テレ朝POST

次のエンタメを先回りするメディア
menu

YMOがボカロP誕生に影響?“無機質な声”のルーツに音楽のプロも「聞いたことない声」と衝撃

今さら人に聞けないような“音楽の基本”から、制作の裏側や専門テクニックといった“マニアックな知識”までを掘り下げる『EIGHT-JAM』。

11月30日(日)の同番組では、世界中のミュージシャンに影響を与えてきたYMO特集が放送された。

今年初開催された『MUSIC AWARDS JAPAN 2025』のシンボルアーティストとして選ばれた YELLOW MAGIC ORCHESTRA。世界中のミュージシャンに影響を与えているYMOだが、一体プロたちはYMOの何に影響を受けているのか?

今回スタジオには、YMOメンバーともゆかりの深い岡村靖幸、“まりん”こと砂原良徳、さらに幼少期よりYMOサウンドを聴いて育ったという原口沙輔が集結。YMOが残してきた数々の功績を解説した。

YMOが音楽に取り入れ、現在のポップ界では当たり前になっているもの。それが、ボカロPの誕生につながっている「ボコーダー」だ。

そもそもボコーダーとは、マイクから入力された音声の特徴を抽出・分析し、ロボットボイスのような機械音に加工するエフェクター。米津玄師『灰色と青(+菅田将暉)』、PUFFY『アジアの純真』などで使われている。

1970年代、海外の多くのアーティストが取り入れたこのボコーダーだが、日本ではYMOもこの技術をいち早く取り入れていた。

「ボコーダーを当時使っていたグループは日本にはほとんどいない。とにかく聞いたことない声だったから、みんなびっくりした」(砂原)

さらに、この「人間ではない機械の声で歌う」という手法が進化し、今の音楽シーンの大きな潮流になっているのがボーカロイドだ。

砂原は「ボカロはボコーダーではないが、音声合成の機械に歌わせようという考え方としては、すごく近いところはあると思います。きっかけというか、大きな流れの中には、やっぱりボコーダーは絶対あるにはあると思う。ボカロPが活躍するために、環境作りに寄与した一面はあると思います」と説明した。

原口も「無機質な声の良さってありますよねっていう、根拠につながっている」と、YMOが提示した“無機質な声の魅力”が現在の音楽シーンに大きな影響を与えていると語った。

このほか、細野晴臣への貴重な音声インタビューが実現。YMOデビューから約47年、若いミュージシャンたちへ何を語るのか?

※『EIGHT-JAM』最新回は、TVerにて無料配信中!(期間限定)

※動画配信プラットフォーム「TELASA(テラサ)」でも配信中!

※番組情報:『EIGHT-JAM
毎週日曜 午後11:15~、テレビ朝日系24局(※一部地域を除く)