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ノッチ、オバマキャラ誕生秘話!「岡村隆史さんがやる前にやらないと…」

オバマ前大統領のモノマネでおなじみのお笑い芸人、ノッチさん。恐妻家としても有名。ノッチさん宅・佐藤家には妻が定めた「しょうゆは3滴まで」「食べる順番は野菜から」「ジュース、お菓子、酒禁止」「体重65㎏以上禁止」など、全部で30もの鉄の掟がある。

5月23日(水)にテレビ朝日系列で放送された『運命のひと押し ここで印鑑を押しますか?』でノッチさんは、決死の覚悟で妻・友美さんに「美容院禁止」「テレビの音量17以上禁止」「ニンニク料理の外食禁止」の法改正を求め、念願かなって美容院とニンニク料理が解禁に。15年ぶりに美容院に行った日(5月31日)に話を聞いた。

©テレビ朝日

◆ノッチ、オバマキャラを封印?

-願いがかなわなければ、オバマキャラを辞める覚悟だったんですか?-
「そうですね。一応、もうオバマさんを封印しようというぐらいの気持ちで言えば、願いが通るんじゃないかと思って。佐藤家の法改正です」

-その思いが通じて、3つのうち2つが認められて良かったですね。15年ぶりの美容院はいかがでした?-
「ビックリしました。僕が15年前に行ったのは理髪店で、正面の鏡のところが引き出しみたいになっていて、パカッと開いたらそこが洗面台になっていてシャンプーをしてもらったんですけど、きょう行った美容院では前に何もなくて、シャンプールームみたいなところに案内されて歩いて行ってシャンプーしてもらうんですね。初めての経験でした」

-今までは?-
「新聞紙を敷いて、嫁さんがバリカンでガーッて羊の“毛刈り”状態。刈り終わったら頭に直接掃除機をかけられるんですよ、それも“強”で。あれが本当に痛いんですよ。首筋とか真空になるところがあって、そのときがメチャメチャ痛い。それで掃除機が終わったら、頭をバチンとたたかれて『風呂行って来い!』って。

きょうの美容院は風呂に入らなくても良いし、顔にガーゼをかけて洗ってくれて、ひのき、ゆず、ジャスミン…それでお香の入った老廃物を取るヘッドスパもやってくれました」

-その模様が6日に放送される『運命のひと押し ここで印鑑を押しますか?』で放送されるんですね-
「そうです。本当にうれしかったですね。番組に感謝です。至福の時間でした(笑)」

-番組の中で美容院が解禁になりましたけど、これから先も行けそうですか?-
「そこは嫁さんと要相談で(笑)。ひと月に一度か、ちょっとずつ伸ばしながら、ふた月に一度は行けたら良いなと思っていますけど。『ヘッドスパだけでもいらして下さい』ってお店の人も言って下さったので。それだけでも行こうかなって思っています。目標は髪をちょっと伸ばして、ジローラモさんのような“ちょいワルおやじ”風になることなんですけど、難しいかも(笑)」

-テレビの音量が17までというのは?-
「家が狭いので。壁も薄いですしね。今はワイヤレスのイヤホンやコードレスのスピーカーもあるので、それで対処しなさいということに。だから、電気屋さんに行って聞いてみようかなと思っています」

-それではとりあえず、何とか全部解決ということですか-
「はい。ニンニク料理もOKにしてくれたので、イタリアンとかも大丈夫になりました。イタリアンはニンニクを結構使っているじゃないですか。主流なんで、ちょっとおしゃれなカフェテラスにも行けるようになりました(笑)。楽しみです」

※ノッチ プロフィール
1965年7月26日生まれ。愛媛県新居浜市。「劇団東京ヴォードヴィルショー」、「劇団七曜日」を経て、1988年、お笑いコンビ「デンジャラス」を結成。1990年代半ば、「タモリのボキャブラ天国」で「ノッチです!」とあいさつしながら、両手を前にかざす決めポーズが人気に。2008年、バラク・オバマに似ていると話題を集め、オバマキャラで再ブレークを果たし、恐妻家キャラも確立。トライアスロンやマラソンの大会にも数多く出場し、アスリートタレントとしても活動している。

