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新ドラマ『明日の君がもっと好き』、爽やかタイトルと裏腹な「計器が壊れる」ほどの魅力

本日1月20日(土)、市原隼人主演の土曜ナイトドラマ『明日の君がもっと好き』の第1話が放送される。

©テレビ朝日

“人生に一度だけの大切な恋”がテーマとなっている本作だが、爽やかな恋の物語を連想させるタイトルとは裏腹に、脚本を手掛けるベテランの井沢満氏は複雑に入り組んだ男女関係を刺激的かつとがった視点で描写。

若者が恋をしなくなったといわれて久しい今、あえて“恋の面白さ”を語りかけ、観る者の予想の“斜め上”をいく新感覚のヒューマンラブストーリーを展開していく

そんな本作に登場する個性的な人物たちを紹介していこう。

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まず、市原隼人が演じる主人公の造園デザイナー・松尾亮は、趣味は「カメラで昆虫や草花を撮ること」で、声をかけてくる女性とは付き合うものの恋や愛には実は興味がない“植物系”の男性。

口下手な性格で、休日はカメラ片手にバイクで出かけては1人の自由な時間を過ごしている。

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そんな亮といくつかの偶然をきっかけに出会うのは、伊藤歩演じる一流企業の社長秘書、里川茜

高学歴で美人だが男運はめっぽう悪く、かつての恋人は妹(志田未来)に奪われ、その後関わりを持つ男は妻子持ちばかり…。幼い頃に両親を事故で亡くしており、以来東京下町の一軒家で祖父母と暮らしてきたが、いよいよ結婚をあきらめマンションの購入を考え始めている。

 

◆森川葵、白洲迅、志田未来。さらに、三田佳子、柳葉敏郎も!

そして、作品ごとに違う顔を見せる新進女優・森川葵は、実家に住み込みで働いてきた亮(市原)と兄妹のように一つ屋根の下で育ってきた丹野香を演じる。

自身のセクシャリティーに悩みを抱え、昼は工事現場で男っぽく、夜はフェミニンな装いに身を包みガールズバーで働きながら自分の性的アイデンティティーを探している香。亮に好意を抱いているが、それが女性としての恋心なのかがわからず苦しんでおり、自分のことを「ボク」と呼ぶ。

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また、好青年キャラの陰に屈折した顔を潜ませる男・城崎遥飛は、テレビ・舞台・映画と縦横無尽な活躍を続ける白洲迅が大胆に表現。

遥飛は茜(伊藤)が務める企業の若手男性社員で、“高嶺の花”と敬遠されている茜にも臆せずアプローチをかける。一見陽気で屈託がないが、実は幼少期に母から受けた虐待によるトラウマがあり、年上の女性に対して遥飛自身にもどうにもできない闇を抱えている…。

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さらに、これまで数々の難役をこなし、24歳ながら圧巻の演技力を誇る志田未来が、姉・茜(伊藤)から恋人を奪って結婚までした10歳下の妹・黒田梓を熱演。

梓は、愚痴を聞いてもらおうと飛び込んだガールズバーで香(森川)と出会い、互いに親しみを抱くようになっていく。

これら豪華キャストにさらに厚みをもたらすのが、三田佳子と柳葉敏郎

三田佳子が演じるのは、茜(伊藤)と梓(志田)の祖母・里川静子。幼くして両親を亡くした孫たちを引き取って育て上げ、現在は甲斐甲斐しく夫の介護に当たる良き妻・良き祖母という役どころだが、その胸の内には“ある憎しみ”の炎をくすぶらせており、誰も見ていないところではゾッとするような行動も…。

そして柳葉敏郎は、亮(市原)を15歳の頃から育て上げた恩人であり、香の父でもある丹野文彦を演じる。

文彦は、息子のようにかわいがってきた亮と愛娘・香(森川)の結婚をただ純粋に願っている人情派の親方。“毒”をはらんだストーリーのなか、味わい深い演技で確かな温もりを残してくれることだろう。

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家族や仕事、そして自身の過去・アイデンティティーに悩みや葛藤を抱える個性的な登場人物たちが繰り広げていく、一筋縄ではいかない人間模様と恋愛模様。

安心させるユーモアも挟みながら次々と予想の“斜め上”を進んでいき、何度でも観たくなってしまう第1話に注目だ。

なお、完成した第1話を観て、主演の市原隼人は次の感想を語っている。

「凄く見応えのある作品です。人間って多面性がある生き物なのだな、というのが第一印象ですね。他人に見せてはいけない姿と、見せなくてはいけない姿…。この作品では両方が描かれていますので、皆さん間違いなく親近感がわくと思いますし、自分の概念や価値観、社会の立ち位置まで考えさせられる作品になっています。誰もが自分を見つめ直すきっかけになるドラマだなと思いました。

もしも波形で表すと計器が壊れるんじゃないかと思うぐらい振り切った井沢先生の台本で、思う存分に楽しんでいただけると思います

続きが見たくなるシチュエーション、気になる表情、自分も口にしたくなるセリフがたくさん出てきますし、カメラ、バイク、水彩画、親子の絆、姉妹の絆…などなど、目に見えるものから目に見えないものまでほかのドラマではありえないほど多くのテーマを扱っている作品でもあるので、大切に見ていただけたらうれしいですね」

 

◆第1話あらすじ

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老舗造園会社『丹野園』で働く松尾亮(市原隼人)は、クライアントのオフィスビルにレンタル植木を納めに行く。

搬入作業中、突風でめくれた里川茜(伊藤歩)のスカートについ目がいってしまうが、あくまで条件反射に過ぎず女性に強い興味があるわけではない。茜がたとえ、男性社員から“高嶺の花”と仰がれる才色兼備の社長秘書だったとしてもだ。

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そんな茜に新入社員の城崎遥飛(白洲迅)が突然、「一緒にお茶なんか無理っぽい?」と、人懐っこく声をかけてくる。10歳以上年下の遥飛の言動に一瞬、面食らう茜。取り合いこそしないが、その屈託のなさには思わず笑みがこぼれる。だが、茜が背を向け歩き出した途端、後ろ姿を追う遥飛の目からは、さっきまでの無邪気さが消えてなくなっていた…。

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亮はある晩、『丹野園』社長の丹野文彦(柳葉敏郎)から、娘の丹野香(森川葵)と結婚し家業を継いでもらえないかと話を切り出される。中学卒業後、家出同然で東京に来てからずっと住み込みで働いてきた亮にとって、文彦は親も同然。香もまた一緒に育ってきた妹のような存在で、突然の話に亮は困惑するばかり…。

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当の香はその頃、フェミニンな装いに身を包みガールズバーで働いていた。昼間は化粧っ気もなく工事現場で働き、夜は美しく着飾りガールズバーで接客する香は、性的アイデンティティーを完全に見失っていた。

そんな香のもとに、新規客の黒田梓(志田未来)がやってくる。女性客は少数。最初は緊張気味の梓だが、夫の智弘(渡辺大)の愚痴を聞いてもらううちに、同年代の香とすっかり打ち解けていく。

※番組情報:土曜ナイトドラマ『明日の君がもっと好き
2018年1月20日(土)スタート!【毎週土曜日】午後11:05~11:59、テレビ朝日系24局