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流血の韓国戦はドロー。なでしこジャパン、勝てばW杯出場決まるなか最強国に挑む

4月6日に開幕し、グループステージ2試合目までを終えたFIFA女子ワールドカップ最終予選・サッカーAFC女子アジアカップ2018。

初戦のベトナム戦に4-0と快勝した“なでしこジャパン”でしたが、10日に行われた第2戦、最大のライバル韓国との一戦は、両者譲らぬ白熱した展開に。

前半は韓国の猛攻を受けるも、キャプテンの熊谷紗希選手(27、オリンピック・リヨン)、なでしこジャパン最年少の市瀬菜々選手(20、ベガルタ仙台)のセンターバックコンビが中心となり体を張って守り抜くと、後半は一転、日本のペースに。

©テレビ朝日サッカー

相手の肘を顔面に受け出血しながらもピッチに立ち続けたエース・岩渕真奈選手(25、INAC神戸)を中心に数々のチャンスを作り出します。

しかし、そこは互いにW杯出場を目指すライバル同士。韓国も最後まで気迫のこもったプレーを見せ、試合は0-0の引き分けで終了。

同グループのオーストラリアがベトナムに8-0と大勝し、第1戦の結果とあわせて日本は現在グループ2位となっています。

 

◆次戦の相手は世界ランク6位のオーストラリア代表

グループ上位2チームが2019年に行われるW杯の出場権を獲得する今大会。

なでしこジャパンは、本日4月13日に行われる次の試合に勝てばW杯出場が決定しますが、引き分け・負けの場合、韓国とベトナムの試合の結果次第で3位転落もありうる大混戦の中にいるのです。

そんな大一番の相手は、今大会の出場国の中で世界ランキングトップであるオーストラリア代表。現在、オーストラリアは世界ランキング6位で、日本は11位です。

オーストラリアは一人一人の身体能力が非常に高く、その個々の能力を全面に押し出したパワーサッカーを武器に、ここまで2試合で8ゴール無失点。特に、俊足で屈強な3人のフォワードを走らせるロングボールを駆使した攻撃は、単純だが止められない、圧倒的な武器となっています。

前回の女子アジアカップでは決勝で日本に敗れ準優勝となったオーストラリア代表。当時20歳周辺だった若手選手たちが、現在はチームの主力として活躍しています。

オーストラリアのスタジック監督も前日会見で、「我々には自信がある。4年前は若手だった選手たちが、そこから60試合、70試合以上の国際試合を戦い、経験をつけた。日本が良いチームということはわかっているが、我々はすべてのチームを倒してアジア女王になることが目標だ」とチームの成長に手応えを感じている様子。

昨年夏の国際大会では世界ランキング1位の絶対女王・アメリカ代表にも勝利するなど、その実力は本物です。

実際、前回のW杯(2015年)以降、なでしこジャパンはオーストラリア代表に2戦2敗と勝てていません。どちらの試合も3失点、4失点と失点数の多さが目立っただけに、今回の試合も守備がポイントになりそうです。

なでしこジャパンの高倉監督は前日会見で、「簡単にスピードだけで背後をとらせないトレーニングをしているし、選手とも話している。オーストラリアはチームとして非常に完成度が高いのは明らかだが、日本らしいプレーが出たとき、いいコンビネーションを作れたときにゴールが生まれる。選手たちには自分の持っている色を素直に発揮して、自由にイキイキとゴールを目指してほしい」と意気込みを語りました。

格上といえるオーストラリア代表を相手に“絶対に負けられない戦い”に挑むなでしこジャパン。6月の男子W杯を前に、見逃せない、そして日本中の応援が欠かせない一戦が繰り広げられます。

 

◆サッカー経験者のスピードスケート高木姉妹もエール!

©テレビ朝日

そんな運命の一戦を戦うなでしこジャパンに特別な想いをもってエールを送るのは、平昌五輪で姉妹合わせて実に計5つのメダルを獲得し日本中を熱狂させたスピードスケートの高木菜那・美帆姉妹。

この2人、実はともに小学生の頃からサッカーに励み、姉・菜那さんはサイドバック、妹・美帆さんはフォワードとして活躍していました。

特に美帆さんは、中学時代に北海道選抜としてU-15の代表合宿にも参加した実績の持ち主で、その合宿では現在なでしこジャパンに名を連ねる猶本光選手(浦和レッズレディース)らと一緒にプレー。

美帆さんは当時を振り返り、自身について「技術より、足で稼ぐタイプの選手でした(笑)」と語ります。氷上だけでなく、地上でもスピードあふれる選手だったようですね。

2人は、「頑張れ、なでしこジャパン!」と、ヨルダンで大一番に臨むなでしこジャパンに期待を寄せます。

世界の頂点に立った金メダリスト姉妹から力強いエールを受けた“なでしこジャパン”。2011年のW杯以来、再び世界の頂点に立つためにも、まずはW杯最終予選の突破が必要です。

勝てばW杯出場が決まるオーストラリアとの決戦は、4月13日の今夜行われます。<制作:テレビ朝日サッカー>

●放送情報:FIFA女子ワールドカップ最終予選・サッカーAFC女子アジアカップ2018
「日本VSオーストラリア」
今夜4月13日(金)10時40分から、テレビ朝日系列で地上波独占放送!

<以降の放送情報>
4月16日(月)5位決定戦(※日本が進出した場合)
4月17日(火)準決勝
4月20日(金)決勝
※すべてテレビ朝日系列にて放送(※放送開始時間は地域により異なります)

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