テレ朝POST

次のエンタメを先回りするメディア
menu

星野源「楽しくてしょうがなかった」プロも唸る…“マリオ愛が爆発した”挑戦的なヒット曲の制作秘話

今さら人に聞けないような“音楽の基本”から、制作の裏側や専門テクニックといった“マニアックな知識”までを掘り下げていく『EIGHT-JAM』。

5月18日(日)の同番組では、数々のヒット曲を生み出すトップアーティスト・星野源特集が放送された。

先日、約6年半ぶりとなる最新アルバム『Gen』を発表した星野。多くのプロから愛される彼に今回、貴重なインタビューを敢行した。

さらに、スタジオには星野の楽曲やライブに参加経験のあるSTUTSをはじめ、星野を敬愛するimaseと離婚伝説が登場。プロ目線からのその名曲の数々を紐解いた。

STUTSとimaseが星野のスゴい楽曲としてあげたのが、スーパーマリオブラザーズ35周年のテーマソングにも起用された『創造』(2021年)だ。

「英詩からはじまり、BPMも速く、メロの数も多い挑戦的な一曲に感じます。また、任天堂さんへのリスペクトを込めた小ネタをたくさん挟みながらも、ポップスに昇華されているのが本当にスゴいです」「次々と展開されていくセクションは一つのステージで目まぐるしく変わるゲームのようです」(imase)

そもそも楽曲制作について、星野は「イントロから作り始めて、そこからAメロができていて、Bメロという順番でできていくのが一番多い」と語る。

そして、『創造』の制作時は、「任天堂のゲームもマリオもスゴく好きで『マリオの効果音とかメロディーとか引用してもらって大丈夫ですよ』って言ってもらっていたので、あれもやりたいな、これもやりたいなみたいなのがいっぱいあった」と振り返る。

また、この曲のイントロは『ニンテンドーゲームキューブ』の起動音をもとに制作。「ここから前後のメロディーを順に制作していった」と話す。

「『創造』は1UPする時の音入れたいなとか、コイン取る時の音入れたいなとか。スーパーマリオランドの曲入れたいなとか色々あった」(星野)

ゲームの世界観を楽曲に投影していったというが、そこにはこんなこだわりがあった。

「ただ引用するだけで終わると面白くないので、頭から最後まで僕の曲なんだけど、よく聞くとイースターエッグみたいなものが山ほど盛り込まれているっていう、そういう曲にしようと思って。そのバランスをずっと考えながら、任天堂的な要素だけになりすぎると引いて。自分の音楽っていうものを最初から最後まで作りながら、アイデアはいくらでも思いつくのでそれを入れられる隙間を探して…。かなりイレギュラーな作り方。楽しくてしょうがなかった」(星野)

さらに、曲中に登場するマリオのゲームの音にも裏話があるという。「スーパーキノコを取ったときの音を生演奏したいなと思って。実際のゲーム機で録音して、それをめちゃめちゃスローで再生して、こういう音の連なりなんだって分析して。(それを演奏したのを)ゆっくり録音して、早く再生したらいけるかもってなって。見事にあの音になった」と、ゲーム音をシンセサイザーで再現したと明かすと、スタジオでは驚きの声が上がっていた。

このほか、「歌詞はどういう思考で考えていますか?」「音楽性の変化」などプロからの質問に星野本人が回答! さらに米津玄師、YOASOBI・Ayase、Vaundy、三浦大知といった錚々たるメンバーから届いた星野への熱いメッセージも紹介されている。

※『EIGHT-JAM』最新回は、TVerにて無料配信中!(期間限定)

※動画配信プラットフォーム「TELASA(テラサ)」でも配信中!

※番組情報:『EIGHT-JAM
毎週日曜 午後11:15~、テレビ朝日系24局(※一部地域を除く)