◆オバマキャラは妻・友美さんが火付け役

-「デンジャラス」を結成して30年ですが、ノッチさんといえばオバマさん。それも奥様が火付け役だったそうですね-
「そうなんですよ。10年前に嫁さんが僕の寝ている姿を撮ってブログにアップしたら似ていると言われたので。それまで僕は外国の著名人の方やスポーツの方のモノマネをやっていたんです。それで、これも嫁さんが言ってくれてやり始めた総合格闘技『プライド』のアントニオ・ホドリコ・ノゲイラ選手でお仕事も増えたりしていたので、また外国の方かと思って、『もういいよ、外国のレスラーの人は。ノゲイラがあるんだから』って言っていたら、『いや違う、政治家だよ』って。そのとき僕はオバマさんのことを知らなくて、格闘家だと思っていたんですよ、ずっと(笑)」

-大統領候補だとわかったときはどうでした?-
「ビックリしました。でも、大統領にはなれないんじゃないかとアメリカでは色んな記事に書かれていましたけど、ちょっと似ているというだけで、ワーッと広がって、次の日にヤフーのトップニュースになったんですよ。後輩から『ノッチさん、ニュースになっていますよ』って電話がかかって来て、『えっ?何か悪いことをやらかしたのかな』って言ったら『とりあえず見て下さい』って言われて見てみたら、バーッと出ていたのでビックリですよ(笑)』

-そして再ブレーク-
「もうあれよあれよという感じで…。日本の誰よりも一番に佐藤家がオバマさんを応援していたと思います」

-大統領になったときはどうでした?-
「まず速報が流れるじゃないですか。テロップで。『オバマ氏当選』って出た瞬間に嫁さんから電話がかかってきて、出たら号泣してるんですよ。『あなた、おめでとうございます』って。何か僕も感極まって『ありがとう。なったよ』って言ってましたね、自分じゃないのに(笑)」

-それが2008年、オバマさんに直撃もされていましたね-
「はい。大統領になる前にセントルイスで。あれもラッキーでしたね。もう会えないかなって思っていたら、前からいらっしゃって…。握手して、カタコトで『ハロー、ハロー、フェイス、フェイス、ジャパニーズオバマ』って(笑)。そしたらゲラゲラ笑って『そうなの?そうなの?君はオバマだ』と言ってくれて…。ずっと離れてからもいろんな人と握手しながらも振り返って笑顔で僕の顔をさしてくれてました」

-自分に似ていることはわかったでしょうしね-
「ネクタイをしてスーツも着てましたし、髪もオバマさんの専属のヘアカットをしている親友のザリフさんにカットしてもらっていたんです。それも直撃で。あのときはアメリカ中を全部で1200㎞ぐらい旅してたんですよ。オバマさんがいるところに行こうって」

-そしてオバマさん公認になったのですから奥様すごいですね-
「そうですね。僕はやるつもりがなかったんですけど、嫁さんに『早くやりなさい。ナインティナインの岡村隆史さんがやる前にやらないと、あなたはできなくなるよ』って言われて。のちのち岡村さんに直接会ったときに『あのとき、オバマさんのカツラも衣装も作っていて、やるつもりだったんだけど、ノッチさんが先にやったからやめたんだ』って言われました。嫁さんの言う通りでしたね(笑)」

◆ノッチ、浮気が原因で一度は破局したが…

お笑い芸人をリスペクトするほど大好きだった友美さんと20代で出会い、交際がスタートする。しかし、ノッチさんの浮気が原因で破局し、その相手と結婚するが離婚。『タモリのボキャブラ天国』も終わり、傷心の時期に2人は運命の再会を果たす。

-奥様とは本当にご縁があったようですね-
「そうなんです。一回付き合っていたんですけど別れて、また再会して…というのがあったので」

-それも別れた原因はノッチさんの浮気ですよね-
「はい。その相手と結婚して離婚して…。嫁さんとは20代のときに付き合って、再会したのが40歳。別れてから7、8年の間、一度も会ってなかったので、ビックリしました。

そのとき、僕は『FAMOUS BODY』と書いているTシャツを着ていたんですけど、『あんた、有名じゃないじゃん。何?そのTシャツ。しっかりしなさいよ。でも、もう芸人辞めてるからいいか』って。『いやいや、辞めてない、辞めてない』って(笑)。

