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会社は理不尽!死んだ瞳の中堅社員が語る“地雷を踏まない会社の歩き方”が参考になりすぎるw<無能の鷹>

菜々緒主演、はんざき朝未による人気コミックスを実写化したドラマ『無能の鷹』。本作は、有能オーラが半端ないが圧倒的無能というヒロイン・鷹野(たかの)ツメ子を中心に話が展開していく超・脱力系お仕事コメディだ。

11月1日(金)に放送された第4話では、要領が良く“地雷を踏まないこと”に懸けている営業部の中堅社員・雉谷耕太(きじたに・こうた、演:工藤阿須加)にスポットが当たった。

過去放送回では、鵜飼朱音(うかい・あかね、演:さとうほなみ)に出世欲がないのかを聞かれ「俺はいいです。責任持ちたくないし」「どうせ出世しても給料そんなにあがらないし、それだけの金で、重い責任持たされるの、コスパ悪くないですか?」と空笑い。

“令和の全若手社員の代弁者www”とネットで大バズりしていた。

そんな会社に対して夢も希望も捨てた、死んだ瞳の中堅社員・雉谷。第4話で彼の口から語られた職場を上手く生き抜くためのテクニックや言葉は、社会人ならついつい刺さってしまうものばかりとなっていた。

◆「会社ってのは理不尽なもんなんだよ」

第4話の冒頭では、新入社員・鶸田道人(ひわだ・みちと、演:塩野瑛久)の指導係を務める雉谷が何かの資料をせっせと印刷していた。

鶸田が「雉谷さんそれは?」と尋ねたところ、雉谷は「部長の離乳食」と返答し資料を見せてくれる。大きな文字で必要最低限の内容だけがまとめられた資料を見て、「部長にお渡しする資料なのに随分簡単ですね」と戸惑う鶸田。

すると雉谷は、「必要最低限でいいんだよ。(部長は)アホなんだから」と吐き捨てる。

鶸田が「部長のためを思ってやってあげてることなんですよね」とフォローすると、同僚の鵜飼は「それは違うよ。雉谷くんは、ただただ面倒なことになる前に早めに手を打ってるだけなの」と説明。

雉谷は「俺が上司に言われて一番嫌な言葉は『聞いてないんだけど』だ。だから部長に関係なさそうな案件でも、とりあえずメールもCcで送っておく。これが動かぬ証拠になる」と語った。

上司の「聞いてないんだけど」は、確かによく耳にするトラブル。サラリーマンの世界では「上司にハシゴを外される」なんてことは日常茶飯事であり、それを事前に防ぐ雉谷のテクニックは、見ていて思わず納得させられる。

ほかにも、社内でなにか無理めな頼みごとをするときに「大事なのは情報の入れ方の順番だ、中身じゃない」と鶸田に教え込む雉谷。さらには、突如様々な社員を自らに“憑依”させ、想定問答集を作り上げて揉めないルートを作り上げる珍プレイを披露する。一見すれば爆笑シーンだが、“調整”がすべてのサラリーマンなら誰しもが脳内でシミュレーションしたことがある景色そのもの…。

そんな雉谷の姿に視聴者からは「自分もやったなぁ」「雉谷の地雷を踏まない戦略の練り方が有能すぎる」といった声もあがっていた。

それほど優秀な雉谷が、第4話では転職するか悩む一幕も。

会社で転職サイトを開いていた雉谷は、ちょうど画面をかつての教育係・鳩山樹(はとやま・いつき、演:井浦新)に見られてしまった。

慌てて誤魔化す雉谷を、鳩山は「わかるよ、俺もこれたまに見ちゃうしね」とフォロー。その上で雉谷がいなくなるのは寂しいと伝え、「俺は、雉谷が俺の上司になる(=出世する)なら心から応援したいし嬉しいよ」と優しすぎる言葉をかける。

雉谷は「鳩山さんみたいな人が出世するべきですよ」と返すが、鳩山は「ないよ、そんなこと雉谷が一番わかってるだろ」と哀愁を漂わせながら去っていった…。

一連の流れを見ていた鷹野(菜々緒)は、「鳩山さんは出世できないのですか?」と質問。

雉谷は「会社ってのは理不尽なもんなんだよ」「鳩山さんみたいな人に出世してほしいって思ってる。でも俺は鳩山さんみたいにはなりたくない」と複雑そうな表情を浮かべる。

いい人がゆえに会社で損をする鳩山の現状を描いた一幕は、切なくもあり、「会社あるあるだよな…」と感じてしまうワンシーンとなっていた。

※ドラマ『無能の鷹』は、TVerにて無料配信中

※動画配信プラットフォーム「TELASA(テラサ)」では過去回も含めて配信中!

※番組情報:『無能の鷹
毎週金曜よる11:15~、テレビ朝日系24局(※一部地域を除く)