【独占】『BG』美術セットの裏側に潜入!<前編> ○○のデスクにあったモノは…?!
2月22日(木)放送の第6話では、主演の木村拓哉さん演じる島崎章の元妻・仁美(山口智子)が登場。後半戦に向けてますます盛り上がる『BG~身辺警護人~』。
木村さん演じるボディガード・島崎章たちの活躍を毎週楽しみにしている視聴者のみなさんも多いと思いますが、彼らが勤務しているオフィスのシーンはなかなか映りません。
そこで「島崎章たちはいったいどんなところで働いているの?」と疑問に思っているみなさんのために、今回、日ノ出警備保障・身辺警護課に潜入することに成功しました!
案内してくれたのは、スタジオセットのデザインを手がけた美術制作局デザイン部主任の加藤周一さん。まずはこちらのセットを組むにあたり、苦労された点は?
「そうですね…やはり組み立てと解体ですね。身辺警護課のセットは撮影が終わるたびに解体して、次の撮影時に組み立て直しているんです」(加藤さん)
なんと! 身辺警護課にそんな秘密が隠されていたとは ! 加藤さんによると、所用時間は建てるのに約6時間、解体するのに約5時間かかるとか。
今では慣れたこともあり、だいぶスピードアップしたものの、一番最初にセットを建てたときは20時間ほどかかったそうで、美術スタッフの苦心と努力がうかがえます。
では、全体的なコンセプトは?
「セット全体に漂う“重厚感”と“昭和レトロ感”です。全体的には高度成長期の日本のビルデザインを意識しました。警備会社ということもあり、無骨で重みのある雰囲気が出るように、柱や壁などをわざと汚して使用感を出しています。また、ところどころに木目調の壁を使っているのもポイントですね。セットシーンになった途端に現実味が無くなったと言われないよう、リアルさにはこだわりました」(加藤さん)
◆高梨のデスクに置いてある“アレ”とは…?
そのほかの部分でのこだわりは。
「例えばオフィスの真んなかにある柱は、新宿駅で見かけた柱のデザインを参考にしました。また、ロケシーンのときにもスタッフが現場にお邪魔して、ドラマの雰囲気に合わせた装飾を施してます」(加藤さん)
ただ、警備保障会社ということもあって、デスク周辺はいたってシンプル。島崎章のデスクがおよそ主人公らしからぬ素っ気なさなのも納得です。
そんななかで唯一、発見した遊び心といえば、斎藤工さん演じる高梨のデスクに置いてあるプロテインのコップ。高梨っぽくて思わず笑ってしまいました。
「ドラマの性質上、デスクの小道具や装飾は無駄なものを極力削ぎ落としつつ、作品の持つ世界観やキャラの持ち味を少しでも表現できるよう努力しています」(加藤さん)
このように、セットにもスタッフのアツい思いが込められている『BG~身辺警護人~』。次回<後編>では、さらなるこだわりに迫ります!
<取材・文/中村裕一>
※番組情報:『BG~身辺警護人~』第7話
2018年3月1日(木)午後9:00~10:04放送、テレビ朝日系24局