テレビ朝日開局60周年を記念し、山崎豊子の一大ベストセラー小説『白い巨塔』がドラマ化されることが決定した。

主人公・財前五郎役を岡田准一が演じ、5夜連続のドラマスペシャルとして放送される。

1965年に新潮社より刊行された作家・山崎豊子の長編小説『白い巨塔』。

大阪の大学病院を舞台に、医療ドラマの枠を超えて人間の本性に迫った同作は、山崎の作品のなかでも“傑作”と呼び声高く、発行部数はシリーズ累計600万部を突破。刊行から50年経った今でも、多くの人に愛され続けている。

◆岡田准一、初の山崎豊子作品に挑む

今作で主演を務めるのは、岡田准一。

V6としてグループ活動をする傍ら数々の映画・ドラマに出演し、2018年に映画『関ヶ原』で第41回日本アカデミー賞優秀主演男優賞を受賞、直近でも主演映画『散り椿』が第42回モントリオール世界映画祭で審査員特別賞を受賞するなど、俳優として目覚ましい活躍を見せ、確固たる地位を確立している。

2001年のスペシャルドラマ『反乱のボヤージュ』以来、18年ぶりにテレビ朝日のドラマに主演する岡田。

テレビドラマ出演も2015年以来となる今作では、自身初となる医師役を演じる。また、山崎豊子作品にも初出演となり、初めてづくしの挑戦となる。

◆テレ朝開局60周年記念の超大型ドラマスペシャル

テレビ朝日が5夜連続のドラマスペシャルを制作・放送するのは開局45周年スペシャルドラマ『弟』以来、15年ぶり。

数々の名作ドラマを手掛け近年は映画界でも活躍、紫綬褒章や旭日小綬章を受賞した巨匠・鶴橋康夫を監督に、脚本は日本アカデミー賞を受賞した羽原大介らが担当。

開局60周年にふさわしいスケールとスタッフで、人間ドラマの最高傑作を作り上げる。

また今作では、物語の設定を2019年に置きかえ、今までにない新たな『白い巨塔』の世界を醸成していく。

岡田演じる財前を取り巻く個性豊かなキャラクターには、豪華キャストが続々決定。追って発表される詳細に期待だ。

◆財前五郎役・岡田准一 コメント

「山崎豊子さんの作品というのはどれも人間模様が深く描かれたものばかりですし、中でも『白い巨塔』は誰もが知る名作。人間の欲望や思惑、生き様がドラマチックに表現されています。

財前五郎という人物は現代にはなかなかいないキャラクター。何かに慮っていないと生きづらい世の中にあって、財前は絶対の自信と揺るがない信念を持ち続け、野心を抱きながらギラギラとエネルギッシュに生きています。

医師として、この“白い巨塔”を登っていこうとあがき、もがく男なのだと思います。“やるからには財前五郎を味わい尽くそう”という気持ちで、監督を信じてついていきたいです。

撮影は始まったばかりですが、現場はとても楽しいです。難しいシーンばかりでどのシーンも気が抜けないのですが、他の出演者の方々もどんな芝居をするのか模索されたり、楽しみながら撮影に臨んでいらっしゃるのを感じています。

また、今回“医師役”にも初めて挑戦していますが、今作は設定を現代に置き換えているので、医療技術なども現代風にアレンジされています。医学の進歩にともなって、今の時代だからこそできる『白い巨塔』になっていると思いますので、そういった部分にもご期待ください。

『白い巨塔』という作品を制作することも、僕が財前五郎という人物を演じることも、“今やること”に何らかの意味や意義があると思います。それを探し、見つけながら、監督はじめ、みんなでエネルギーをぶつけて『白い巨塔』と戦っていますので、ぜひ出来上がりを期待してお待ち下さい！」

※番組情報：『白い巨塔』
2019年放送、テレビ朝日系24局