来年3月に放送決定!生誕100周年、森英恵さんの青春を主演・八木莉可子でドラマ化
日本人で唯一、ファッションの最高峰・パリのオートクチュールデザイナーとして活躍、生涯をかけて“日本のエレガンス”を世界に発信し続けた森英恵さん。
蝶のモチーフはブランドを象徴するデザインとして世界中で愛され、自身も“マダム・バタフライ”の愛称で親しまれた。2026年は、そんな森英恵さんの生誕100年にあたる。
節目となる2026年3月、森英恵さんの知られざる青春時代の物語を八木莉可子主演でドラマ化。
現在全力で撮影に打ち込んでいる八木からコメントが到着。あわせて、期待高まるティザービジュアルと場面写真も公開された。
◆激動の戦後復興期、デザイナーの道を切り拓く
豊かな色彩かつ優美なデザインで世界中の女性を魅了した森英恵さん。しかし、戦後の混乱期、何もないところからデザイナーとしての道を切り拓いてきたことはあまり知られていない。
本作では、島根で過ごした幼少期から、我が子の洋服づくりをきっかけに洋裁にのめり込んだすえデザイナーとして花開き、世界に進出するまでの知られざる奮闘を描く。
1926(大正15) 年、島根・六日市村(現・吉賀町)で5人兄妹の4番目として生を受けた英恵さん。彼女が提示したあざやかな“色”や美しい“形”は、時代を超えて私たちに感動をもたらしているが、その原点は幼き日に親しんだ故郷の原風景にあったといわれている。
戦禍を乗り越え、22歳で結婚。生まれくる息子の服を作るため洋裁を学びはじめると、たちまちその虜となり、25歳のとき東京・新宿にオーダーメイド洋装店「ひよしや」を開店。
映画コスチュームの世界にも飛び込み、『太陽の季節』、『狂った果実』、『彼岸花』、『秋日和』、『秋刀魚の味』など名だたる作品の衣装を手がけ、日本映画界における衣装デザインの重要性を確立した。
その後、訪れたアメリカ・ニューヨークで日本製の衣料品が粗悪品として扱われているのを目の当たりにした英恵さんは、日本の伝統美や優れた技術を世界に伝えたいと奮起。ついに世界進出を決意する。
世界的デザイナーとして成功した彼女の原動力となったのは、飽くなきチャレンジ精神と並々ならぬ努力、そして長年、彼女を献身的に支えた夫・賢の存在だった。
今回、英恵さんの激動の半生を描くにあたり、脚本は連続テレビ小説『ゲゲゲの女房』(NHK)、大河ドラマ『八重の桜』(NHK)など数々のドラマを手掛けてきた山本むつみ氏が担当。
史実を徹底リサーチし、島根の野原を駆けまわっていた少女時代から世界に飛躍するまで、知られざるエピソードをちりばめて彼女が追い求めた夢を紡いでいく。もちろん、蝶のデザイン誕生秘話も。
◆八木莉可子、ヒロインを熱演!足踏みミシンも特訓
演じる八木莉可子は、透明感あふれるたたずまいと繊細な演技でいま最も注目される若手俳優のひとり。
今回、17歳から39歳までを演じる八木。
クランクインを前に英恵さんの故郷・島根に赴き生家の跡地を訪問。森英恵生誕100年を記念し島根県立石見美術館で開催されていた没後初の展覧会「生誕100年 森英恵 ヴァイタル・タイプ」も鑑賞して英恵さんのエレガンスの真髄に触れた(※東京展は2026年4月15日~国立新美術館・企画展示室で開催予定)。
また、英恵さんも学んだドレスメーカー学院に通い、デザイン画のドローイングや足踏みミシンの操作など集中的にレッスンを受け、役作りに深く反映させている。撮影現場にはドレスメーカー学院の先生も立ち会い、服作りの臨場感とリアリティが存分に伝わるドラマとなっている。
ヒロイン役のオファーについて「とても光栄」と真摯に話す八木は、「森英恵さんのデザインは今、私たちの世代が見てもモダンで美しくてカッコいい! 展覧会で作品を拝見して、普遍的な美しさってあるんだなと実感しました。ファッションと流行は切り離せないものだと思いますが、突き詰められた先にある美しさは、時を超えて感動や力を与えてくれるんだな、と…」と、英恵さんデザインの色褪せない魅力に感動したことを語る。
そして、「森英恵さんご自身も、とてもたおやか。激動の人生の中、悩まれる瞬間もあるのですが、悩んでいても力強く、ポジティブな方を向いているんです。しかも、どこか品があってチャーミングさも持ち合わせていらっしゃる…。そんな英恵さんが物語を颯爽と駆け抜けていく姿をきちんと描くことができたら…」と意欲を燃やしている。
さらに、「ポジティブなエネルギーと好奇心を持って果敢に突き進む森英恵さんの姿に、私自身、ドーンと背中を押してもらえたような気がしました。みなさんぜひこの物語に力をもらっていただけたらうれしいです」と力強くメッセージを送った。
