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【山田孝之&菅田将暉インタビュー】菅田、先輩・山田の“企む姿”に刺激受ける

7月27日(金)からスタートする金曜ナイトドラマ『dele(ディーリー)』でW主演を務める山田孝之と菅田将暉。

©テレビ朝日

ドラマは、死後に残されたスマホやパソコンのパーソナルデータ、いわゆる「デジタル遺品」をめぐって繰り広げられるさまざまトラブルとその顛末を1話完結スタイルで描く、これまでにない新しいタイプのサスペンスミステリーだ。

今回2人が演じるのは、依頼者からの指示を受け「デジタル遺品」の全消去を請け負う坂上圭司(山田)と真柴祐太郎(菅田)のコンビ。これまで何度か顔を合わせたことはあるものの、本格的なドラマ共演は初めてとなる2人。共演の感想について話を聞いた。

――まずは撮影の進行状況について聞かせてください。

©テレビ朝日

菅田:すべて撮り終わったのはまだ1、2話(※取材時)ですけど、毎日楽しくてニヤニヤしちゃう感じはありますね。完成されたものを見ていないのでわからないですが、山田さんと芝居をするのは面白いし楽しいので、出来上がりがすごく楽しみです。

山田:毎回、脚本家の方が違うし、監督や本人たちで表現方法とかも違ったりするので、全体的に見て1人の人間に見えるようにする作業は大変だけど楽しいです。なかなか出来ない作り方をしているので、やりがいはすごく感じてます。

――それぞれの役柄についての感想はいかがですか。

©テレビ朝日

山田:僕が演じる圭司は、どっちかというとあまり愛されないほうだと思うんです。でもストーリーが面白いし、菅田くんが演じる祐太郎がすごく“愛されキャラ”なので、なんとかバランスをうまく取れて、最後まで見続けられる作品になってるんじゃないかなと。

菅田:監督や脚本家の方が異なることによる違いっていうのは、演じる側としてけっこう委ねないといけないときも多々あります。でも、祐太郎はわりと分かりやすいキャラクターではあると思うんです。誰にでもコミュニケーション能力高くスッと入れるところとか。祐太郎の醸し出す雰囲気とか行動があるからこそ許されるような出来事が出てくるんですけど、“じゃあその理由って何なんだろう?”っていうのは常に悩みどころではあります。

山田:(菅田に向けて)圭司、見ててどう思う? 祐太郎はすごく仕上がってる感じがするんだけど。

菅田:本当ですか? 圭司も愛されキャラだと思いますけどね。実際に会ったらムカつくかも知れないけど(笑)、視聴者目線ではきっと愛されると思う。そんな気はします。

――互いの印象や、実際に共演した感想についてはどうですか?

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山田:過去に共演した作品はもちろん、映画やドラマを見て、すごく力のある人だと思います。でも、それはその一瞬しか見られてないわけじゃないですか。だからこそ、自分が出ていない作品でも見たりはしますね。『帝一の國』とか。

菅田:ありがとうございます!

山田:でも、芝居って仕上がったものを見るのと、現場で未完成のものを完成に持っていく作業を見るのって全然違うんですよ。だから彼がどう芝居を作るのか、どういうモチベーションで演技を爆発させるのか間近で見てみたい。その意味でがっつり共演してみたかったんです。

――菅田さんはいかがですか?

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菅田:山田さんは何者かわからない、なんか…黒い塊っていうか(笑)、そんな印象でした。あと、怖さもありました。威圧的な怖さというより、何なのかわからない怖さ。でも、後輩として、いち視聴者として「山田孝之、次は何をしてくれるんだろう?」みたいな部分は楽しみとして常にあります。

――確かに、そういう期待を毎回、抱かせてくれますよね。

菅田:それに、撮影現場ではけっこう企みごとを教えてくれるんですよ。「今、こんなことしようとしてる」とか。それが聞けるのが面白いですね。演技のこと以外にも「あのブラのやつ(※5月に行われネットでも話題になった、山田が300人の女性のアンダーバストを測定するというイベント)は何なんですか?」とか聞いたり(笑)。

山田:役者として(の興味)じゃないよね、そこは(笑)。

菅田:はい(笑)。でも、そうやって先輩がいろいろ企んでる姿は刺激になります。

山田:事務所からすると嫌な刺激だと思うけど(笑)。

菅田:いや、必要な刺激ですよ! 世代関係なく、そういう企みっていうか、楽しみながらものづくりをやってる人ってあんまりいないですから。

<取材・文/中村裕一>

©テレビ朝日

※番組情報:金曜ナイトドラマ『dele(ディーリー)』
2018年7月27日(金)スタート!【毎週金曜】午後11:15~深夜0:15放送、テレビ朝日系24局(※一部地域を除く)