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日本のエース・宮原知子、SP滑走順は女王の直後!この重圧にどう耐える?

©テレビ朝日

フィギュアスケートの女子シングルは、冬季五輪の華。いよいよ明日21日にショートプログラム(SP)、1日開いて23日にフリー演技が行われる。日本では、羽生結弦(23)の金メダル、宇野昌麿(20)も銀メダルに沸いた男子に押されているが、やはり注目度は抜群(米国のテレビ中継に合わせて午前10時開始を強いられ、さらに2日連続だった男子と違い、花形種目なのに“間延び”の感はある)。

団体戦(5位)で不振だった日本のエース・宮原知子(19)も、日本に戻って調整後、再び韓国入り。公式練習では持ち前の安定したジャンプを連発して、自信も戻ってきたようだ。

SPでは最終グループ(6人)の2番目になり、直前にはOAR(ロシアから個人参加)のエフゲニア・メドベージェワ(18)が登場する。ロシアの世界女王は、団体戦(銀メダル)の女子SPで81.06点をマークして、自ら持つ世界最高点を更新。金メダルを争う急成長の後輩・アリーナ・ザギトワ(15)にも刺激され、再び新記録を出す可能性も。

その後に出番の宮原は、男子SPでけがから復帰した羽生のすぐ後を滑り、その復活劇の異様な興奮に飲まれてミスを連発したネイサン・チェン(18=米国)のように、影響を受けるキケンあり。とても滑りにくいはずだ。

それでも宮原は「気持ちを強く持ちます」と話し、メドベージェワの勢いを自身の追い風にするつもりだ。ロシアのエースは、ジュニア時代から一緒に競ってきた“幼なじみ”。エキシビションでコスプレも披露するほど『美少女戦士セーラームーン』をこよなく愛し、決めゼリフの「月に代わっておしおきよ」、テーマ曲も日本語で歌えるほど筋金入りの“セーラー戦士”で、宮原も「子どもの頃から大好き」と意気投合。

けがから復帰した今季は、25周年を迎えたセーラームーンの話で盛り上がった。日頃から英語で交流する仲で、相手の好演技に「よし、私も」と気合が入るという。ともに五輪は初出場で、団体戦で顔を合わせるとエールを交換。セーラー戦士の絆は強いのだ。

女子シングルのメダル争いは、メドベージェワ、ザギトワの2強に同じOARのマリア・ソツコワ(17)が加わり、表彰台の独占もありそうな勢い。

それを華があるケイトリン・オズモンド(22=カナダ)、大ベテランのカロリーナ・コストナー(31=イタリア)、3回転アクセルを決めた長洲未来(24=米国)、日本の坂本花織(17)、宮原らが追いかける。

その中で宮原は、団体戦SPの演技後、ガッツポーズを見せながら、3回転ジャンプの回転、跳び上がり不足を取られて68.95点と伸び悩んだ。回りきっていたという反論も多かったが、股関節の骨折による長期離脱で、審判の支持を取り戻していない面もある。

芸者が主人公の映画『SAYURI』の楽曲に選んだSPは、たおやかな舞、そしてミスのないジャンプで再び勝負する。

宮原は2015年の世界選手権銀メダリスト。浜田美栄コーチが「あれほど練習する子は見たことがない」と言うほどの頑張り屋だ。最強布陣のロシア勢に食らいつき、五輪の舞台で花を咲かせてほしい。

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