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1位突破なるか。日本代表、今夜ウズベキスタン戦 U23では日本が0-4で敗北【アジアカップ】

開催中のサッカーAFCアジアカップ2019。アジア王座奪還を目指す日本代表は1月17日(木)今夜、グループ最終戦、“運命を左右する”ウズベキスタン戦を迎える。既に決勝トーナメント進出を決めた日本だが、なぜ“運命を左右する”一戦なのか――。

日本は、初戦のトルクメニスタン戦(3-2)、続くオマーン戦(1-0)といずれも苦戦を強いられながら連勝。対するウズベキスタンもオマーン戦(2-1)、トルクメニスタン戦(4-0)と連勝し決勝トーナメント進出を決めている。今日の試合は、2連勝同士がグループ1位突破を懸けて激突する一戦だ。

引き分けた場合、日本とウズベキスタンは「勝ち点」で並ぶが、得失点差でウズベキスタンが日本を「3」上回っているため、日本は今日の試合で勝たなければ1位突破はない。

1位突破か、2位突破か――。この一戦の結果で、その後に控える“負けたら終わりの一発勝負”決勝トーナメント1回戦の対戦相手が変わってくることが大きなポイントだ。

◆2位突破なら、いきなり前回王者オーストラリアが相手

1位突破と2位突破で、それぞれ対戦相手は以下の通り。

●1位突破:サウジアラビア か カタール(※日本も対戦相手も中3日)
●2位突破:オーストラリア(※日本は中3日、オーストラリアは中5日)

1位突破なら、サウジアラビアかカタールという中東勢と対戦することになる。開催国UAEの近隣国であり、スタジアムには相手チームのサポーターが大挙する“完全アウェー”な状況になるだろう。

しかし、2位突破ならいきなり前回王者オーストラリアとの対戦を強いられる。オーストラリアは、2006年ドイツワールドカップ初戦で屈辱の逆転負けを喫して以降、日本と幾度も激闘を繰り広げてきた因縁のライバルだ。

グループステージでは日本以上に苦戦し、初戦のヨルダンに敗れたことで2位突破となっているが、連覇を目指すチームはそのピークが決勝トーナメントに来るよう調整し、狙いを定めているはずだ。

また注目すべきは、決勝トーナメント1回戦までの日程である。オーストラリアは既に15日にグループステージ最終戦を終え、次戦まで中5日と休養十分で臨める。

一方、日本は今日17日にグループステージ最終戦を戦うことから、次戦21日までは中3日となる。短期間に試合を行うハードな日程のなか、2日間の差はコンディションの面で大きなビハインドになると言わざるを得ない。

試合会場の移動距離や移動回数の差も1位と2位では出てくるが、そこは両監督ともにあまり気にしていない。

むしろ、一発勝負の決勝トーナメントに勢いを持って臨むため、今日の試合での“勝利”を強い口調で語っている。

※日本代表 森保監督
「1位で突破し、最終目標の優勝に向かいたい」

※ウズベキスタン代表 クーペル監督
「勝ち点3を獲って、1位突破することに集中したい」

諸条件の捉え方はあるが、優勝への道程を考えれば、対戦相手の手強さとコンディションいう点で“2位突破でオーストラリアと戦う”ことは避けたいところだ。

◆名将が率いるウズベキスタン代表。“カウンター攻撃”に要注意

ウズベキスタン代表を指揮するのは、アルゼンチン人のエクトル・クーペル監督(63)。

スペインの強豪バレンシア、イタリアの名門インテルなどで監督を務め、“堅守速攻”のスタイルで欧州チャンピオンズリーグ準優勝を経験。2000年には欧州年間最優秀監督にも選ばれている世界的な名将のひとりである。

昨年2018年のロシアワールドカップではエジプト代表を率い、28年ぶりの本大会出場に導いた。

©テレビ朝日

そのクーペル氏が、昨年夏からウズベキスタン代表監督に就任。

近隣のロシアなど欧州サッカーの流れを汲んでいたウズベキスタンに“規律”と“堅守速攻”を植え付け、グループステージ第2戦トルクメニスタン戦では4得点中3点を見事なカウンター攻撃から生み出している。

また、2015年U-20ワールドカップでベスト8、2018年1月に行われたU-23アジア選手権で優勝した期待の若手がメンバー入りするなど、ベテランと若手が融合した勢いのあるチームになっている。

U-23アジア選手権は準々決勝で日本と対戦したが、ここでは実に4-0でウズベキスタンが勝利。その時のメンバーだった22歳のシディコフは、「U-23では日本に4-0で勝っている。自分だけでなく、チーム全体が日本に対して自信を持っている」と強い自信を口にした。

ここまで2試合を戦っている両チームは、決勝トーナメントでの戦いも見据えつつ、新たな選手を起用してくる可能性が高い。

日本は、ロシアワールドカップで大活躍した乾貴士の先発起用が予想されている。乾は、以下のようにコメントした。

©テレビ朝日

「ウズベキスタンはフィジカルもテクニックもあるイメージ。すごく強い相手だと思っていますが、ここで負けることは考えていないですし、とにかく勝つだけだと思います」

(相手の武器“カウンター攻撃”については)
「ボールの悪い失い方をしないことがイチバン。取られるにしてもサイド、最悪でも自分たちの攻撃はやり切って終わることを徹底しないと鋭いカウンターを受けるので、その辺は注意して戦っていきたい」

果たして日本のグループ最終戦の行方は。1位突破を懸けた一戦は、日本時間のよる10時30分から行われる。<制作:テレビ朝日サッカー>

※グループリーグ放送情報:「テレビ朝日開局60周年記念 AFCアジアカップ2019
・対ウズベキスタン戦 1月17日(木)よる10時20分~
テレビ朝日系列、地上波にて生中継