宇野昌磨、偉業を支えるトレーナーとの絆 「ここまで自分に合わせてくれる人はいない」
昨日10月26日(金)から開幕した『グランプリシリーズ・カナダ大会』。
『グランプリシリーズ』の第2戦となる今大会に出場するのが、平昌五輪銀メダリストの宇野昌磨だ。
宇野は、先月イタリアで行われたロンバルディア杯で、2位に25点以上の差をつけ優勝。2016年のロンバルディア杯から続く、自身の個人戦連続表彰台を「18」に伸ばした。
今シーズンに向けて、8月には毎年恒例の海外合宿をアメリカ・シカゴで実施。
“体力強化”をテーマに追い込む中、テレビ朝日のインタビューで語った新しいトレーナーとの出会い、“ルール改正”の話について紹介する。
◆「こんなに自分に合わせてくれるトレーナーはいない」
――トレーナーの出水慎一氏さんと組んだのは、昨シーズンからですか?出水さんと組むようになった経緯について教えてください。
宇野:怪我をしていた時に、器具を借りたことがきっかけでした。
――宮原知子選手を指導する出水さんを見ていて、トレーナーでもありながらメンタルの面でも支えになっていたのではないかと思うのですが、いかがですか?
宇野:僕もそう思います。アップとかクールダウン以外でも、試合前の話し相手になってもらっていて。
僕から出水さんに自分を追い込む意味も込めて「今から何々の練習やってきます」と報告することもあって、言ったからにはやらなきゃいけないので。
特に、海外に行った時とか僕は英語が喋れないので、話し相手になってもらえて、すごく助かっています。
――体のメンテナンスはもちろんのこと、気持ちを作っていくという意味では宇野選手にも大きな影響を与えているということでしょうか?
宇野:はい。ここまで合わせてくれるトレーナーというのはあまりいないと思いますね。
普通のアップではなくてサッカーなど、僕の性格にあったことを探して一緒にやってくれていて。押し付けではなくて、選手の気持ちを組み取って考えてくれるところがすごく良いなと思っています。
◆ルール改正も「やることは変わらない」
――“ルール改正”については、率直にどう思いましたか?
宇野:やることは変わらないですね。
僕は、特に後半に固めているとかないですし、アクセルも元々2本だったので。
GOE(出来栄え点)を求めることも、今までもやってきたことなので、これからもやることは変わらないというのが率直な感想でした。
――ステップについては、どうですか?
宇野:去年、ショートのステップを中盤に入れたのですが、その後ジャンプがあると思うとセーブしてしまうところがあって。
ステップはもっと気持ちを全部出して100%でやりたいと思ったので、今年は最後に持ってきました。
それは“ルール改正”前にやっていたことなのですが、去年よりGOEを狙えるのではないかなと思っています。
※番組情報:テレビ朝日系『フィギュアスケートグランプリシリーズ世界一決定戦2018』
<カナダ大会>
主な出場選手:
男子 宇野昌磨、友野一希、ブラウン(アメリカ)
女子 樋口新葉、松田悠良、山下真瑚、メドベージェワ(ロシア)
10月27日(土)よる9:00- 男女ショート
10月28日(日)よる9:00- 男女フリー