思うのですが『桃田選手頑張れ!』『コシェット選手も頑張れ!』と両選手を応援する気持ちがありました」(松田町長)

美郷町の想いをタイの人々も受け取り、子供たちにバドミントン教室を開催するなど、両者には確かな絆が生まれていった。

©TOKYO応援宣言

「間違いなく、美郷町はタイの競技を見るでしょうね。東京2020の入場式でタイが出てきたときに『おおっ!』ってなるんじゃないですか?」(修造)

「なると思います!そういう想いを町民が共有することによって、来たる東京2020が、人様のオリンピック・パラリンピックではなくて、自分たちも関わったんだという気持ちになると思います」(松田町長)

©TOKYO応援宣言

美郷町のできる宣言は「バドミントンを通して美郷町を世界のMISATOにする!」修造は美郷町の子どもたちとともに「できる~!」と力強く叫んだ。<制作:TOKYO応援宣言>

※番組情報:『TOKYO応援宣言
毎週日曜あさ『サンデーLIVE!!』(午前5:50~)内で放送、「松岡修造の2020みんなできる宣言」も好評放送中、テレビ朝日系