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広末涼子、新ドラマの役柄に共感!「母親だからって、いつも正しく優しいわけではない」

10月12日(金)にスタートする相葉雅紀主演の金曜ナイトドラマ『僕とシッポと神楽坂』

東京・神楽坂で動物病院を営む若き獣医師・高円寺達也(相葉雅紀)と動物や飼い主たちの心温まる交流を描く同作に、ヒロインの動物看護師・加瀬トキワ役で広末涼子が出演する。

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テレビ朝日の連続ドラマへの出演は2011年10月期に放送された『11人もいる!』以来7年ぶりとなる彼女に、「同作の撮影現場の雰囲気」「自身が飼っていたペットとの思い出」などについて聞いた。

 

◆「この作品を通じて神楽坂の魅力を教えてもらった」

ーー撮影現場の印象をお聞かせください。

広末:撮影が始まる前の本読みのとき、作品が持つあたたかい雰囲気からくる空気感や、キャストのみなさん、スタッフさんたちの作り出す世界観が素敵だなと思いました。

撮影がスタートしてからも、みなさんが本読みのときと同じ雰囲気で取り組まれていて。そういう優しい雰囲気や空気感が、視聴者のみなさんに伝わるドラマになるといいなと思っています。

主演の相葉さんは優しい雰囲気をお持ちの方なので、現場がピリピリしたりすることはありませんでした。幸いなことに、動物たちもおりこうさんで記憶に残るぐらい苦戦したことはありませんでした。なので、すごくいい雰囲気のなか撮影は順調に進みました。

ただロケは、本当に大変でしたね(笑)。6月ぐらいにクランクインして、猛暑のなかでの撮影もあったので結構ハードでした。

ーードラマのロケのほとんどは、神楽坂で行われていたと伺いました。街の印象や思い出を教えてください。

広末:これまで神楽坂という街と接点がなく、“古き良き街並みが残るエリア”というイメージを抱いていました。初めてロケで神楽坂を訪れたときは、人の多さにすごく驚いたのを覚えています。

いま神楽坂は、外国人の方や観光客の方にすごく人気みたいで。日本の文化に触れられる街の雰囲気やお店が沢山あって、観光客の方に愛されているんだなと感じました。

すごく素敵なお食事屋さんも多く、この作品を通じて神楽坂の魅力を教えてもらったような気がします。本編に出てくるたい焼き屋さんのたい焼きや、坂道の途中にある蒸しパン屋さん、ロケの間に“休憩所”のような形で使わせていただいた定食屋さんのお弁当が美味しかったことが記憶に残っています。

 

◆撮影現場の動物たちは「とても賢かった」

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ーー本作では、動物看護師という役を演じています。この役を演じるにあたり、撮影前に何か特別な役作りなどは行いましたか?

広末:手術シーンで直接処置をするのは相葉さん。私は補佐的な役割なので、とくに技術的なことを練習したりすることはほとんどありませんでした。ただ撮影前に手術の流れを収めたDVDに目を通したり、医療指導の先生に概要を教えていただいたりしました。

また私自身も実家で犬を飼っていたので、育ってきた環境のなかで動物たちと“接点”があったことは、この役を演じるうえでとてもラッキーだったなと思います。

やっぱり、生活のなかで(動物と触れ合った)経験がまったくないと抱っこひとつするにしてもぎこちない感じが出てしまう。なので、そのあたりは違和感なくできてよかったと思います。

ーー撮影中、たくさんの動物と触れ合う機会がありましたが、飼っていた犬のことを思い出したりしましたか?

広末:シベリアンハスキーは、おバカで方向音痴で恩知らずっていうことを聞いていたんですけど、小学生のころ飼っていたシベリアンハスキーも本当にその通りで…(笑)。

今回の撮影で、いろんなワンちゃんに合うたびにそのことを思い出しました。犬種によって特徴も違うんですけど。ほんとうにうちのハスキーは、おバカさんだったんだなって…(笑)。

ーー現場の動物たちは賢かったですか?

広末:とても賢かったです。もう少し撮影で苦労するだろうなと想定していたんですけど、“裏の手”は何も使わずちゃんということを聞いてくれていましたね。

監督や撮影現場のみなさんが、動物たちに負荷をかけないという方針だったので、動物たちに極力ストレスをかけない方法で演出やカット割りを考えてくださいました。これまでは、動物や幼い子と撮影したときに時々心が痛むときがあったんです…。

ーーそれは何故ですか?

広末:やっぱり仕事なので、子どもとはいえ撮影現場で怒られることもあるんです。それに、眠気や空腹にも耐えないといけないときもある。そんななか仕事をしないといけないので、「子どもなので、もっと自由にさせてあげればな…」とときどき心が痛むときがあるんです。それは動物も一緒で。

でも今回の現場はそういった空気や、自分が罪悪感にさいなまれることもなくお芝居することができてよかったです。とてもいい雰囲気が撮影現場に漂っていました。

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ーー今回、息子役の矢村央希さんとは撮影現場でどのようにコミュニケーションをとっていましたか?

広末:手遊びしたり、喋ったりしていつもよく一緒に遊んでいました。

お芝居に関して今作の監督を務める深川栄洋監督は、矢村くんを子ども扱いせず、大人と同じように真摯に向き合っていました。

なので深川監督の回に臨む矢村くんは、特に緊張感をもって作品と向き合っていて。私は矢村くんのそういう姿がすごく好きなんです。

矢村くんは、すごく頑張っていました。芝居をするときって「じゃあ今から、前にあるコップの水を飲みながら、このセリフを瞬きしないで言って」というように2〜3つのことを同時進行で行わないといけない。大人の役者さんでも難しいことがあると思います。でも監督はそういう高度なことを矢村くんに要求し、彼はそのリクエストにしっかり答えていて。えらいなと感心しました。

 

◆「金曜日の夜に1週間の疲れを癒やしてもらえれば」

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ーー先日発表されたコメントで、今作で演じる加瀬トキワについて「共感できる部分も多い」とおっしゃられていました。トキワのどんな部分に共感されますか?

広末:看護師としての動物への愛情や正義感、ひたむきな思いには誰しもが共感できると思います。トキワが動物看護師の仕事が好きなんだなと伝わってくる。それは、視聴者の方にも感じてもらえると思います。

あと、ワーキングマザーとしてのトキワにも共感します。息子に対する一生懸命さや愛情、そして教育の面でも共感する点があります。

母親だからって、いつも正しかったり優しかったりするわけではない。トキワの生活に追われている怖いお母さんな部分や、バタバタしている部分もリアリティーがあって好きです。

あと特別なことではないですけど、「(返事をするとき)ハイは1回」とかママが子どもに言いそうなセリフもたくさん出てきます(笑)。そこが、とっても庶民的で共感できる点だなと思います。

ーーでは最後に、本作のみどころをお願いします。

広末:本当に相葉さん=コオ先生で、今回のキャラクターがばっちりハマっていて素敵なんです。だから視聴者のみなさんも見ていて幸せな気持ちになると思いますし、応援したくなると思います。

あと、たくさんの可愛い動物たちも出てくるので、『僕とシッポと神楽坂』を見て金曜日の夜に1週間の疲れを癒やしてもらえればと思います(笑)。

<撮影:長谷英史 構成:高橋進一>

※番組情報:『僕とシッポと神楽坂
2018年10月12日(金)よる11:15~0:15、テレビ朝日系24局(※一部地域で放送時間が異なります)

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