『おかしな刑事』で主演務め15年!伊東四朗、作品が長く支持される理由を分析
たたき上げの刑事・鴨志田新一(伊東四朗)と、エリート警視の娘・岡崎真実(羽田美智子)という、凸凹父娘コンビの活躍を描く、『おかしな刑事』シリーズ。
そんな同シリーズの最新作が10月21日(日)に放送される。それに当たり、2003年から鴨志田刑事を演じ続けてきた名優・伊東四朗がシリーズの魅力を語った。
◆タイトル通りのちょっとした“おかしさ”が魅力!
同シリーズは2003年に『土曜ワイド劇場』で第1弾を放送して以来、同枠や『日曜ワイド』『ミステリースペシャル』枠などで放送を重ね、今回が18作目。
芸能生活60年の伊東四朗は、その4分の1にあたる15年にわたって鴨志田刑事を演じてきたことになる。
「鴨志田は、私みたいな人じゃないですかね、かなりいい加減で…(笑)」とジョークを交えながら、「ハードボイルドな刑事ドラマが多いなか、タイトルどおり“おかしな”ところが、皆さん見ていてホッとするのかな」と、この作品が長らく支持されてきた理由を分析した。
演じる上で大切に貫いてきたのは、そこはかとない“おかしさ”だといい、「このシリーズでは、わざと面白くしようとしたことはないですね。流れのなかでちょっとどこかがズレちゃうような、そんな面白さを狙っているんです。だから、極端にウケるようなセリフを言うことは避けてやってきたつもりです」とコメント。
続けて「世の中には普通にしゃべっているだけなのに、おかしなシチュエーションになることはいっぱいありますから、そこをちょっと強調すればいいだけの話なんです」と、“喜劇役者”ならではの“おかしさ”へのこだわりを明かした。
◆羽田美智子から「芸能界の父」と慕われている
エリート警視の娘・真実を演じる羽田美智子からは、「伊東さんは芸能界のお父さん」と言われ、慕われていることも告白。「長いこと演じていると、もう親子ですよ(笑)。羽田さんは“スッキリした感じの人だな”というのが第一印象でしたが、すぐに“コメディーが大好きなんだな”というのが伝わってきて、手応えを感じながら演じてきました」
そんな“凸凹父娘”が挑む最新作では、女性新聞記者が刺殺された事件を発端に、鴨志田と真実が背後に潜む“巨悪”に挑んでいく。
伊東は「殺人事件の背後に巨悪が絡んでくるところが、スリリングで面白い!あとは娘・真実の変わり身の早さに注目していただきたいですね。アイツは5秒ぐらいで自分の発言を忘れますから(笑)」と、笑顔でみどころをPRした。
「ロケ先で“鴨志田さ~ん”なんて声をかけられると、いい気分ですよ。“伊東さ~ん”って呼ばれるよりも、なんだかうれしい(笑)」と、役柄への愛着をにじませる伊東――。「これからも“やれ!”と言われる間は、(鴨志田役を)やりますよ!」と意欲をのぞかせた。
15年目にして伊東をはじめとするキャストたちの“おかしな”熱演と、本格ミステリーとしての味わいが、ますます深みを増している同作に期待だ。
※番組情報:『おかしな刑事スペシャル』
2018年10月21日(日)午後9:00~午後11:05、テレビ朝日系24局