RIP SLYME、ヒットの裏に隠された“音の汚し” Mummy-Dも絶賛「いいバランスで綺麗なものと汚いものが混在している」
今さら人に聞けないような“音楽の基本”から、制作の裏側や専門テクニックといった“マニアックな知識”までを掘り下げる『EIGHT-JAM』。
10月5日(日)の放送では、今年ついに約1年間限定で5人体制での活動を再開したRIP SLYMEがスタジオに登場した。
2001年のメジャーデビュー以来、数々のヒット曲を発表してきたRIP SLYME。2ndアルバム『TOKYO CLASSIC』は、ヒップホップアーティストとして初めてミリオンセールスを達成。その後は日本武道館での単独ライブや、5万人以上を動員した大規模な野外ライブなど、シーンに新たな歴史を刻み続けてきた。
今回のスタジオにはRIP SLYMEに加え、当時をよく知る先輩・RHYMESTERのMummy-Dと、小学6年生のときにRIP SLYMEに出会い多大な影響を受けたというSTUTSも登場。RIP SLYMEのヒットの裏側や、当時のJ-POPシーンにおけるヒップホップ史を振り返った。
【映像】RIP SLYME、ヒットの裏に隠された“音の汚し” Mummy-Dも絶賛「いいバランスで綺麗なものと汚いものが混在している」
ILMARI、RYO-Z、PES、SU――4人のカラフルな歌声を後ろでまとめるのが、トラックメイカーのFUMIYAだ。RIP SLYMEは主にFUMIYAがトラックを制作し、PESがサビなどのメロディを手がけている。
Mummy-Dは、FUMIYAとPESが生み出すトラックやメロディについて、改めてスゴさを感じた出来事があったという。
「この前PESと対バンをやって、2人で『熱帯夜』をやった。もちろん曲は知っていたけれど、歌ってみて改めてスゴいなと思った。ピアノのサンプリングをして、そこにドラムが乗っていて、トラック自体は別に俺たちと変わらない。でもめちゃくちゃポップ」
さらにMummy-Dはこう続ける。
「それはPESの作ったサビのラインがJ-POP合格ラインに入っているから。でも、PESだけで作ってもああいうふうにはならない。さらにそこにFUMIYAがちょっとした音で汚す、ユーモアのある音を入れる。その音入れる?みたいなのが急にポンと入ってきたりして、いいバランスで綺麗なものと汚いものが混在している。それがスゴい」
「ポップさだけじゃなくて、ポップなんだけど全部が綺麗なもので作られているとHIPHOPじゃなくなっちゃう。ちゃんとそこに“事故”が入っている」と、その魅力を解説した。
このFUMIYA特有の“音の汚し”は、RIP SLYMEのヒット曲『楽園ベイベー』にも見られるといい、Mummy-Dは「普通のアレンジャーさんに頼んだら、こんなフレーズは出てこない」と語る。
これに対し、FUMIYAは「『ああRIPだな…』という音の遊びや汚しで曲のクセをどこに付けられるか意識している」と明かし、ヒットの裏に隠された工夫を披露した。
このほか、RIP SLYMEの結成秘話も明らかに。SUの加入には一波乱あったようで…。
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※番組情報:『EIGHT-JAM』
毎週日曜 午後11:15~、テレビ朝日系24局(※一部地域を除く)