41歳お笑い芸人、新体操で“東京五輪”出場を狙う!「何歳でも楽しめることを伝えたい」
テニスの現役を退いてから、“応援”することを生きがいにしている松岡修造。
現在は2020年に開催される東京オリンピック・パラリンピックに向けて頑張る人たちを、「松岡修造の2020みんなできる宣言」と題して全国各地を駆け巡って応援している。
修造がこの日訪れたのは、富山県・射水市の体育館。一歩足を踏み入れると、そこには見慣れない新体操チームの姿があった。
満面の笑みと明るいパフォーマンスで迎えてくれたのは「富山雷鳥新体操‘s」。
20代前半で現役生活を終える選手も多いという新体操だが、チームのキャプテンは、なんと41歳の藤沢さなえさんだ。
本職は漫才師で、弟と「雷鳥」というコンビを組んでM‐1グランプリに出場した経験もあるという。
チームは藤沢さんの他にも、40歳のママさん、35歳の妊婦さんなど、“ワケあり”のメンバーばかりだ。
藤沢さんは「みんなにやっぱり新体操の楽しさを伝えたくて…東京オリンピックの競技の前にエキシビションがあったらぜひ!日本は何歳でもこうやってスポーツを楽しんでいるということを伝えたい」と大きな夢を語る。
◆新体操を生涯スポーツに。“常識”を覆す挑戦
では、なぜそもそもこのチームは誕生したのか?
実は、藤沢さんは高校時代に新体操の全国大会で4位になったこともある実力者。しかし故障もあって、高校卒業と同時に引退していた。
そこで転機となったのが、東京オリンピックの開催決定。藤沢さんの忘れかけていた新体操への想いに火が付いたのだった。
「新体操は、20代前半とかで引退する選手がほとんどで…そういうのを変えていったら、大人になっても続けていけるんじゃないかと思いました。生涯スポーツとして、もっともっと年齢の高い方にもやってほしいです!」(藤沢さん)
若くして現役生活を終えることが多い新体操の“常識”を覆そうと、藤沢さんが目指したのは、公式戦出場のためのチーム作りだった。
藤沢さんはまず自ら個人戦に出場し、その後メンバー集めに奔走した。
そしてチーム結成から7か月――今年7月の富山県民大会で、ついに念願の公式戦に出場。夢の第一歩を実現させた。
「私たちを見て、『この子たちがやれるんだったら自分たちも!』と思ってもらえたら、本当にうれしいです」(藤沢さん)
藤沢さんはじめ、メンバー全員が明るく、前向きな思いを持つ「富山雷鳥新体操‘s」。
「新体操は誰でもできるんだということを、日本から世界中に発信したい!」と最後は全員で決めポーズを披露し、力強く宣言した。<制作:TOKYO応援宣言>
※番組情報:『TOKYO応援宣言』
毎週日曜あさ『サンデーLIVE!!』(午前5:50~)内で放送、「松岡修造の2020みんなできる宣言」も好評放送中、テレビ朝日系