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亡き監督に捧げる。大阪経済大の激走の裏にあった想い<全日本大学駅伝・関西地区選考会>

2018年6月10日、京都市。台風5号の影響で荒れた空模様のなか、喪章を胸に走る選手たちがいた。

©テレビ朝日

学生三大駅伝のひとつ、全日本大学駅伝。関西地区選考会からの出場枠は3校。その1枠を掴んだ大阪経済大学の激走には、ある特別な想いがあった

 

◆高校駅伝界の名将・鶴谷邦弘さん

今年1月、監督の鶴谷邦弘さんが亡くなった。駅伝界では言わずと知れた名将だ。

日本体育大学を卒業後、1967年から母校の報徳学園高校(兵庫)で監督に就任。1981年に全国高校駅伝で初優勝を果たすと、その後3連覇を達成した。1995年には阪神淡路大震災で被災するも、翌年7年ぶりに全国制覇。被災地に勇気を与える復活優勝を成し遂げた。

教え子には100m前日本記録保持者・伊藤浩司、北京五輪代表・竹沢健介らが名を連ね、高校駅伝界だけなく、日本を代表する選手を数多く育ててきた功績もある。

大阪経済大学の監督に就任したのは2010年。報徳学園高校を定年退職し、目指したのが全日本大学駅伝の舞台だった。

©テレビ朝日

そんな鶴谷さんの突然の他界。享年73歳。通夜には多くの教え子を含め、600人ほどが訪れたという。

 

◆亡き監督との約束を果たすため

生前、鶴谷さんはとにかく伊勢路に懸ける想いが強かったという。

「選手以上に全日本大学駅伝に拘っていた監督。毎日のミーティングでも“伊勢路に行くんや”と繰り返していた。監督のためにも全日本に出場すると決心して今日(予選会)を迎えました」(主将・山口祐太)

しかし、今年の予選会は立命館大学、京都産業大学、関西学院大学の3校が出場枠を勝ち取るという見方が多かった。

©テレビ朝日

それでも、監督のために伊勢路へ――走り終えた後、担架で運ばれる選手も出るほどに、心をひとつに選手全員が死力を尽くして走りきった。

そして、掴みとった伊勢路の切符。閉会式後、涙を流す選手たちのそばには鶴谷さんの写真があった。

11月4日(日)に行われる全日本大学駅伝。大阪経済大学としては2年ぶりの伊勢路となる。亡き監督のためにも、次は全国の舞台で“想い”を繋ぐ。<制作:テレビ朝日スポーツ>

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