大人の魅力全開!『特捜9』で魅せる羽田美智子&原沙知絵の“色気”と“ハンサム”
4月クールの連続ドラマで視聴率首位を獲得するなど大好評を博しているドラマ『特捜9』(毎週水曜日よる9時からテレビ朝日系で放送中)。
浅輪直樹(井ノ原快彦)率いる『特捜9』メンバーは、12年育んだチームワークに新たな戦力を加え、日々難事件に挑んでいる。
さて、男性が多いこの『特捜9』メンバーの中で、バリバリ働きながらも美しい女性らしさを失わずドラマに華を添えているのが、小宮山志保(羽田美智子)と監察医の早瀬川真澄(原沙知絵)のふたりだ。
ビシッとキメながらも女性らしさを感じさせるそのファッション、実は働く女性の参考になるポイントだらけ!
そこで、シリーズ当初からふたりのスタイリングを手掛けるスタイリストの梶原寛子さんに、ふたりのファッションポイントについて教えてもらった。
◆男性職場の紅一点!色気が増した小宮山ファッション
――スタイリングを決める時、羽田さんと相談しますか?
梶原:「そうですね。特に、今回はよく話し合っています。タイトなシルエットのものが多いので、サイズもしっかり合わせるために、一緒に洋服の試着に行ったりもしました。
前シリーズである『警視庁捜査一課9係』の頃は、流行に合わせてワイドなシルエットも多く取り入れていたのですが、今回の『特捜9』では小宮山(羽田)さんをちょっと色っぽくしようかなと思って。なので、わりと身体のラインに沿ったデザインのものが多くなっていると思います」
◆女性らしさを演出するシンプルファッションのコツは?
――働く女性はシンプルなファッションになりやすい。その中に女性らしさを入れるポイントは?
梶原:「オーソドックスなスーツでも、中に色味のあるインナーを入れたり、デザインや素材でちょっと遊びのあるものを入れたりするとだいぶ印象が変わるので、レースやシルクなど、とろみのある素材もよくコーディネートに使っています。シャープな中に1点女性らしさを足してあげると、一気に華やかさも出ますよ。
でもやっぱり一番大事なのは、“自分にきちんと合ったサイズ感のものを着る”ということですね。大人の女性としての“きちんと感”は、実はそこが基本かもしれません」
――ヘアスタイルやアクセサリー、顔周りでのポイントは?
梶原:「スカーフなどをまいて、首回りで色味を足すのもいいですね。小宮山(羽田)さんの場合は刑事なので、スーツの色がダークな事も多く、革のようなハードな素材の服を着ている時には、イヤリングなどキラッとするアクセントのあるデザインの物を使うのがおすすめです」
◆監察医・早瀬川の白衣は特別仕立て!
――監察医の早瀬川先生(原)は白衣ですが、中に着るものにこだわりがありますか?
梶原:「今回に関しては、白衣のインナーはTシャツにデニムとか、いたってシンプル。前シリーズまでは、白衣の中もかなりお洒落してたんですけどね。
ただ、早瀬川先生の白衣はすでにこだわりがあって、早瀬川特注モデルなんですよ! チェスターコートをベースに、原さんの身体に合わせて採寸して作ってもらったんです。だから、実は何を隠そう、そもそも白衣がすごくカッコイイ! 原さん仕様なので、ご本人のスタイルの良さと合わせて縦のラインがスッとしてキレイです。白衣というよりも、私服のコートと言ってもいいぐらいのお洒落な仕立て。ちょっとした裏話です(笑)」
――特捜に行く時の私服はいかがですか?
梶原:「関東観察医務院から外に出るということで、“お洒落な私服”をイメージしています。白衣の下と違って、こちらはけっこう華やかですね。原さんが高身長なので、“縦長”のラインをより強調しながらスタイリングしています。縦にまっすぐのラインというのが、仕事にまっすぐ取り組むスッとしたイメージの早瀬川先生のキャラクターともうまくマッチしていると思っています」
◆それぞれのファッションキーワード
――何かテーマのようなものを決めていますか?
梶原:「今シーズンが始まる最初の段階から、原さんに“ハンサムウーマン”というキーワードをいただいてました。色味を抑えて、色使いをあまりしないようにしています。男性的なスタイルのマニッシュなイメージが強くならないように、バランスにも気をつけていますね」
――小宮山ファッションのキーワードはなんですか?
梶原:「小宮山の場合は、刑事であり、かつ“男性職場の紅一点”というところを意識していますね。色気を消して現場にいる、というほうがリアリティはあるかもしれませんが、羽田さんと相談して“あえて色気を出していこう”という話になりました。カッチリしたスーツでも、ピンポイントで色気を出すようにしています。
小宮山のキャラクターについては、男勝りで媚びない、強い女性。それでいて、女性らしさもある。むしろ、女性らしさが強さでもあるような。そんな意識を持ってスタイリングするようにしています」
◆女らしさを味方にして働く
――キャリア女性の職場での装いにアドバイスはありますか?
梶原:「男性社会に入っていく時、カッチリしたスーツを着ることがある程度のルールだったりする環境もあると思いますが、どこかで女性らしさも見せたいですよね。自分が女性であることの誇りを、嫌味じゃない程度に、しかも媚びない形で表現したい。
『特捜9』の小宮山(羽田)と早瀬川(原)も、媚びることなくエレガントさを持って働いている女性だと思うんです。“モテたい”とか他人のための美しさじゃなくて、強い女性ならではの美しさが滲み出ているというか…。男性と対等に頑張ろうとすると、どうしても女性らしさを諦めるというか、そぎ落としてしまいがちなんですけど、女性ならではの身体の丸みや腰のラインを意識することで、働く女性の強さが出ることもある。
それに、きちんとお洒落をしているだけで、気持ちがピシッと前向きになったりするじゃないですか。そういう“女性の気持ち”も仕事へのモチベーションになり得る。自信を持って働ける。女性らしくしなやかに仕事をこなす代表として、小宮山(羽田)と早瀬川(原)のスタイリングを参考にしていただけたら嬉しいですね」
過酷な難事件に挑むクールな印象ながらも、女性らしい雰囲気が漂う小宮山&早瀬川のファッション。ドラマのストーリーだけでなく、今後ふたりの装いにも注目していきたい。
※番組放送情報:『特捜9』第8話
2018年5月30日(水)午後9:30~10:24(「サッカーキリンチャレンジカップ日本×ガーナ」中継のため、よる9:30~となります)、テレビ朝日系24局