彼女はもともとお笑いが大好きだったので、『やってるの?だったらなおさら身なりだけはピシッとしていたほうが良いですよ』って」

-それで再びお付き合いされることになったんですか?-
「はい。貯金もほとんどなかったので、ハッキリ言ってヒモです。嫁さんがデパートで働いていたので。店長もやっていたから、かなりのところまでいってました。僕じゃマンションの賃貸の審査も通らないので、嫁さんのところに転がり込んだ形です」

-恐妻と言われていますが-
「結婚してから出演番組のOAを一緒に見るようになって、僕がうまく返せないことが何回か続いたらブチ切れたんですよ。『おい、こら、てめぇ、このヤロー、何やってるんだ?』って。嫁さんは格闘技も好きなので、往復ビンタと三角絞めもやられています(笑)。

でも、色々と厳しいですけど、嫁さんがいなかったら今の自分はないし、体調管理もすべてやってもらっているので。兄弟とか夫婦とかを通り過ぎて同志みたいな感じですね」

-奥様と再会した時は結構大変なときでした?-
「大変でした。離婚して彼女が出て行った家に住んでいたんですけど、家賃もあるし…。何とかバイトはしなくてすんだんですが、もうギリギリという感じでしたね。先輩たちが色々助けてくれたんですよ。そのときにダチョウ(倶楽部)さんとか、同じ事務所の先輩が、『食べられなかったら夕方から来いよ』って言ってくれて何とか」

-有吉弘行さんもダチョウ倶楽部さんに食べさせてもらっていた時期があったとお話されていますね-
「同じです。あのメンバーみんなダチョウさんにお世話になって…。下世話な言葉で言うとタカリです、本当に(笑)。ダチョウさんの仕事にもくっついて行っていましたからね。『ラジオに遊びに来いよ』って言われて『じゃあ行きます』って行くと『出てよ』って。

『えっ、僕が出て良いんですか?』って聞くと『良いから』ってブースの中に入れていただいて、『ノッチもはがき読め』って。それで『ノッチです。きょうは遊びに来ています。はがき読みます』ってやらせていただくと『ノッチ元気か?』というファックスが来たりして。もう他人頼み一筋ですね(笑)」

-努力もされているじゃないですか、走ることにしても-
「いや、努力って、笑いの努力しろよって思われるんですけど(笑)」

-オバマキャラでブレークしたときには皆さん喜んでくれたでしょうね-
「ものすごく喜んでくれました。『やったな』って、祝賀会をやってくれたんですよ。大統領になったって言って(笑)」

-今年、オバマさんと日本で再会されたそうですね-
「はい。プライベートで当日券を取って、ベルサール高田馬場のトークショーに行きました。1時間20分。僕ひとりだけ旗を持って行って」

-周りの人たちは何か言ってました?-
「ゲラゲラ笑って、僕とオバマさんを交互に見ていました。僕はコートを着ていたんですけど、脱いだら全身オバマさんのコスチュームをして行ったので、丸わかりですよね(笑)。オバマさんも笑っていて…。あと、SPの方は、僕が旗を振るたびに見ていましたね」

-オバマさんでブレークして10年という節目の年に再会というのは何か縁を感じますね-
「そうですね。1時間20分のトークショーの間、プライベートの話をずっとされていたんですよ。政治に関係なく。そしたらオバマさんが恐妻家だということを自分で公表していました。

大統領じゃなくなってスーパーにも行くようになったけど『あれ欲しい、これ欲しい』って買って来てしまって、奥さんにメチャクチャ怒られるって。『あなた、それダメ、これダメ、あんなことしちゃダメ』って毎日言われているって言ってました(笑)」

-ノッチさんと同じじゃないですか-
「そうなんですよ。何か親近感がありました。それを聞いてお客さんが僕の顔を見ながらドッと笑ってね。大統領のときは党の関係で、親日家だということをなかなか言えなかったんですけど、小学校5年生のときから新幹線に乗ったりして僕は日本が大好きなんだって言ってくれたのもうれしかったです」

15年ぶりの美容院に行ってうれしそうな笑顔のノッチさん。次回後編ではお笑い芸人になったきっかけ、トライアスロンの大会でのあわやのアクシデントも紹介。(津島令子)

©テレビ朝日

※『運命のひと押し ここで印鑑を押しますか?
2018年6月6日(水)テレビ朝日系列で深夜2時16分から放送(一部地域を除く)
司会:ココリコ&夏菜 出演:ノッチ他

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