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メッシ、“最後のW杯”で敗退危機!チームも完全崩壊で、マラドーナになれず

ロシアのW杯は、大波乱の連続だ。前回2014年ブラジル大会準優勝のアルゼンチン(D組)は21日、クロアチアに0-3で完敗。2試合を終えて勝ち点1にとどまり、22日(日本時間23日)のアイスランド-ナイジェリア戦の結果次第では1次リーグ敗退が決まる「絶体絶命」の状況に追い込まれた。

バルセロナで圧倒的な輝きを放つFWリオネル・メッシ(30)が、代表チームに入るとくすんでしまう。この試合は、さらにひどかった。初戦のアイスランド戦(1-1)で「メッシ依存症」と皮肉られたホルヘ・サンパオリ監督(58)は、先発3人を入れ替える新布陣で臨み、メッシへの配球が激減。絶対エースありきのチームが完全崩壊した。

母国の英雄ディエゴ・マラドーナ氏(57)は初戦に続いてVIP席に陣取り、メッシの背番号と名前が入ったジャージを振り回して、熱烈応援していた。英テレグラム紙によると、最初は大はしゃぎで声援も次第にイライラし始め、返球ミスで失点したGKウィリー・カバジェロ(36)に激怒、最後は泣いたような表情だった。

メッシは「神の子」マラドーナになれないのか。これまで、何度も比較されてきた。スーパースター1人の個人技で勝てた時代と違って、組織的な攻守の現代サッカーでは、マラドーナよりメッシの方が上ともいわれる。実際、バロンドール賞を5度獲得するなど数々の記録を打ち立て、欧州で「史上最高選手」の実力を証明してきた。“苦手”としてきたW杯でも前回、悲願の優勝トロフィーは逃したものの、大会4得点で最優秀選手を獲得した。

ただし、今でも何かにつけて目立つマラドーナ氏の「カリスマ性」には及ばない。W杯でもインパクトが違う。同氏はスポーツ界最高峰のひのき舞台に4度出場。優勝した1986年のメキシコ大会では、イングランド戦の5人抜き、神の手ゴールなどド派手なプレーが語り継がれている。もちろん他を寄せつけないスピード、個人技を持っていたが、当時のカルロス・ビラルド監督はちゃんと天才の能力を引き出す計算をしていた。攻撃は1人に委ねて、あとは守りに集中させる超いびつな布陣も、スーパーエースの動きをおぜん立てできる選手を配置。「マラドーナ依存症」に見えても、逆に圧倒的な個人技を巧妙にチームに取り込んでいた。

今回、サンパリオ監督も3度目のW杯のメッシに絶対の信頼を寄せていたのだが、初戦の引き分けで迷走。この日の惨敗ぶりからして、エースを生かすチーム編成、戦略は完全に練られていなかっただろう。自身も初戦でペナルティーキック(PK)を外したのに続き、クロアチア戦はパスも回らず、ショックは大きかったはず。同監督は試合後「全て私の責任」と話している。

メッシは24日、31歳になる。2016年には一度、代表引退を示唆。今年3月には「今度のW杯が最後のチャンス」と話している。チームも世代交代のタイミングだ。マラドーナ氏が薬物違反で1994年米国大会を追放になったときは34歳。それ以降、代表を離れた。アルゼンチンは26日に1次リーグ最終戦のナイジェリア戦を残しているが、集大成のW杯でこのまま何も残さずに終えるなら、あまりに寂し過ぎる。

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