テレ朝POST

次のエンタメを先回りするメディア
未来をここからプロジェクト
menu

「これを直せば優勝でしょ」日本ハム・新庄監督が語る“打倒ソフトバンクのカギ” 昨季は「リーグでいちばん低かった」

いよいよ3月27日(金)、プロ野球が開幕する。

テレビ朝日のスポーツ番組『GET SPORTS』では、北海道日本ハムファイターズ・新庄剛志監督が出演し、ナビゲーターの南原清隆と対談。

昨季2年連続2位に終わり、今季は「ダントツ」でのリーグ優勝を宣言した新庄監督が、王者・福岡ソフトバンクホークス攻略の糸口や今季の打順など、その胸中を余すところなく語った。

テレ朝POSTでは、この対談の模様を全5回に分けて紹介。第2回のテーマは「データで見る打倒ソフトバンクへのカギ」。

新庄ファイターズが今年こそ頂点に立つためには何が必要なのか。南原がデータ面から新庄野球の核心に迫った。

◆「ソフトバンクさんはできている。その違い」

南原:「ここに去年のデータがあるんですけど、見てもらっていいですか。実は日本ハムは進塁打の割合がリーグでいちばん低かったんです」

南原がまず取り上げたのは“進塁打”。リーグ1位のソフトバンクが進塁打98、進塁打率が.373だったのに対し、日本ハムは進塁打77、進塁打率.340とリーグ最下位だった。

新庄:「そうでしょうね。これを直せば優勝でしょ。これができていないんですよ。ソフトバンクさんはできている。その違い」

南原:「昨年は『バントはやらない』と言って、4月途中まで全然バントやらなかったですね」

新庄:「25試合やらなかったです。サインを出しても失敗することはあったんですけど、コーチミーティングでは『○○日までバントは出さないから』って伝えていました」

南原:「それはどういった意図だったんですか?」

新庄:「アナリストとも相談して、『ファイターズはバントより打ったほうが点は入る』というデータも参考にしながら、じゃあやってみようかと。ただ、それを何試合続けるかは、家から球場に向かう途中にポンと降りてきました(笑)」

南原:「単なるひらめきじゃなくて、細かくいろんなデータがあった上で、ポンと降りてきたと?」

新庄:「そうですね。『前半のオールスターまでに21貯金をする』とか、『交流戦は11勝7敗で終わります』と言うと、本当にその数字で終わるんです。何げなく言っているんですけど、『このピッチャーで勝ったら、これくらいの数字で終わる』と計算はしていました。去年の交流戦も、最初は4連敗したんですけど、そのあと11勝してくれて、結局(宣言した数字内の)3つしか負けませんでしたからね」

南原:「膨大なデータに裏打ちされたひらめきなんですね」

◆新庄監督が恐れる“不気味な存在”

続いて南原は、両チームの打撃成績を提示した。本塁打と長打率ではソフトバンクを上回る日本ハムだが、打率と得点では差をつけられていた。

南原:「このデータをご覧になってどうですか?」

新庄:「日本ハムのいいところは、『この場面で点数がほしいな』という時に取ってくれる選手が多いということ。だから打率は低いけど、チャンスに強いバッターは多いんです」

南原:「ご自身の現役時代と同じじゃないですか(笑)」

新庄:「ですね(笑)。その時しか集中しないっていう。水野(達稀)くんとかも打率は低いですけど、この場面で打ちそうだなっていうところで打ってくれるんですよね」

南原:「そういう印象はあります」

新庄:「ソフトバンクさんとはもう2年互角に戦っているので、そのへんはそこまで気にはしていないかな。なんならロッテさんが僕はちょっと不気味です」

南原:「今年、野手がすごいですね」

新庄:「すごい。ファイターズぐらい層が厚いんじゃないですか。不気味ですね」

南原:「サブロー監督がとにかく質を上げるために、量をバンバンやらせる育て方をしているらしいです」

新庄:「なるほど。ということは、サブロー監督は現役時代あまり練習してこなかったんでしょうね(笑)。知ってます? 自分が現役の時にやっていなかったことを、監督になるとやらせる監督がめちゃくちゃ多いんです。巨人の阿部(慎之助)監督も、現役時代バントしていました?(※2024年、巨人の犠打数はリーグ2位)」

南原:「イメージないですね」

新庄:「僕は、エンドランとかダブルスチールとか全然やらされなかったけど、今は監督として採り入れています。サブロー監督が厳しくしているのは、彼がやっていなかったんじゃないかな。想像ですけどね(笑)」

◆1点差をどう埋めるか 新庄監督が課した優勝への絶対条件

さらに南原は、こんなデータにも注目した。

南原:「勝つ時は5点差以上をつけて大勝するケースが多い一方で、実は1点差の試合の勝率が低いんです。優勝したソフトバンクは、1点差をものにしていることが多いんですね」

新庄:「ソフトバンクは7、8、9回(のリリーフ陣)が良かったですからね。日本ハムにはそれがなかった。ただ、彼らもまだそこまで完璧じゃないので、打ち崩せる可能性はあると思っています。とはいえ、杉山一樹くんは本当に良かったですよね」

南原:「化けましたね。あそこまでになるとは」

新庄:「小久保(裕紀)監督の腕ですよ。それまでは7回で投げていたのに、一気に9回に入ったでしょ。大したもんだと思いました。またテンポがいい。あのテンポ大好きなんですよ。うちのピッチャーもあのテンポさせたら、もっと抑えれるんじゃないかなと思いますね」

南原:「日本ハムは先発ピッチャーは充実していますが、肝心の7、8、9回についてはどんなイメージがありますか?」

新庄:「僕の中では『アクシデントがあった時に誰を埋めようか』というほうが強いですね。『7、8、9回完璧に抑えてくれ』じゃなくて、バッターによっても変わると思うし、そこはいつも見ているピッチングコーチに決めてもらいたい。でも、僕すぐ口出してしまうので、2日ぐらいやって『ちょっとこれやめようか』って(笑)。我慢が必要ですね」

南原:「去年は『9回ダブルストッパーで行く』と言っていましたが、今年はあまり明言してないですね」

新庄:「ある選手がいたんですけど、ちょっと僕の中のイメージが変わって、違うかなとなってきたので、抑えとしてみんなを驚かせるような選手は、今はちょっと消えてきたかもしれない」

南原:「実績というか。任せられるような選手が(今はいないということ)」

新庄:「ちょっとイメージが変わってきたんですよね。まあ、日によって変わりますよ。清宮くんもこの間ケガしたし、そういうトラブルがあった時にどう埋め込むかっていう作業のほうが僕は大事かなと思いますね」

南原:「今年は『ダントツで優勝』とおっしゃっていますが、どういうところを見てほしいですか?」

新庄:「点の取り方を見てほしい。例えば1アウトで追い込まれて、ランナーが2・3塁。そこでの1点の取り方をちょっと見てほしいなって。今までいろんな点の取り方をしてきたんですけど、確実に自分が犠牲になってでも1点を取る。そして、ピッチャーが抑えて勝つ。そういう試合を増やせれば、96勝もいけるんじゃないかと思います」

新庄剛志×南原清隆対談、第3回では主砲レイエスにも命じた自己犠牲の精神、そして「進塁打1本=ヒット3本分」という破格の査定など、優勝を勝ち取るための執念に迫った。

番組情報:『GET SPORTS
毎週日曜 深夜1:55より放送中、テレビ朝日系(※一部地域を除く)

はてブ
LINE

トピックスTOPICS

おすすめ記事RECOMMEND