全ての国の国歌で“おもてなし”を 東京五輪へ、ソプラノ歌手と小中学生が挑戦
テニスの現役を退いてから、“応援”することを生きがいにしている松岡修造。
現在は2020年に開催される東京オリンピック・パラリンピックに向けて頑張る人たちを、「松岡修造の2020みんなできる宣言」と題して全国各地を駆け巡って応援している。
今回、修造が応援に訪れたのはソプラノ歌手の新藤昌子さん。
100人を超える少年少女合唱団とともに出迎えてくれた新藤さんは、2020年にむけて“あるプロジェクト”を進めている。
「私は世界中の人たちを国歌でおもてなししたいと思って活動しています。すばり、入村式です!」(新藤さん)
実はオリンピックの選手村では毎回、各国の選手たちに対し歓迎のイベントが行われており、新藤さんはその入村式で、206の国と地域を“国歌”でおもてなしをしようとしているのだ。
◆国家歌うと「涙を流して喜んでくれた」
普段はコンサートなどでオペラを披露している新藤さんは、友人から大使館に招かれた際、持ち前の美声でその国の国歌を歌い、絶賛された経験が忘れられないという。
「自分たちの国の言葉と違わない発音で歌うと、涙を流して喜んでくれる経験をたくさんしてきました。東京オリンピック・パラリンピックに向けて、これからを担う子どもたちにも、ぜひ歌ってほしいなという思いが湧いてきました」(新藤さん)
その夢を実現すべく、新藤さんは現在70以上の小中学校で国歌の指導をしている。
実際にイタリアの国歌を披露してもらうと、ピアノの演奏にのせて、生徒たち、そして新藤さんの歌声が響き渡り、まるでミュージカルのような展開になった。
イタリア語独特の巻き舌を使った難しい発音もばっちり。国歌を歌う際には、その国の文化、歴史も学ぶそうだ。
そして新藤さんは修造に、オリンピック発祥の国・ギリシャの国歌を歌わないかと提案する。
実は、ギリシャの国歌はオリンピックの閉会式で必ず歌われる曲で、修造もこれまで何度も聞いてきた曲だ。
「自由への賛歌」というタイトルがついているギリシャ国歌。なんと158番まであるそうだが、今回は1番のみを歌うことに。
新藤さん、100人を超す生徒たちとともに心を込めて歌い切った修造は「自由や平和は、メロディーでも感じとれるものなんですね」と語った。
新藤さんのできる宣言は「相手の思いをのせた国歌で最高のおもてなしを!」。
2020年、選手村で国歌を歌って、各国を歓迎したい――。「みんなならできる!」と修造は新藤さん、そして生徒たちに向けて、大きな夢への後押しをした。<制作:TOKYO応援宣言>
※番組情報:『TOKYO応援宣言』
毎週日曜あさ『サンデーLIVE!!』(午前5:50~)内で放送、「松岡修造の2020みんなできる宣言」も好評放送中、テレビ朝日系