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大谷翔平、来季は“一刀流”に!「トリプル3」達成に期待

MLBエンゼルスの二刀流・大谷翔平投手(24)が1日、右ひじのじん帯再建手術(トミー・ジョン手術)を受けた。同球団の公式サイトでビリー・エプラーGMが、その成功を伝えている。

最終戦の翌日に手術する米国流の“速攻”に驚かされるが、現代ではそれほど身近な手術になった(過去に900人以上が手術を受けて、成功率は約8割)。執刀医のニール・エラトロッシュ医師はドジャース、NFLラムズのチームドクターを務める第一人者。投球までは約1年半かかっても、打者なら約半年で復帰する選手も多いので、経過が良好であれば開幕に間に合う計算だ。

激動のメジャー1年目だった。オープン戦は登板2試合で防御率27.00、打者では11試合で打率.125の散々な結果に実力を疑われたが、開幕すると二刀流ブームを巻き起こして、伝説のベーブ・ルースと比べられる存在に。

右ひじの故障で、夏場は初の長期離脱も経験(9月に投手復帰も、新たな損傷が判明)。そのショックをバットでかき消すような豪打さく裂で、終わってみれば打率.285、22本塁打、10盗塁。投手では10試合登板で4勝2敗、防御率3.31の結果を残し、「4勝+20本+10盗塁」はメジャー史上初の快挙。

チームの主砲マイク・トラウト外野手(27)は「オオタニは新人王だ」と太鼓判を押している。

来季は投手封印、打者の「一刀流」。日本ハム時代から投打どちらかに専念すれば、どんな数字を残すかと周囲に騒がれてきたが、ひじの手術という思わぬ形でそれが現実となる

大谷は今季、367打席で22本塁打。ただし本人が「(打撃が)一段階上がった」と語った7月以降は16本を放ち、そのペースで来シーズン600打席に立つとすれば約40本の計算。本塁打王争いに加われる実力を示した。

米国では走塁も積極的なので、来季はメジャーで過去に26度達成の3割+30本+30盗塁の「トリプル3」も実現可能とみられている。30本+30盗塁の万能選手たちは「The 30-30 Club」と呼ばれ、大谷なら1988年のホセ・カンセコ外野手(当時アスレチックス)ら4人しか達成していない「The 40-40 Club」(40本+40盗塁)の夢も膨らむ。

大谷が来季フル出場すれば、エンゼルスはトラウト、ジャスティン・アップトン外野手(31)と破壊力抜群の中軸を組める。

2012年にトリプル3に輝いた主砲の2番・トラウト、3番・大谷は相手投手にとって脅威、2014年以来のプレーオフ(PO)進出を狙える強力布陣となる。投げられない分、打撃でチーム貢献、PO進出を狙う。

投手・大谷は2020年まで待たなければならないが、若くしてトミー・ジョン手術の受けた投手は、球速がアップした例もあるという。同手術の経験もある元巨人・桑田真澄氏(50)は「リハビリで失敗した選手は何人もいる。来季は野手で復帰しても、投手優先で焦りは禁物」と話した。

手術すると「投げる感覚が違ってくる」と言い、ひじへの負担が少ない新たなフォームを見つけるべきと助言している。これまでも故障を乗り越えてきた大谷だから、来年は打撃で、そして二刀流の復活、さらなる進化へ怠りなく準備を進めていくだろう。

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