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『女囚さそり』の梶芽衣子、モットーは「媚びない、めげない、くじけない」

いま一番聞きたいあの人の言葉を心の奥底から引き出すインタビュー番組『ザ・インタビュー~トップランナーの肖像~』(BS朝日)。

6月9日(土)に放送される同番組には、70歳を超えますます英気あふれる俳優・梶芽衣子が登場。自己プロデュースから人気を得て、多くのヒット作を生んだ元祖クールビューティー俳優の素顔に迫る。

 

◆人生のモットーは「媚びない、めげない、くじけない」

©BS朝日

梶芽衣子は、1947年3月24日生まれで東京・神田育ち。彼女が俳優の道に進んだのは17歳のときだ。演技経験ゼロ、芝居に興味もない、そんなところから俳優人生が始まった。

梶が人気を得たきっかけは、当時の映画界ではあり得ない“自己プロデュース”だった。他にはいない“不良少女”になることで梶は個性を際立たせ、その立ち居振る舞いは、会社の上層部から注意を受けるほど。そして、そのキャラクターから、大ヒット映画『野良猫ロック』シリーズ(1970~71年)が誕生。

1972年、映画『女囚さそり』で、梶は男に裏切られて復讐に燃える「女囚」を演じた。ハードボイルドな作品内容と梶の個性は見事に融合し、今も語り継がれる大ヒット作となる。

『女囚さそり』などアウトローな役どころで名声を得た梶は、1978年に公開された映画『曽根崎心中』で新たな境地“時代劇映画”に足を踏み入れる。しかし、梶自身はその演技に決して満足してはいなかった。何が自分に足りないのか…苦悩を救ったのは、中村吉右衛門との出会いだったという

俳優道を全うしてきた梶だが、近年その情熱を注いでいるのが歌手としての活動。今年3月には43年ぶりのフルアルバム『追憶』をリリースした。『女囚さそり』の主題歌『怨み節』をはじめ、多くの劇中歌を歌ってきた梶が、いま改めて「歌」の魅力と向き合う。

最後に、梶は叶わなかった「結婚」についても語った。実は『女囚さそり』1作目の後、結婚引退を決意していたという。しかし作品の大ヒット、人気俳優となったことで幸せは夢と消えた。別れた男性と最後に交わした約束とは?

梶が苦痛だったという長い俳優人生には何があったのか。その真実を知ることで、梶の人生のモットー「媚びない、めげない、くじけない」の意味が見えてくる。俳優として自ら道を切りひらいた梶芽衣子が、自身の俳優人生を振り返る貴重な1時間だ。

※番組情報:『ザ・インタビュー ~トップランナーの肖像~
2018年6月9日(土)午後6:00~午後6:55、BS朝日