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トヨタのタナック、1位スタート【WRC:ラリー・フィンランドDAY1結果】

現地時間の7月26日、WRC(FIA世界ラリー選手権)第8戦「ラリー・フィンランド」のデイ1が開催された。

木曜日は、多くの観客が見守るなか街なかの特設コースを走る2.31kmのSS1。言ってみれば、観客たちに今年の出場ドライバーをお披露目する感覚だ。

©WRC

初日トップとなったのは、トヨタのオット・タナック。2位には0秒7遅れのティエリー・ヌービル(ヒュンダイ)、3位には0秒8遅れで王者セバスチャン・オジェ(フォード)、4位に0秒9遅れでアンドレアス・ミケルセン(ヒュンダイ)、5位に1秒7遅れで昨年覇者のエサペッカ・ラッピ(トヨタ)、6位は1秒8遅れでマッズ・オストベルグ(シトロエン)、7位は同1秒8遅れでクレイグ・ブリーン(シトロエン)、8位に2秒3遅れでヤリ‐マティ・ラトバラ(トヨタ)と続いている。

トヨタドライバーの3名は、マシンに対してまずまず良い感触を得たようだ。

©WRC

8位のラトバラは、ラリー・フィンランドについて聞かれ、「母国ラリーだし、マシンの調子は良いので結果を出したい。SS1のタイムは悪くないと思う。いくつかミスをしてしまったけどね。ただ、まずまずの出だしだよ」とコメント。

©TOYOTA GAZOO Racing

昨年の勝者であるラッピは、昨年同様の結果を求めるかを聞かれ、「いい感じだよ。今年は昨年よりずっといい感じで初日を走ることができた」と笑顔で答えた。

©TOYOTA GAZOO Racing

そして初日トップに立ったタナックは、「今日だけで今週末は語れないね。過去にも木曜日トップはあった。大事なのはこの先だ」と、笑顔を見せつつも気を引き締めた。

そしてライバルたちも、ここで優勝を狙うトヨタに立ちはだかる体制を整えている。

王者オジェは、新しい空力パーツなどマシンがバージョンアップしたことを聞かれ、「まだその評価はできないけれど、常にラリー・フィンランドは楽しめるラリーだよ」と、手の内を見せないクレバーなコメントを残した。

現在ランキングトップのヌービルは、「今週末は非常に接戦になると思う。ただ、僕たちのマシンは確実に昨年より速い手応えがある。今年は少し気温が高いのが気になるけれど、果たして誰がその影響を受けるのか、成績を出せるのか、それはクイズを聞くようなものだよ」と答え、この週末はかなりの接戦となることを予想した。

ラリー・イタリアのデイ2は、SS2からSS11、合計10本のSSを予定。金曜日、SS2の現地スタート時間は午前8時18分(日本時間は午後2時18分)を予定している。<文/モータージャーナリスト・田口浩次>