“パブリックビューイング”の最新技術!松岡修造、自分の映像に思わず「危ないっ!」
テニスの現役を退いてから、応援することが生きがいになったという松岡修造。
この4月から修造は、2020年に開催される東京オリンピック・パラリンピックに向けて頑張る人たちを、「松岡修造の2020みんなできる宣言」と題して全国各地を駆け巡って応援している。
今回修造が訪ねたのは、神奈川県にある通信業界の最大手・NTTの研究施設。大勢でスポーツ観戦を楽しむ「パブリックビューイング」の仕組みを変えようと新たな開発に取り組む技術者の話を聞いた。
修造を待っていたのは、研究員の柿沼弘員さん。
修造は、柿沼さんの登場からド肝を抜かれることになる。なんと、修造を迎えてくれたはずの柿沼さんが一瞬にして消えたのだ! 実はこれこそが、柿沼さんが2020年に向けて開発を進める超高臨場感通信技術、通称「kirari!」。
一体この技術は、2020年の日本に何をもたらすというのか?
◆試合会場に足を運べない人にも会場さながらの臨場感を!
実は、冒頭で修造が会った柿沼さんは、「kirari!」によって作り出された3D映像の柿沼さんだった。
「kirari!」とは、高画質のカメラで人物を撮影し、その映像から人物と背景を切り分ける技術。さらに、人物に瞬時に“影”をつけることで、立体的に映像を映し出すことが出来るのだ。映画館にあるような特殊なメガネも不要である。
柿沼さんは、この技術で実現できるかもしれない未来について次のように話す。
「これによって、遠隔地の方々や実際にオリンピックの会場に足を運べない方々にも、会場の臨場感を伝えたり感動を伝えたりということが実現できるんじゃないかなと思っています」
この話に修造も、「東京オリンピック・パラリンピックの会場に来られない人がほとんどだと思いますが、たとえ会場にいなくても、選手たちが2D映像ではなくて、3D映像として目の前で本当に動いている。あたかも実際に会場にいるかのような感覚でスポーツを見て、感動を同じように味わえるってすごい発想じゃないですか。規模が大きいし、夢がある」と強く感心する。
そんな「kirari!」の凄さは、立体感だけではない。実際に修造がテニスラケットを振った映像を修造本人が近くで見てみると…。思わず「あぶない、あぶない。あぶないよお前!」と映像の中の自分自身に言ってしまうほど選手を近くで観戦することも出来るのだ。
修造:「(この技術なら)例えばテニスコートの中に入っても見ようと思えば見られる感じじゃないですか。ただ単に見てるっていうよりも、自分も中に入る感覚です」
柿沼:「やっぱり大きい会場だと選手も小さくしか見られない。そういった意味では、自分が映像に近づけば大きくは見えるので、臨場感を感じてもらえます」
◆世界に日本の技術力をアピールする五輪に!
柿沼さんによれば、現在「kirari!」の完成度は7~8割。今後は各競技に応じた撮り方や建物内の明るさなど、撮影する環境への対応を研究していく必要があるという。
そんな研究に日々勤しむ柿沼さんに2020年に東京で開催されるオリンピック・パラリンピックへの思いを聞くと、柿沼さんは「世界にアピールするチャンスかなと思っている。日本の技術力ってすごいんだっていうことを“kirari!”を使って感じていただけるようになれば」と答えた。
まさに、“技術の日本代表”とも言うべき柿沼さん。「2020年、1人でも多くの人に競技の臨場感を届けたい」という宣言の実現に期待だ。<制作:TOKYO応援宣言>
※番組情報:『TOKYO応援宣言』
毎週日曜あさ『サンデーLIVE!!』(午前5:50~)内で放送、「松岡修造の2020みんなできる宣言」も好評放送中、テレビ朝日系