今回、情報解禁とともに公開されたティザービジュアルは、デザインに打ち込む若かりし頃の英恵さんのポートレートとシンクロさせたもの。八木の凛としたまなざしが、英恵さんの強い意志を表現している。
◆森英恵さん本人が仕立てた貴重な作品がドラマを彩る
ファッションを描く作品であるがゆえ、本作では膨大な数の衣装を用意。主演の八木が着用するのはじつに50着以上で、時代にあわせてモンペからワンピース、スーツまで幅広いラインナップが登場する。
本作の衣装を手掛けるのは、『キングダム』(2019、2022年)、『ゴールデンカムイ』(2024年)、『宝島』(2025年)など数多くの大作映画で衣装デザインを担当し、今年8月に放送された『情熱大陸』(MBS/TBS)でも注目を浴びた衣装デザイナー・宮本まさ江氏。
宮本氏が長年大切に保管していた若き日の森英恵さんが仕立てた貴重な品を八木がまとうほか、劇中には文化服装学院に所蔵されていた“森英恵コレクション”もふんだんに登場。ニューヨーク・コレクションのシーンではレプリカを制作し当時のランウェイを再現するなど、ファッション好きにはたまらないシーンが目白押しだ。
さらに、「ひよしや」の外観や内装はもちろん、当時文化の発信地として熱気にあふれていた新宿の街を美術セットで克明に再現するのも大きなみどころとなっている。
◆八木莉可子(森英恵・役)コメント(全文)
――オファーを受けたときの気持ちを教えてください
とてもうれしかったです。森英恵さんのことはもちろん存じ上げていたので、光栄に思いました。でも素晴らしい方だからこそ、私で大丈夫かな、という気持ちも同時に感じました。
――森英恵さんにはどのようなイメージを持っていましたか?
やはり蝶のモチーフの印象が強く、日本の伝統を取り入れて世界で活躍された数少ないデザイナーさん、というイメージを持っていました。でもクランクイン前に森さんの故郷である島根を訪れ、英恵さんに関する書籍を読むうちに印象が少し変わりました。
あれだけ素晴らしい功績を残された英恵さんですから、お仕事で手一杯のはずなのに、お料理されたりお散歩に出られたり、ご家族との時間をとても大切にされていたんです。それを知って、日々細やかな気遣いをする方だからこそできた表現もあるのかな、と思いました。私自身は今、仕事で手いっぱいなので、リスペクトでいっぱいです。
また、森英恵さんのデザインは今、私たちの世代が見てもモダンで美しくカッコいい!展覧会で作品を拝見して、普遍的な美しさってあるんだなと実感しました。
ファッションと流行は切り離せないものだと思いますが、突き詰められた先にある美しさは、時を超えて感動や力を与えてくれるんだな、と…。私も森英恵さんのお洋服からたくさんのパワーをいただきました。
――“ひよしや”時代に森英恵さんが仕立てた服も着用されますが、袖を通した感想は?
まさか本物のひよしやさんのお洋服を着て撮影させていただけるとは思っていなかったので、ビックリしました。袖を通すだけで身が引き締まりますし、私にとって背筋をしゃんと伸ばしてくれるような存在です。そして何より、とてもかわいいです。汚してしまわないよう、ドキドキしながら着させていただいています。
――森英恵さんをどのように演じたいと考えていますか?
森英恵さんご自身は、とてもたおやか。激動の人生の中、悩まれる瞬間もあるのですが、悩んでいても力強く、ポジティブな方を向いているんです。しかも、どこか品があってチャーミングさも持ち合わせていらっしゃる…。そんな英恵さんが物語を颯爽と駆け抜けていく姿をきちんと描くことができたらいいなと思っています。
また、戦後の復興期、息子さんの服を作るところからスタートして世界的デザイナーに駆け上がった英恵さんは、決して“別世界の偉人”というわけではありません。みなさんに親近感を感じていただけるように演じていきたいと考えています。
――視聴者のみなさまにメッセージをお願いいたします!
ポジティブなエネルギーと好奇心を持って果敢に突き進む森英恵さんの姿に、私自身“自分はなんて小さなことで悩んでいたんだろう”と、ドーンと背中を押してもらえたような気がしています。
森英恵さんというお名前は知っていても、世界に羽ばたくまでの道のりをご存じない方も多いと思うので、ぜひこのドラマから力をもらっていただけるとうれしいです。
※番組情報:テレビ朝日ドラマプレミアム『森英恵 Butterfly beyond』
2026年3月放送決定!テレビ朝日系24局





