角野卓造、昨年末に45年間立ち続けた「舞台」に自ら終止符。その引き際の美学
いま一番聞きたいあの人の言葉を心の奥底から引き出すインタビュー番組『ザ・インタビュー~トップランナーの肖像~』(BS朝日)。
2月10日(土)に放送される同番組には、俳優・角野卓造が登場する。
文学座の座員として45年間、旅公演にも出演。文学座の屋台骨を支える演技派俳優の1人だったが、2017年12月、突然「舞台にひと区切りする」と宣言。
12月28日、舞台『田茂神家の一族』をもって舞台人生に幕を下ろした。
「俳優は定年退職がないから、自分で決断しなければならない」という角野の引き際の美学に迫る。
◆高校・大学と演劇部に所属、芝居漬けの毎日
1948年、東京生まれの角野は、両親と妹の4人家族。芝居と出会ったのは中学2年生のときで、担任の先生のある言葉が芝居へ進むキッカケになったのだという。
角野は高校、大学と演劇部に所属。芝居漬けの毎日を送り、大学3年生のときに「芝居を続けたい」と劇団に入ることを決意。早稲田小劇場と文学座の試験を受けることに。「もう時効だから…」と語った当時の心境とは?
◆文学座研究所に入所、初舞台の初日でケガ
その後、文学座研究所に入所。2年後に『飢餓海峡』で初舞台を踏む。しかしその初日、なんと舞台下に転落! 左足の靭帯を切ってしまった。
旅公演で全国を回らなければいけない角野がとった行動とは? その爆笑エピソードを語る。
◆文学座の看板俳優・北村和夫への感謝
1974年、舞台『花咲くチェリー』で文学座の看板俳優・北村和夫と共演。稽古中は北村から何をやっても怒鳴られていたという。
「文学座を辞めてやる」と思うほどだったが、初日の舞台を演じきった後、角野は未熟さを知ることになったのだそう。北村への感謝の想いとは?
◆42歳のとき『渡る世間は鬼ばかり』に抜擢
また、角野は30歳のときに、同じ文学座の4期先輩の倉野章子と結婚。2人の馴れ初めや、今年40周年を迎える夫婦円満の秘訣を語る。そこには「亭主関白です」という角野の姿が…。
そんな角野がドラマ『渡る世間は鬼ばかり』で幸楽のマスター役に抜擢されたのが42歳のとき。28年間続く番組の撮影裏話や役どころについても赤裸々に語る。
そして2017年、69歳の角野は「舞台をひと区切りする」と決断。45年間立ち続けてきた舞台に自ら終止符を打った。一体なぜなのか? その真相に迫る。
※番組情報:『ザ・インタビュー ~トップランナーの肖像~』
2018年2月10日(土)午後6:00~午後6:54、BS朝日