【独占】『BG』美術セットの裏側に潜入!<後編> 身辺警護課のすべてを大公開!
木村拓哉さん主演のドラマ『BG~身辺警護人~』の美術セットの裏側を紹介するスペシャルリポート。<前編>に続き、今回は<後編>をお届けします。
引き続き日ノ出警備保障・身辺警護課オフィスの紹介から。なかなか気づきにくいかもしれませんが、オフィスの中央にある神棚が飾ってある柱には「警備業務心得」なるものが掲げられています。
そこには「『仁』常に思いやりを持って接すべし」「『智』常に勤勉に励み正しい判断をすべし」などと、ボディーガードとしての心得が書かれていました。
「撮影前に見学させていただいた警備会社さんのオフィスに実際にあったものを参考に作りました。あえて汚して使用感を出してます」(美術制作局デザイン部主任 加藤周一さん)
ほかにも身辺警護課のオフィスには、第1話で島崎章たちが警護したサスケフーズの大久保会長(伊武雅刀)から贈られた「鶏ゆず醤油ラーメン」が! 見たところだいぶ数が減っているようでした。もしかして島崎章たちがほとんど食べてしまったのかも?
また、柱に掲げられた行動予定表のそばには、日ノ出警備保障のキャラクター「まもるくん」の姿も。実はまもるくんが持っている赤い棒はペンになっており、スケジュールを書けるようになっているのです!
そして、身辺警護課のオフィスのすぐ隣の部屋には、ヘルメットや防弾チョッキ、金属探知機など、警備に必要なさまざまな道具が保管されている倉庫が。ちなみに加藤さんによれば、警備会社らしく倉庫は各フロアごとに設けられているという設定だそうです。
◆ドラマのリアリティを“護る”プロの仕事
ところで、本作では一見、ロケ撮影に見えるシーンでも、実はセットだったというシーンが存在します。
「第2話で大塚寧々さん演じる亜佐美が、夫に内緒で購入した服や靴を大量に保管していたストレージ(レンタル倉庫)は、スタジオにセットを組み立てて撮影しました」(加藤さん)
確かに、狭い場所での撮影は至難の技。こうして本物そっくりなセットを作ることで、リアルな映像が撮影可能になります。なによりセットであることを感じさせないリアリティはさすがです!
このように、ドラマのリアリティをしっかりと“護る”プロの仕事ぶりが凝縮された美術セットの数々。ぜひ本編をご覧になる際には、ストーリーと合わせて注目して見るとドラマが何倍も面白くなるはずです!
<取材・文/中村裕一>
※番組情報:『BG~身辺警護人~』第7話
2018年3月1日(木)午後9:00~10:04放送、テレビ朝日系24局