令和ロマンくるま、「M-1」連覇したかった意外な理由 「健全な状態にしたい」お笑い界の“悪しき文化”に警笛
令和ロマン(髙比良くるま・松井ケムリ)がゲストとともにさまざまな娯楽やカルチャーに関する疑問を分析しながら語り合う『令和ロマンの娯楽がたり』。
1月4日(土)に放送された同番組では、くるまが「M-1グランプリ」連覇の裏にあった意外な思いを語った。
【映像】令和ロマンくるま、「M-1」連覇したかった意外な理由
この日のテーマは「人はなぜ考察せずにはいられないのか?」。漫画やドラマ、アニメなど、作品への考察がネット上で盛り上がる現象について議論が繰り広げられた。
ダウ90000・蓮見は「目立ちたい人がいっぱい増えた」と分析し、作家の三宅香帆は「感想だけじゃなくて考察を仕掛けると、より楽しい体験になった気がする」とコメント。
これにくるまは「感想と感想で共感ってムズイじゃないですか。真ん中に考察を挟むと気軽に共有しやすい」と考察文化が浸透した背景を語りつつ、考察が氾濫することで純粋に作品を楽しめない人が出てきていると警鐘を鳴らした。
著書『漫才過剰考察』を執筆したのも、「M-1」や漫才の分析をすべてやり切ることで、ファンによる漫才の分析をやめさせようという目的があったという。
「俺の本のマネとかを言わせたいんですよ。俺の本を読んだ人でイタいヤツがほかの考察をしている人に『それくるまの本で見たよ』と攻撃することによって、冷めたレスバトルが開催されて、全部なくなったらいいのに」と真意を明かした。
くるまによると、今は考察文化の過渡期。制作者がネットの意見に影響を受けたり、素直に楽しみたいファンが「考察したほうがいいのかな」と影響を受けたり、考察があることが中途半端なノイズになってしまっている状況だという。
そのうえで、自らが考察し切って考察されるのが当たり前の風潮を作り、各々が考察されることを気にしない「健全な状態にしたい」と語った。
「M-1」で連覇を目指した理由についても「『M-1』が下火になってからやったらヤバいんですよ。今めっちゃ流行ってるからこそ、弱らせるパンチも打てるんです」と説明。その信念の強さに永野も「志が高すぎる!」と驚きの声を上げる。
考察文化に対する“革命”を宣言したくるまによって、お笑いの未来を見据えた熱い議論が沸騰し、スタジオは大いに盛り上がった。
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そのほか番組では、「2025年の芸人が売れる最短ルート」というテーマでも白熱した議論を展開している。
春とヒコーキ・ぐんぴぃ、やす子、ぺこぱ…人気芸人たちがいかにして売れたのかを振り返りながら、これからの芸人が売れるベストな方法を考えている。
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