日本各地の人里離れた場所になぜだかポツンと存在する一軒家と、そこに住まう人物の人生にも迫っていく番組『ポツンと一軒家』。

3月23日（日）は、ゲストに菊池桃子と北村有起哉を迎えて放送される。

静岡県の山の中でポツンと一軒家を発見。うっそうとした山の中に広大な敷地があり、手入れの行き届いた畑と、ひときわ大きな水色の屋根の建物が目を引く。

静岡県内でもかなり山深い場所のようで、捜索隊は山道を1時間以上走り続けて、ようやく最寄りの集落へとたどり着く。道沿いにある商店で聞き込みをすると、近くにある民宿を営む男性が、この辺りの山に詳しいという情報が。すると、偶然にもその男性が商店へとやってくる。

衛星写真を確認するやいなや「ああ、ここは90代半ばのおばあちゃんが一人暮らししていますよ。今、流行りの電話機（スマホ）も使いこなしていてね（笑）」と詳しく教えてくれる。

「途中まで案内しましょうか」と80代ながら闊達な男性の誘いに、捜索隊は恐縮しながらも案内をお願いすることに。

山沿いの道にある集落から、川を越え目指す一軒家のある山へと向かうと、そこは陽の光を遮るほどの林道が。山を一つ越え、さらに急傾斜の山道はどんどん続く。

捜索隊は「こんなにも深い山奥で90代の方が一人暮らしを？」と、一軒家の住人へ思いをはせながらさらに山奥へと車を走らせる。

荒れた崖道の先、視界がひらけると、ついに一軒家が見えてくる。笑顔で迎えてくれたのは御年97歳のはつらつとしたおばあちゃんだった。13年前に夫を亡くして以来、この地で一人暮らしをしながら畑仕事もしているという。

自宅から300メートルほど離れた畑へは「ちょっと散歩がてら」と、毎日のように通い、白菜やジャガイモといった野菜の世話をしているそう。

週末になると、71歳の長男や64歳の三男が自宅を訪れ、1週間分の買い物もしてくれている。

さらに、自宅には7台もの“見守りカメラ”が設置されており、ふだんから息子たちが母の暮らしを確認しつつ、「寂しくさせないように」と連絡も取り合っているという。息子たちへ連絡を取るときのスマホ操作も手慣れたものだ。

山奥での一人暮らしを続ける97歳のおばあちゃんの元気な姿、そして息子たちとの深い愛情に、スタジオでは北村が「長生きの秘訣ってこういうことなんだなって思いました」と、しみじみ語っていた。

※番組情報：『ポツンと一軒家』
2025年3月23日（日）午後7：58～午後8：56、ABCテレビ・テレビ朝日系列にて全国ネット