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ドラマ『ハゲタカ』、主人公“鷲津”のファッションを解説 綾野剛からのアイデアも

7月19日(木)に放送がスタートした、綾野剛主演の木曜ドラマ『ハゲタカ』。

綾野ふんする“企業買収”のスペシャリスト・鷲津政彦が、「ハゲタカ」とバッシングを受けながらも日本の名門企業を次々と買収し再生していく様が描かれている。

©テレビ朝日

そんな同作で注目したいポイントのひとつが、主人公・鷲津政彦のファッションだ。

メガネをはじめとした鷲津の印象を形作るアイテムや、“黒”を基調とした全体のコーディネートは、どのような意図で決められているのか。本作で綾野剛の衣装を担当するスタイリストの申谷弘美さんに話を聞いた。

 

◆“サスペンダー”は綾野剛のアイデア

©テレビ朝日

会議中の鷲津。このシーンは、1997年という設定だ。“若き日”の鷲津ということになる。

射るような鋭い目つきを際立たせるメガネと、“戦闘態勢”であることを想起させるサスペンダーが印象的だが、まず“サスペンダー”について、申谷さんは次のように話す。

「鷲津がサスペンダーをするというのは、綾野さんからのアイデアでした。サスペンダーが流行した頃というのが一時期あったのですが、『ハゲタカ』ではそのような時代や流行とは関係なく、鷲津をよりストイックに見せるためのアイテムとして取り入れています。鷲津は、時代や流行に左右されずに洋服を選ぶ人ですね」

では、メガネについては?

「第1話の鷲津の年齢は、20代。ここでは、シルバーのメタルフレームで高級感とシャープな印象を出すメガネを選びました。

そして今回、鷲津のメガネは、ストーリーの中で変わっていくようになっています。具体的には、年齢を重ねていくにつれ落ち着いた印象になるのを演出するため、フレームを外していっています。フレームを外すことで、メガネではなく“目”の印象になるんですね」

この移り変わりを示すのが、以下の2枚。

©テレビ朝日

©テレビ朝日

下の写真は、第1話冒頭のイメージシーンに登場した鷲津の姿。上の写真からは年齢を重ねた設定となっており、フレームの変化によってより“目”自体の印象が強くなっているのがわかる。

申谷さんは、さらに続ける。

「また今回、フレームの色についても、最初はシルバーですが、段々とゴールドになっていきます。ゴールドといっても、いわゆる“メラメラ”したようなゴールドではなくて、アンティーク加工といえるようなゴールド。

ただ、実はこのような薄いフレームでゴールドのものというのは無くて、劇中で使用するメガネには、シルバーからゴールドに染める加工を施しました」

このほかにも、上の2枚目の写真で鷲津は“ダブル”のスーツを着用しているが、これも年齢を重ねるなかで着ていくアイテムになっているという。

どのタイミングで鷲津がダブルのスーツを着るようになるのか? 各話で鷲津はどんなフレームでどんな色合いのメガネをかけているのか? ストーリーと併せて注目だ。

 

◆ビジネスシーンでなくとも…“戦う男”の黒

©テレビ朝日

そして、最後に紹介するのがこちら。第1話のラストに登場した、イヌワシ観察のシーンの鷲津。つまり、“ビジネスシーンではない鷲津”の姿だ。

申谷さんは、こう解説する。

「『ハゲタカ』の中で、スーツというのは“額縁”として鷲津を形作っていますが、スーツ以外の場面では、より彼の人間性を出したいと思いました。すなわち、“戦う男”という印象です。そうなると、色は黒であろうと。そして、鷲津はカジュアルな服は絶対に着ないだろうなと思い、黒のトレンチコートを選びました。

第1話のラスト、これから戦いが始まっていく。この全身黒のコーディネートでは、そんな空気感を全面に出しています」

申谷さんが話す通り、これから様々な相手と戦っていく鷲津政彦。

©テレビ朝日

7月26日(木)放送の第2話では、かたせ梨乃ふんする強欲な大企業のトップと息詰まる対決を展開する。

鷲津がどんな戦いをみせるのか、そしてそのとき、彼はどんな格好をしているのか? ファッションに表れる心境や立場の変化にも、今後大いに注目していきたい。

※番組情報:木曜ドラマ『ハゲタカ』第2話拡大スペシャル
2018年7月26日(木)よる9:00~10:04、テレビ朝日系24局

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