【決戦間近!全日本大学駅伝】史上稀に見る大混戦か…群雄割拠、注目の“5強”を紹介
明日11月2日(日)に開催される駅伝の大学日本一決定戦「全日本大学駅伝」。
史上稀に見る大混戦が予想される今大会。“5強”といわれる優勝争い、注目校を紹介していこう。
◆國學院大學
國學院大學は、優勝候補の大本命だ。前回王者であり、10月に行われた三大駅伝の開幕戦、出雲駅伝では大混戦のレースを制した。
直近の学生駅伝4大会中3大会で優勝をおさめ、今年も昨年の優勝メンバー8名中5名がエントリーされている充実の戦力だ。
そんな國學院の注目は、“四本柱”。
7月のFISUワールドユニバーシティゲームズ・ハーフマラソン銅メダルの上原琉翔(主将)。5000mの國學院大學記録保持者、青木瑠郁。昨年の全日本5区区間賞、野中恒亨。10月の出雲駅伝で4区区間新記録を樹立した辻原輝。
この四本柱を中心に、2年連続日本一の栄冠を勝ち取ることができるか。
◆中央大学
そんな國學院の連覇に待ったをかける注目校のひとつが中央大学。
箱根駅伝で最多14回の優勝を誇る名門だが、意外にも全日本大学駅伝ではいまだ勝利なし。初の日本一を目指す。
今年は主将・吉居駿恭や、ダブルエースの溜池一太を筆頭に、エントリーした上位8人の平均タイムが5000m・10000mどちらもトップを記録し、トラックの成績では群を抜いている。屈指のスピード集団だ。
出雲駅伝では、夏合宿の疲労が抜けきれずまさかの10位に沈んだが、捲土重来、リベンジの全日本で初の戴冠を狙う。
◆早稲田大学
出雲駅伝では、國學院に肉薄の2位となった早稲田大学。
エース・山口智規は、5000mで日本学生歴代3位の好タイムを記録。瀬古利彦や渡辺康幸、大迫傑など名ランナーたちを上回る早稲田史上最速のランナーだ。
脇を固めるメンバーも豪華。
箱根駅伝5区で、その名前から「山の名探偵」として話題になった工藤慎作。箱根5区での快走はもちろんのこと、7月のFISUワールドユニバーシティゲームズ・ハーフマラソンでは金メダルも獲得した実力者だ。
さらに、昨年の全国高校駅伝、エースが集う1区で日本人区間最高記録を樹立した注目のルーキー・鈴木琉胤など楽しみな選手たちもエントリーしている。
◆青山学院大学
箱根駅伝では、直近10年で7度の優勝を誇る青山学院大学。しかし、最後に全日本を制したのは2018年。全日本は鬼門となっている。
10月の出雲駅伝ではまさかの7位に沈み、学生三大駅伝で5位以内を逃したのは実に13年ぶりのことだった。出雲後にはチームでミーティングを行い、原晋監督のもと、再度チームとしての目標や認識を統一させたという。
マラソンの日本学生記録保持者、大エースで青山学院が誇る駅伝男・黒田朝日を中心に、昨年アンカーで逆転負けを喫した塩出翔太も、箱根・出雲と連続区間賞でリベンジに燃える。7年ぶりの日本一なるか。
◆駒澤大学
そして、全日本大学駅伝最多16度の優勝を誇る駒澤大学。
大エース・佐藤圭汰は、5000m日本学生最速記録(13分09秒45・室内)を誇る。
また、主将で4年・山川拓馬は、全日本大学駅伝は3年連続で区間賞(1年次4区、2年・3年次8区)。圧巻は、前回大会の8区だ。3位でタスキを受け取ると、前を走る2位青山学院を猛追。中継点で2分37秒もあった差をひっくり返し、2位でフィニッシュした。
タイムも、1995年当時、早稲田大学・渡辺康幸が樹立した56分59秒という日本人最高記録まであと10秒に迫る歴代2位(57分09秒)の激走で力を示している。
4年連続の区間賞、さらには30年破られていない大記録の更新はあるか。
まさに群雄割拠、“戦国駅伝”が繰り広げられそうな全日本大学駅伝。注目は、最後の長距離2区間だ。
2018年に区間距離の変更がされた全日本大学駅伝。20km近い最終の長距離2区間は、勝負のポイントとなっている。直近7大会のうち、じつに5大会で首位交代が起きた。
ドラマはラストに。終盤2区間で何かが起こる。
※番組情報:『全日本大学駅伝』
2025年11月2日(日)あさ7:45~、テレビ朝日系列地上波にて生中継
※さらに、TVerではSpecial Liveを実施。全チームの襷リレーや、地上波放送が終わったあとも全チームのゴールシーンをお届け。独自の豪華出演者が全日本大学駅伝を熱く、深く、楽しく配信します!





