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平成最大のミステリー「国松長官狙撃事件」。30年事件を追う記者が“唯一の目撃者”にテレビ初取材

本日1月16日(木)の『林修の今知りたいでしょ!』では、今から30年前の1995年に起きた「国松警察庁長官狙撃事件」の真相に迫る特別編が放送される。

この事件は、当時警察官のトップである国松孝次警察庁長官が自宅前で何者かに狙撃されたという前代未聞の暗殺未遂事件。

もっとも安全な国として知られていた日本の“安全神話”が崩れたとして、日本のみならず世界を震撼させた。

地下鉄サリン事件でオウム真理教の教団施設へ強制捜査が行われた直後にこの狙撃事件が起こったことや、事件発生後にテレビ朝日にかかってきたオウムの犯行声明ともとれる電話などから、オウム真理教の犯行説が騒がれた。

警察の威信をかけた大捜査が行われるも、事件は15年後の2010年に時効を迎えて迷宮入りに。しかし、不可解な謎の数々が残されており、テレビ朝日記者が真相を解明したいという思いで30年にわたって追い続けてきた。

そのなかで、犯行の一部始終を見ていたというただ1人の目撃者が初めてテレビ取材に応じることに。真犯人につながる証言とともに、知られざる事件の真相を解き明かしていく。

ゲスト学友に、木曜ドラマ『プライベートバンカー』主演・唐沢寿明と、『家政夫のミタゾノ』出演の久間田琳加、そしてビビる大木を迎え、林修や伊沢拓司とともに“平成最大のミステリー”と言われる事件をたどっていく。

◆テレビ初証言を交え徹底再現

国松氏はキャリア官僚として警察庁に入庁し、若い頃からいずれ長官になると言われていたほど優秀な人物。1972年のあさま山荘事件の際には広報担当としてメディアを取り仕切り、混乱する情報を統制して一躍その名が知れ渡る。

その後、兵庫県警本部長や警察庁刑事局長を経て、57歳にして警察庁長官まで上り詰めた。

しかし、そんな国松長官を待ち受けていたのは激動の日々だった。就任半年後には阪神淡路大震災が発生し、2カ月後の1995年3月には地下鉄サリン事件が起きるという衝撃の事態に。

林は「地下鉄サリン事件が起きた電車の3本ほどの差の電車に乗っていました」と明かし、それだけに鮮明に当時のことを記憶しているという。

当時社会問題となっていたオウム真理教の本格的な捜査を進めていたなか、オウムは国家との対決を標ぼう。“サティアン”と呼ばれる施設では武器や化学兵器を製造していると噂されていた。

そんななかでサリン事件が起き、国松長官は日本の治安を守るためにオウム真理教への強制捜査を決断するが、その8日後に国松長官が何者かに狙撃される事件が発生してしまう。警察官のトップを標的にした前代未聞のテロ事件で、一体何が起きたのか。

記者は事件を追うなかで、犯行の一部始終を目撃していた主婦にテレビとして初めて取材できることに。そこで浮かび上がる犯人に関する証言をはじめ、捜査関係者の取材に基づいて、再現ドラマで迫っていく。

この一連の事件に、林は「日本は安全な国じゃなくなったなという思いを強めた年だった気がします」とコメント。

ビビる大木は「嫌な事件があると全部『オウムがやった』という空気感が世の中全体にあったから、狙撃事件のニュースの際にもやはりそう思って見ていた記憶があります」と当時を振り返る。

◆犯人検挙につながる“3つの謎”

狙撃事件の捜査をするなかで、犯人にたどり着くためには解かなくてはいけない“3つの謎”が浮かび上がってくる。

その1つが、犯行に使われたとされる“銃”。アメリカ製の「パイソン」という銃で、命中精度が高い上に強力な銃弾を発射できるが、扱いが極めて難しく、日本の犯罪史上でほとんど使われたことのない特殊な銃だった。

そして2つ目が、アメリカで開発された殺傷能力の高い特殊な“銃弾”。犯人はこれらをどこで手に入れたのか?

