6月15日（日）の『新婚さんいらっしゃい！』に、砲丸投げ選手の夫とトライアスロン選手である妻の“鉄人アスリート夫婦”が登場する。

2028年のロサンゼルス五輪を目指して二人三脚の夫婦。

夫は日本の歴史上15人しかいない、18メートル超えの記録を持つ砲丸投げ選手。国体2連覇や全日本実業団大会2度の優勝など、10回以上も日本一に輝いている。

妻は現在、日本ランキング5位のトライアスロン選手。国体で2連覇し、アジアトライアスロンカップでも優勝を果たしている。

パワフルな夫だが、今回の出演には特別な思いがあった。出身は岩手県陸前高田市、高校卒業の10日後に起こった東日本大震災で、市役所職員だった父が避難誘導中に亡くなってしまった。今回の出演にあたって父に「天国で見てくれたら嬉しい」と新婚トークを聞かせる。

2人の出会いは13年前。同じ国士舘大学の陸上部2年生と水泳部1年生だった夫と妻。たまたま授業が一緒になり、夫は妻に「かわいいな」と一目惚れするも、言葉を交わすこともなくお互い卒業してしまう。

大学卒業後も競技を続けていた夫は、いつも通り原付バイクで大学の陸上競技場へ。そこに「止まってください」と声をかけたのが体育学部の教務助手を務めていた妻だった。

実は避難訓練の誘導中だったのだが、驚いた夫は逃走。その後、グラウンドで再会すると、「昔好きだったからLINE交換しない？」と夫。妻がトライアスロンを始めたことも知っていたため、「何かできることがあったらサポートしたいと思った」というが、LINEを交換できたことに満足し、そこから1年連絡しなかったという。

やがて妻が夫に競技に関するアドバイスを求め、会話をする仲に。その1年後、夫が妻を食事に誘ったところ、「先輩の言うことは絶対」という体育会系の風習により承諾。競技の話を語り合い、帰り際に夫から告白されるも、いきなりすぎて断ったという。

そこから10回以上夫はフラれ続けるも、「告白の仕方がサイテー」だったと妻。しかしあるとき、妻の心が180度ガラッと変わる出来事が。

こうして妻から食事に誘い、自分から告白しようと、その思いを手紙にしたためた。するといつも通り夫が「好き」だと言ってくれたので、「私も同じ気持ちでした」と手紙を渡して付き合うことに。「今でも覚えている」と手紙の内容を語る夫だったが、現物はすでに…。

そして6年の交際を経て、昨年12月に結婚。今年11月には、妻からの提案により、陸前高田市で人前式を行うことに。夫の父は「家が好きだった」という話を義母から聞いたことがきっかけだった。スタジオ観覧に来ていた夫の母も妻に感謝し、「天国で絶対喜んでくれている」と嬉しそうに語る。

ラストは夫が、両親と妻への手紙を読み上げる。その胸を打つ感謝の言葉に、MC藤井隆も思わず涙。スタジオが感動に包まれる。

※番組情報：『新婚さんいらっしゃい！』
2025年6月15日（日）午後0：55～午後1：25、ABCテレビ系列全国ネット