大親友であり、良きライバル。フィギュア・三原舞依と坂本花織の10年来の絆
今日11月23日(金)から始まるフィギュアスケートの『グランプリシリーズ・フランス大会』。第6戦目となる今大会は、「グランプリファイナル」進出をかけたシリーズ最終戦となる。
その注目選手のひとりが、三原舞依(19歳)だ。
三原は第4戦の「グランプリシリーズ・NHK杯」では総合4位。紀平梨花、宮原知子など強豪ひしめく中、あと一歩のところで表彰台を逃した。
試合後のインタビューで、ショート、フリー共にコンビネーションジャンプの後ろにつく3回転のトウループが回転不足となった三原が、参考にしたい選手として挙げたのは、“カオちゃん”だ。
「“カオちゃん”らしいトウループを、私も跳べるようにしたい」
◆五輪健闘の裏にあった「親友のメッセージ」
三原が“カオちゃん”と呼ぶのは、坂本花織(18歳)だ。
坂本と三原は、ともに中野園子コーチに師事。出会ってから10年以上経つという2人は、おそろいのものを買ったり、誕生日にはプレゼントを贈り合ったりするほどの大親友だ。
坂本が今年2月の平昌五輪に出場した際には、以前、四大陸選手権で同じリンクで滑ったことのある三原が、氷の状況を教えていたという。
また、五輪期間中には、三原が細めに坂本へ応援メッセージを送っていた。
「とにかく笑顔になってもらいたかったので面白い動画を送りました」(三原)
坂本は親友からのアドバイスと激励もあって6位入賞と、五輪初出場ながら大健闘してみせた。
◆目指すは「互いにより高い順位」
大親友の2人だが、氷上では良きライバルだ。
4年後の北京五輪への出場を共に目指しているものの、「順位はどちらが上か?」と聞くと2人は迷わず手を挙げた。
今回の「グランプリシリーズ」も、互いにより高い順位を目指している。
切磋琢磨できているのは、互いをリスペクトしている証だ。スケーティングについて、三原は坂本の「力強さ」を、坂本は三原の「表現力」を高く評価している。
三原のいう「“カオちゃん”らしいトウループ」も、“力強い”ジャンプを間近で見せてもらい、本人に直接コツを聞いているという。
坂本は既に「グランプリシリーズ・アメリカ大会」で2位、「グランプリシリーズ・フィンランド大会」で3位と2戦を終え、「グランプリファイナル」進出の行方は今大会の結果を待つのみとなっている。
一方の三原は前回の「グランプリシリーズ・NHK杯」4位から巻き返しを図るべく、今大会を迎える。
「(NHK杯では)自分の演技の出来としてはすごく悔しいものがあったので、今回はショート、フリー両方とも満足の行く演技ができればと思っています」(三原)
「グランプリファイナル」進出に向けて――最高の友達であり、ライバルである2人の行方に注目したい。
※番組情報:テレビ朝日系『フィギュアスケートグランプリシリーズ世界一決定戦2018』
11月23日(金)深夜2時20分~ テレビ朝日(関東地区、東日本放送) 男子ショート/女子ショート
11月25日(日)午前10時~ テレビ朝日系列(一部地域を除く) 男子フリー/女子フリー
AbemaTVでも放送!
11月23日(金)深夜2時20分~ 『フィギュアGPシリーズ フランス大会<男子ショート&女子ショート>』
11月25日(日)午前10時~ 『フィギュアGPシリーズ フランス大会<男子フリー&女子フリー>』