「世界が尊敬する日本人100人」に選ばれた元日本人女性 中東・オマーンに“日本流教育”を導入 前例のない挑戦
8月21日(木)に放送された『徹子の部屋』には、「世界が尊敬する日本人100人」に選ばれた元日本人女性、スワーダ・アル・ムダファーラさんが出演した。
【映像】中東・オマーンに“日本流教育”を導入「世界が尊敬する日本人100人」に選ばれた元日本人女性の挑戦
オマーン国籍をもつスワーダさんは、1990年にオマーンの子どもたちのための私立学校を設立し、校長を務めた人物。幼稚園児5名から始まった学校は、高校までを備えた一貫校へと成長し、多くの優秀な生徒を育てる名門校となった。
きっかけは1979年、文化使節団としてオマーンを訪れたことだった。オマーンの女性に日本の心を教えてほしいと再度招待され、日本とオマーンを行き来するようになる。
やがてオマーンの男性からプロポーズを受けて結婚し、幸せな生活を送る中で、「日本人の女性がいたという証を残したい」という思いが強まり、学校を作る決意を固めたという。
「再婚した相手に子どもが3人いまして、その子たちの様子を見ていると、私が学んだ方法とは違うし、アクティビティーがまったくなかったりして。日本の教育を現地の伝統文化に合わせたような形で、いい教育ができないかなと思いました」
とはいえ、最初は苦難の連続。生徒も集まらず、資金面でも苦労した。「1990年にやっと許可が下りて、5人の生徒から始めました」と振り返る。
学校の教育では、日本流を導入。幼稚園児に上履きを履かせたり、運動会や水泳を取り入れたりと、現地では前例のない取り組みばかりだった。
スワーダさんは「大変反発もされました」と当時の苦労を明かしつつ、「1度きちっと教えておくと全部できるようになりますね」と、子どもたちが順応していったと語った。
20年後には生徒数が850人にまで増加したそう。その事実に黒柳徹子は「すごいですね」と驚いていた。
現在は校長を引退し、青少年の育成などライフコーチとして活躍しているスワーダさん。
「やはり日本人として生まれたからこそ、こういう人生が歩めているんじゃないかと思います。というのは、やはり教育が良かったし、どんなことがあっても進んでいかれるパワーは教育の中にあったように思っています」としみじみ語った。
さらに「これからも両国のためにオマーンを宣伝し、日本の方にも元気になっていただきたいと思っていますので、いろいろライフコーチをさせていただきたいです」と意欲を見せていた。
一方で、プライベートでは4度結婚して4度離婚を経験。一夫多妻制の国で波乱万丈な人生も歩んできた。「オマーンでは女性は離婚後、政府から土地をもらえる?」など、驚くような制度や文化の違いについても明かしている。
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※番組情報:『徹子の部屋』
毎週月曜~金曜 午後1:00~午後1:30、テレビ朝日系列