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トヨタ、2位と4位に!ラッピが王者上回る走り【WRC:ラリー・フランスDAY2結果】

現地時間の4月7日、FIA世界ラリー選手権(WRC)第4戦「ラリー・フランス」のデイ2(SS5~SS10)が行われた。

デイ2、すでに大きくリードしている王者セバスチャン・オジェを誰が追っていくのか、2位以下の争いに大いに注目が集まった。

©WRC

デイ2のトップは引き続きオジェ(フォード)、2位にはオット・タナック(トヨタ/トップから44秒5遅れ)、3位ティエリー・ヌービル(ヒュンダイ/同44秒6遅れ)、4位エサペッカ・ラッピ(トヨタ/同54秒9遅れ)、5位ダニ・ソルド(ヒュンダイ/同1分46秒7遅れ)、6位エルフィン・エバンス(フォード/同1分49秒8遅れ)と続いた。

ラリー・フランスは“1万のコーナーがある”と呼ばれ、どのドライバー、そしてコドライバーにとっても難しいラリーだ。初日のデイ1では元王者のセバスチャン・ローブ(シトロエン)がコースアウトしてデイリタイアとなり、その洗礼を受けてしまったが、この日はトヨタのヤリ‐マティ・ラトバラとシトロエンのクリス・ミークが犠牲者となってしまった。

ラトバラはSS8を走行中、左コーナーを曲がりきれずにコースアウト。そしてマシンの右後ろ部分を木にぶつけて大きく損傷。デイリタイアとなってしまった。

このときの様子をラトバラは、「マシンはセッティングを変更したことが決まって、最高にドライビングを楽しめる状態だった。ただ、あそこのコーナーでは、ほんの少し攻めすぎてしまい、ほんの少しブレーキングが遅れてしまい、さらに不運なことにマシンの後部が木にぶつかってしまったんだ」と、復調し順位を上げていくなかでのデイリタイア選択を残念がった。

もうひとりデイリタイアを選択することになったミークは、まさに“1万のコーナー”にやられてしまった。SS10走行中、5.6kmの時点で左コーナーを曲がれずコースアウト。こちらは山の斜面だったため、そのままマシンが山肌沿いに落ちてしまった。

問題はここからで、落ちたマシンの車内映像ではミークがコドライバーのポール・ネーグルを叱り付けるシーンが。コドライバーはペースノートと呼ばれるコーナー指示を書いたガイドを読み上げるのだが、この左コーナーは読み上げることがなかった。そのためミークは対応しきれず、山肌にマシンを落としてしまったのだ。車内ではミークが、「左コーナーじゃないか!」と怒りをこめて何度も叫んでいた。

©WRC

このように全員にとって厳しいラリーとなったラリー・フランス。だが、この日大きく調子を上げていたのはトヨタだ。

タナックは初日の4位から2位へ、ラッピも5位から4位へとそれぞれ順位を上げた。とくにラッピは、初日トップから1分13秒5遅れだったのが54秒9遅れまで巻き返した。王者オジェより約20秒も速いペースでデイ2を走行したことになる。

ラッピは昨シーズンのラリー・ポルトガルがデビュー戦だったので、このラリー・フランスはWRC初挑戦となるが、そんななかで現世界王者より速いペースで走り大きな注目を集めた。

ラッピは、「昨日はより良いセットアップを見つけるため本当にハードに努力し、その結果今日クルマは非常に良いフィーリングで楽に運転することができ、苦労することなく良いタイムが得られました。ハードにプッシュしなくとも、ごく自然にタイムが出たのです」とチームよりコメント。最終日のデイ3では、チームメートのタナックと共に表彰台獲得を目指す。

ラリー・フランスのデイ3は、SS11とSS12が行われる。SS11の現地スタート時間は午前9時23分(日本時間は午後4時23分)を予定している。

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