そして最大の謎が3つ目の“狙撃技術”。犯人は約20メートルの距離から歩いている国松長官を一発で撃ち抜いただけでなく、倒れた後にも二発を命中させ、外したのは一発のみ。

唐沢は「素人ではない感じがしますよね」と推測。一方、伊沢は「動機が気になります。何のために犯罪に手を染めたのか…」と疑問を抱く。

また、事件発生直後にテレビ朝日にかかってきた1本の脅迫電話。それは、オウム真理教の犯行声明ともとれる電話だった。

警察がオウムに照準を定めて捜査に突き進んでいくなかで、元オウム信者という巡査長が犯行を自供したことから、警視庁公安部は共犯と思われる元オウム信者たちを次々に逮捕しオウム犯行説を徹底究明。しかし、元教団幹部をはじめ誰もが完全否定し、結局、元巡査長らは起訴されることなく釈放されることに。

オウム犯行説に疑問が生じはじめるなか、記者はその真相を確かめるべく、ひかりの輪代表の上祐史浩氏を直撃。オウム真理教の元最高幹部で、教団のスポークスマンを務めていた上祐氏が衝撃の事実を語る。

オウムのすべてを知り尽くす上祐氏が語ったこととは?

◆捜査線上に急浮上した“謎の男”

3つの謎が浮かぶなか、オウム犯行説で進めた捜査は難航。犯人の特定には至らなかったが、事件から7年後、ある人物が捜査線上に急浮上する。

それは、愛知県で警備員を銃撃し、現金輸送車から5000万円を奪おうとした事件の強盗殺人未遂容疑で逮捕された男・中村泰(当時72歳)。

当初、中村は完全黙秘を貫いていたが、警察が家宅捜索に入ったところ、国松長官狙撃事件に関する大量の資料が出てきたほか、中村の関係先からは大量の拳銃やマシンガンなどが発見された。

問い詰めたところ、中村は「否定も肯定も致しません」と答えつつ、しだいに事件について少しずつ話しはじめたのだ。

その背景には、中村がたどってきた衝撃の半生が影響しており、中村は国松長官を狙撃するまでの壮大な物語を捜査員たちに語ることに。このことから、事件の捜査では、オウム犯行説と並行して、中村犯行説の裏付けが始まる。

なかでも番組が注目したのは、中村が供述した犯人しか知り得ない情報=“秘密”の暴露。その1つが、犯行当日に使ったバッグだ。

中村は狙撃時に使用した銃を運ぶためのバッグについて詳しく供述したため、捜査員たちが押収した証拠品を調べたところ、中村のバッグから犯行に使われた銃弾と同じ火薬成分を検出した。

そのほか、中村は全6つの“秘密”を暴露することに。はたして中村が語った秘密とは?

事件の真相を確かめるため、記者は中村に取材を申し込み、その取材を機に中村と手紙でのやり取りを重ねるように。

その手紙には中村の心境や、銃や銃弾の入手場所、さらには狙撃技術を磨いた場所などが語られており、記者は真相を追ってアメリカ取材を敢行。そこで見えてくる、中村が事件に向けてたどった足取りとは?

さらに、中村と信頼関係を築いてきた記者は、独占スクープとなる供述を裏付ける“あるもの”を中村から受け取ることに。

中村が国松長官狙撃事件の犯人と裏付ける数々の証拠、そして信ぴょう性の高い中村の自供。これだけ裏付けが揃っているにもかかわらず、警視庁は中村を逮捕することなく捜査を終結させ、事件は迷宮入りしたまま、中村は昨年5月に94歳で亡くなってしまう。

捜査終結後に公表された捜査結果には、前代未聞の内容が…。さらに、国松長官本人から記者宛てに届いた手紙、それらに書かれていたこととは。衝撃に次ぐ衝撃の事実が明らかとなる。

※番組情報:『林修の今知りたいでしょ!』特別編「国松長官狙撃事件2時間SP」
2025年1月16日(木)よる7:00~8:54、テレビ朝日系24局

※『林修の今知りたいでしょ!』は、TVerにて無料配信!(期間限定)

※動画配信プラットフォーム「TELASA(テラサ)」では過去回も含めて配信中!

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