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甲斐拓也&千賀滉大の両母、日本シリーズ裏で“ママ友”LINE 「抑えて良かったー!」

今日11月7日(水)『侍ジャパンシリーズ2018 日本×台湾』に出場する野球日本代表「侍ジャパン」。

その「侍ジャパン」で、稲葉篤紀監督が「正捕手になってもらいたい」と大きな期待を寄せるのが、甲斐拓也(ソフトバンク)だ。

©テレビ朝日

甲斐は、先日の「日本シリーズ」で6連続盗塁阻止のシリーズ記録を樹立。育成ドラフト入団選手では史上初となるMVPを獲得し、ソフトバンクの日本一に大きく貢献した。

◆「今年はダメかもしれん」支え続けた母の存在

そんな甲斐を支えているのが、母・小百合さんだ。

小百合さんは、甲斐が2歳の頃に離婚。以来、タクシー運転手として生計を立てながら、女手一つで育ててきた。

甲斐が、保育園年長で兄の背中を追いかけ野球を始めて以来、毎回送り迎えをしてきた。

仕事の合間に、保育園でお昼寝中の甲斐を迎えにいき、タクシー車内で着替えをさせてグラウンドに送り届けていた。

そして、仕事が終わったらもう一度グラウンドに行き、甲斐の練習が終わるまで見ていた。

「やらせる以上はしっかりやらせる」というのが母の信条だった。

写真提供:甲斐小百合

プロ入り後も、小百合さんは甲斐を支え続けた。

2010年の育成6位と、ソフトバンク最後の指名で入団した甲斐は、戦力外通告が行われる10月が来ると、滅多に弱音を吐かない甲斐が母だけに弱音を吐くこともあったという。

「今年はダメかもしれん」(甲斐)

そんな時、小百合さんは1番の理解者でありたいと思い過ごしてきた。

甲斐が少しでも「実家に帰りたい」と言えば、オフ前の練習終わりに大分から福岡の寮まで迎えに行き実家に連れ帰り、次の点呼までにまた、大分から福岡まで車で送り届けたという。

小百合さんは「根性だけはあるので、頑張ってくれるだろう」と思っていた。

そして、2013年11月、ついに支配下登録。小百合さんも「本当に頑張ってきていたし、ようやくスタートラインに立てたように感じた」と今までで1番嬉しかったという。

その後甲斐はさらに3年がかりで1軍に定着。昨季ようやく頭角を現し、侍ジャパンにも初選出された。

◆日本シリーズは「拓也の子どもの頃を思い出した」

そして迎えた今年2018年の「日本シリーズ」。

小百合さんは試合中、同じく2010年の育成枠で入団し、シリーズでも2度バッテリーを組んだ千賀滉大(ソフトバンク)の母とLINEをしていた。

©テレビ朝日

甲斐と千賀も仲が良いが、母親同士も仲良しだそうで「もう見てられん!」「抑えて良かったー!」と言い合いながら観戦していたという。

日本シリーズの出場は叶わなかったが、同じく育成で同期入団の牧原大成(ソフトバンク)の母ともLINEをしたそうだ。

「子どもたちも支えあってきたでしょうし、親同士も支えあってここまできました」(小百合さん)

また、小百合さんは相手のランナーが出ても「拓也が何かしてくれそうと感じた」と話す。

「拓也は子どもの頃から何かやってくれそうと思うと、必ずみんなが驚くプレーをしてくれていた。だから今回もそんな感じがした。なんだか子どもの頃の拓也を思い出して懐かしかった」(小百合さん)

そして、甲斐は持ち味の強肩を生かし、日本シリーズ新記録となる6連続盗塁阻止をマーク。育成ドラフト入団選手で史上初となるMVPを獲得するほど大活躍した。

「実感がわかない。2年前( 1軍定着前)までのことを考えると全く想像もつかない」(小百合さん)

シリーズMVP、日本一は支えてもらった母への恩返しになったことだろう。

©テレビ朝日

今日11月7日(水)対戦する台湾は、2020年東京オリンピックで金メダルを争う強豪だ。

「いつも通りのプレーをしてほしい。日本シリーズの時みたいに盗塁を刺してくれたら、より嬉しいですね」(小百合さん)

東京オリンピックのライバルも“甲斐キャノン”で封じ込めることはできるのか、注目したい。<制作:テレビ朝日野球>

※『野球・侍ジャパンシリーズ2018 日本VS台湾』
11月7日(水) よる7時00分~8時54分、テレビ朝日系列地上波
11月7日(水) よる6時00分~7時00分/8時54分~試合終了まで、BS朝日