15歳の新星・山下真瑚を変えた山田満知子コーチの言葉「自分を信じて…」
フィギュアスケートの『グランプリシリーズ・ロシア大会』。注目選手のひとりが山下真瑚(15歳)だ。
山下は先月の「グランプリシリーズ・カナダ大会」で、シニアGP初挑戦ながら堂々とした演技を披露し、2位に。初の大舞台で表彰台に立つ快挙を達成した。
シニア1年目にして「グランプリ・ファイナル」進出の期待もかかる新星に世界中から注目が集まっている。
◆スケートを始めたきっかけは“イナバウアー”
山下真瑚が本格的にスケートを始めたのは7歳。きっかけは荒川静香氏の“イナバウアー”を見たことだったという。
「自分もできるようになれたらいいなと思いました」(山下)
その後、浅田真央や宇野昌磨ら日本を代表するスケーターを育て上げた山田満知子コーチのもとで、幼い頃から指導を受けてきた。
山下の才能は徐々に開花し、昨シーズンの世界ジュニア選手権では銅メダルを獲得。
4月には浅田真央の出身校である中京大中京高校へ入学。氷上でもシニアの舞台へと戦いの場を移し、新しいステージに立つことになった。
◆「自分を信じて元気よくやってきなさい」
そして迎えた「グランプリシリーズ・カナダ大会」。大会前には、山田コーチから声をかけられ、「頑張ろう」と思えたという。
「最後は自分なんだから、自分を信じてちゃんと元気よくやってきなさいと言われました。やはり満知子先生に言われるとすごく元気がもらえるので、自分も頑張ろうと思えました」(山下)
その本番では、高さとスピード感のあるジャンプを次々と成功させるなど、会心の演技を披露し、総合2位で表彰台に上がった。
快挙を達成した山下だが、一夜明けてからの反応は15歳とは思えない意外なものだった。
「昨日よりももっと練習しないといけないなと、1日経って思いました。嬉しいですが、全然レベルが違うと思ったので、もっとなじめるようにしていかないといけないなと思いました」(山下)
喜びに浸った日の翌日にはもう、気持ちは次の戦いへと既に切り替わっていた。
「グランプリ・ファイナル」進出がかかる今大会だが、「あまり意識はしない」という。
「出られるだけで嬉しい試合なので楽しく滑れたら良いかなと。カナダみたいに自分のできることが精一杯出せたら良いと思います」(山下)
進化が止まらない15歳の新鋭が今後どんな演技を見せるのか、楽しみだ。
※番組情報:テレビ朝日系『フィギュアスケートグランプリシリーズ世界一決定戦2018』
11月 17日(土) よる6時56分〜 女子ショート/男子フリー
11月 18日(日) 午前10時〜 女子フリー